水軒最終日(その3)

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出発信号が赤から最後の「出発進行」 水軒駅の出発信号機に最後の青信号が現示されました。もうこの信号機が青になることはありません。信号機自体も近いうちに撤去されてしまうかもしれません。

 列車が水軒駅から出るとき、「ありがとう」とか「さようなら」という声が飛び交っていました。水軒駅を出てからもしばらく叫んでいる人がいました。流石に和歌山港に着いたくらいにまだ「ありがとう」という声はどうかと思いましたが・・・。

 最終列車の乗務員室には4人ほどが乗っていました。帰りも線路敷地内で写真撮影をしている人がいましたが、それほど警笛は鳴らしませんでした。廃止の原因となった踏切も無事通過して、列車は坂を上り和歌山港に到着しました。

和歌山市に帰ってきました 和歌山市の到着してからも、しばらく「和歌山市−水軒」の方向幕を掲出し、記念円板を取り付けていました。円板の取り付け方がおかしいような気もしますが、まあこれで良いということにしておきましょう。

 水軒駅では、最終列車に乗車制限がかけられていました。折り返し客のみ乗車可能というもので、「一度でもホームを出たらもう乗車することは出来ません」というような放送がありました。事前に「乗車制限をする場合があります」という張り紙があったので仕方がないでしょう。

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