| 昨年末私は舞台の上で連日連夜声を張り上げていた。十二月二十ニ日〜大晦日の間に六本もの公演。
 その内ワンマンが三本。
 体力的にも厳しかったが何と言っても”脳”が疲れた。
 しかもクリスマス辺りに風邪をこじらせ発熱。
 薬漬けの生活。
 記憶が定かではない。
 大晦日は公演後ぼーっとしたアタマで帰宅。
 ひとり東横線の中で新年を迎えた。おめでとう。
 電車を降り駅からの帰り道
 シルクハットにステッキの病人は
 初詣にいそいそと出かける晴れ着のおじょうさんを横目
に
 自動販売機のコーンスープで腹ごしらえ。
 虚しいのう...。
 全くもって唄うたい冥利に尽きる年末であった。
 元旦はFM富士で生演奏。
 その後もイベント出演やらTFMの公開生放送やら
 表現者として身に余るシアワセ。
 唄える場所があるというのはかけがえのない喜びでもあ
る。
 ただ自己管理がなっておらず体調は最悪に。
 今この原稿を書いている私は三十八度四分の高熱にうな
されている。
 昨夜は夢の中にセルジュゲンズブールと越路吹雪が登
場。
 ちょっと待ってくれまだまだそちら側に行くつもりはあ
りませぬ。
 今年は人類最後の宗教『健康』に
 しっかり気を配りたいと思う私なのであった。
 何はともあれ身体が資本なのだから。
 では医者に行ってきます。
 御機嫌よう。
 
 
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