嗚呼、
愉しや火遊び。
夏は様々な”火遊び”を愉しみたい。
まずは『花火』
線香花火。
パチパチパチ...
小さくちまちまとはじけながらあっという間にポトリ。
う〜ん儚いなあ。我々の人生の様だ...。
ねずみ花火。
シュルシュルシュル...
どこまでも私の後を執拗に追いかけて来る。
それはまるで過去に冒してしまった過ちの様だ...。
ヘビ花火。
ニュルニュルニュル...
ただのびてゆくだけ。 輝きも音もない。色は真っ黒。
私の中で栄えてゆく悪徳の様だ...。
ロケットやドラゴンなんてやらない。
それから『焚き火』
河原のキャンプサイトで薪を積み上げ火を灯す。
オレンジ色の炎。
二時間・三時間...いくらでも眺めていられる。
嗚呼、偉大なる虚無。
勧誘も布教もない宗教の様だ...。
そして『情事』
導火線に火が灯いたら
あれよあれよと燃え尽きて
一切合切を失いかねない、恐ろしい火遊び。
支払われるべき代償の様だ...。
さあ皆さん、”火遊び”を愉しみましょう。
但しどの”火遊び”にしても
火事にならぬ様、くれぐれも後始末には御用心の程を。
では、御機嫌よう。
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