12月 X日
風邪をひいてしまった. . .
熱は38.9度まであがって、朝がたすうっとひいた。
きのうの点滴がきいたのらしい。 だけど、
「二日は、絶対安静にすること!」
という主治医のいいつけを守って、きょうは仕事も英会話教室もおやすみ。
(関係者のみなさま、病弱でほんとうにゴメンなさい)
とか言いつつ、熱が高いあいだも、ベッドの中で年賀状の図案を考えたり. .
. ちょっとうきうきしていた。── ここ数年、家族の介護やら、喪中やら、アル症やらで、お年賀状が出せなかったから、ことしは郵便局でハガキを買っただけで、けっこう「わーい♪」なんだなぁ。^^
お昼に目が覚めたとき、久しぶりに絵の具の箱をあけてみた。
底のほうから、何枚か古い年賀状が出てきた。
左から. . .
1982年 はじめてのスキー。静岡っ子ゆえ、たくさんの「雪」そのものに感激。
1983年 東京ディズニーランドで、メリーゴーラウンドに乗ってうれしい。
1985年 新しいエレクトーン(FS-30)が来て、「わーい!」. . . の巻。
最初のは木版で、あとの二枚はフェルトの板を彫ったもの。
(ヘタっぴだけど、なんか可愛らしい. . . ♪)
なーんて、他人ごとみたいに思うのは、十年、二十年も昔のわたしは、わたしであってわたしではない気がするから。
でも、色の好みや作業のいい加減さ──ずれても、はみだしても、お構いなしなところ、etc.──は、ほとんど変わってない。orz
やっぱり「遊びをせんとや……」な感じは、昔からだと思う. . . 。
12月25日
仕事の関係など、だんだん賀状の枚数が増えてくると、版画では追いつかなくなった。(うっかりなので、逆さまにすってしまったり、失敗もやたらに多いのです.
. . ^^)
それで、鉛筆で描いたスケッチをはがきにコピーして、水彩絵の具で色をつけることにしてみた。
どれも、とても懐かしい。
(そうだ、91年には、ひとつのせつない恋が終わったんだっけ. . . )
とか。(笑) でも、ケンカのきっかけが湾岸戦争のことだなんて、ちっとも色っぽくない!
版画をやめても、「なにかを彫る」というのはやっぱり好きで手放せず、ときどきは、落款〈らっかん〉作りのまねごとをして、石に名前を彫ったりもしていた。(93〜95年のはんこは、「小鳥」のつもりです ^^)
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拡大図
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ながいこと(三十歳を過ぎても)、「女の子」を描いてきたのは、ある友人が楽しみにしてくれていたから.
. . 。でも、いま思うと、それだけが理由じゃなさそう。
──わたしは、わたしの中にたしかに棲んでいる、九歳ぐらいのちょっと生意気な女の子を生かしたまま、しっかり「大人」としてやっていく方法を探していたような気がする。
その証拠に(なるかどうか^^)、その子は1996年の暮れを最後に、年賀状には登場しなくなっている。きっと、わたしの中で、あるバランスができあがって、彼女と手をとりあって生きていけるとわかったんだろう.
. . 。
このときに作った名前の「由」の判と、子どものころに祖父が彫ってくれた「頌春」の版木は、いまも大事に使っている。
(どの一年も、どの一日もなしには、いまのわたしはいないんだなぁ. . .)
なーんて、大好きなクリスマスに思ってみたり. . . ♪
さてさて、こんどのお年賀状、どんなのにしましょ?
香りつき、とか? うーん. . . (いそげ、やみぃ!)
残りの十二月. . . そして、2007年. . .
みなさんにも素敵なことが、たくさんたくさんありますように。
May you find peace and joy in the countless wonders of the season.
屋根裏のドアへ