Top Pageへ
国表示ページへ
ケニアへ
マヘ島(ビーチの写真は、ずーっと下の方にあります。長文ごめん!)
〜セイシェルとの出会い〜
ケニア
に行く計画を立てたとき、世界地図を見て私は気づいた。
「セイシェル諸島に近いっ!」
と。
セイシェルという言葉を初めて知ったのは、今から20年以上も前、私の中学時代に
デビューした松田聖子のアルバムを聞いたときである。
松田聖子とは、その昔絶大なる人気を誇ったアイドル歌手であり、私はその「ブリッ子」
ぶりが大嫌いであった。
しかし可愛いことに変わりはないため、当たり前だが男子たちには人気があり、悔しいが
私も彼女に興味はあったため、友人から借りたLP(昔はCDもMDも無かったのだ)を
カセットテープに録音して聞いていた。
これが結構良い曲が多いんだよね〜!
あ、ずい分と前置きが長くなっちゃったんだけど、とにかくその中に
「い〜ま〜セイシェルの夕日が〜海に沈んでくよ〜♪」
ってなサビの曲(確かセイシェルの夕日という曲名)があったのだ。
子供心に
「セイシェルって、きっと美しいところなんだろうなぁ」
と思ったわけで・・。
さて、この世の一体どこにあるのかもわからなかったセイシェルが、アフリカ大陸のすぐ
近くにあると知った日にゃ〜行くしかないでしょう!(やっと本題?!)
〜イエローカードのトラブル再び〜
というわけで、ケニア旅行の途中で、ほんの3泊くらいだけど立ち寄ることになったのが
セイシェル。
しかし小型飛行機で本島の空港へ着く頃になり、なにやら不穏な空気が・・・!
不穏というほどではないのだが、要するに乗客たち皆がバッグなどから
「イエローカード」!!!
を出し始めたのであるっ。
イエローカード、そう、「黄熱病の予防接種をちゃんとしましたよ証明書」のことである。
どうやらこの国に入国するためには、イエローカードの提示が必須らしい。
がげんごーーーん!!!
ドキドキドキドキ・・・心臓が高鳴る。
だって、私は日本からイエローカードを持ってくるのを忘れてたんだもん!
これに関しては、是非是非ケニア
の冒頭部分を読んで頂きたい!
私がイエローカードに翻弄される様が書いてあります。
なにはともあれ、この旅始まって以来初めての「イエローカード提示」危機!!
さぁどうする?!果たしてあいこは、無事入国できるのかっ?!
・・・来週へ続く・・・
わけは無いので続きを書く私。
「とにかく私は予防接種自体はちゃんとしたのよ、あんなに副作用にも苦しんだんだし・・」
私はどうやってそのことを証明しようかとひたすら考えた。
しかしあと5分ほどで飛行機着陸というせっば詰まった状況の中では、どうしても良い考え
は浮かばない。
そして私は女優になることを決意した。
頭の中でセリフをどんどん考え出す。
大丈夫、やるだけやってみよう。
入国できなかったらケニアに戻るまでだ・・・いや、入国できないなんて考えるな!
私は、なんとしても、セイシェルに、入国するぞ!
和やかなムードで乗客たちは飛行機を降り、荷物受け取りカウンターを目指す。
前方に係員が見えてきた。
ニコニコ顔でイエローカードのチェックをしている。
私は友人に
「とにかく普通にしてて。何も言わないでね」
とだけ言うと、努めて平静を装いながら順番を待った。
そしていよいよ私達の番である。
隣にいる友人のイエローカードをチェックした女性係員は、次に私に「見せて」と言って
きた。私は
「えっ、あっ、ああ、このカードですね?
えーっと確か・・・この中に入れたはずなんだけどなー・・・」
私はあわてた様子で自分のバッグの中を探す。
「あれ、どうしよう、無いわ・・・今朝慌てて荷物のパッキングをしたもので・・・
うーんこの中じゃないとしたら・・・
あっそうだ!スーツケース!スーツケースの中に入ってると思います!」
そう言いながら、私は奥のコンベアーを指差した。
ベルトコンベアーの上には、飛行機から出されたと思われる、たくさんのスーツケースが
乗せられぐるぐると回っている。
すると優しそうな美人のお姉さん係員はニッコリ笑って、
「オーケー、もしもセイシェルで気分が悪くなったりしたら、すぐ病院へ行ってくださいネ」
とだけアドバイスし、快く私を入国させてくれた。
日本人は私達二人だけだったのだが、私と一緒に行った子がカードを持っていたわけだし、
まさか私がウソをついているとは思わなかったのだろう。
それか、基本的にどこからどう見ても観光客という人に対しては甘いのかもしれない。
「やった!」
こうして私は、無事セイシェルへの入国を果たしたのだった。
〜ショックっ!〜
私は沖縄に行ったときも本島はすっとばして「久米島」のみに滞在したし、
フィジーに行ったときも本島は無視して「トコリキ島」のみに一週間以上いた。
ボルネオに行ったときも本島はトランジットしただけで「シパダン島」へ、
プーケット本島は夜ご飯で3時間いただけで「マイトン島」へ・・・以下略・・・
というくらい、私は「離島好き」である。
そもそも私のセイシェル行きの大きな目標も、「離島へ行くこと」にあった。
本島よりも離島の方がビーチが美しいし、何より「より遠いところへ行く」ことに快感を覚え
るためである。
この世のものとは思えない美しさと思われる「バード島」や「プララン島」や「ラディーグ島」
などセイシェルにも様々な離島があるので、それはそれは楽しみにしていたのだ。
ところがっ!
マヘ島のブッキングセンターに行くと
「どこも飛行機がいっぱいでチケット取得不可ですね」
とのつれない答え。
「え、まじで?なななんでっ?」
と聞くと、私達が知らなかっただけで、その期間マヘ島では大きなイベント(確かヨットの
レースだかなんだか)が開催中で、どこのホテルも満室のピーク状態なため、当然離島へ
のツアーもすでに予約でいっぱいだとのこと。
し、知らなかった・・・。
こんなことなら、事前に日本で飛行機の手配もしておけば良かった・・・。
だってだって、「何事も現地で手配した方が料金がお得」って常々思ってたから・・・。
ケニアの「バルーンサファリ」はめずらしく日本で手配して高いお値段とられてショック、
逆にセイシェルでは現地手配が仇となる・・・。
まぁ、人生色々あるわけで・・ははは・・・。
〜マヘ島のビーチ〜
仕方ないので、レンタカーをして美しいビーチを探すことにした。
実は私達の泊まったホテルはそこそこのホテルで、部屋の目の前がビーチでしかも一階
だったため自由にビーチと部屋を行き来できた。
ただ・・・ビーチがねぇ・・・。
それほどきれいじゃなかったんだな〜。
もちろん、湘南とか千葉のビーチの様ではなく砂も白いしずっときれいなんだけど、なにせ
モルディヴとかと比べちゃうもので、どうしても・・・ね。
しかしマヘ島は本島とは言っても、「腐っても鯛」ならぬ「腐ってもセイシェル」である。
もっともっと美しいビーチがあるはずだ!
ってなわけで二人で島中をドライブ。
見つけましたっ!
ボーバロン・ベイ 1993年8月
あったのよそれは美しいビーチがっ!
「ボーバロン・ベイ」という所で、ビーチ沿いには立派なホテルもあるので、高いお金を出せ
ばそこに泊まれるのだが。
海は淡い緑や深い緑のグラデーションで彩られていた。
カリブがブルーがかった緑とすれば、こちらはもう少し緑色が多めといったところ。
息を飲む美しさで、私はここ以外のビーチでこの色を見たことは無い。
ダイビングもやったけど、透明度も低くおまけに運悪く初心者と一緒になってしまったため、
印象はバツ。
でもね、いいの。
遠い遠いセイシェルに行った、美しいビーチを探し当てた、それだけで十分ではないかっ!