南海泉大津〜松ノ浜上り線仮線移行(切替前最終日の16日の様子)

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 南海本線では泉大津市内連続立体交差事業に伴い、2004年7月17日に忠岡〜北助松間の上り線が仮線に切り替えられました。今回はその前日と、切り替え当日の様子を紹介したいと思います。

忠岡方の切り替え場所(切替前) こちらは16日朝の忠岡方の切り替え場所の様子です。ここから下り坂になっているのですが、切り替え先の線路と高さをあわせるためでしょうか、数ヶ月前に高さを調整する工事が行われました。なおその時には徐行70km/hの制限がかかっていました。

 手前には工事用の踏切が設置されているのですが、切り替えに伴い一度踏み板などが撤去され、ガードレールだけになっています。このあたりは、下り線切り替えのときと全く同じ手順、工法です。

泉大津駅旧上りホームをなんば方から 泉大津の旧ホームをなんば方から見た様子です。3番線に停車中の列車は泉大津7時25分発の区間急行なんば行きです。

 左側に仮線との間を仕切る柵が設けられていますが、旧上り線との間の広さは車体幅と同じくらいとなっています。

松ノ浜駅旧上りホーム こちらは午後3時頃に撮影したものです。中央に見える階段は旧下りホームとの間を繋いでいたものですが、ホームが撤去された後はこのように塞がれて、まるでトマソン物件のようになっています。

 ホームは6両がギリギリ止まれる位の長さとなっているのですが、4両編成は改札への階段を先頭にして停車するのに対し6両編成はホーム一杯に停車するため、ドア1個分くらい停車位置がずれていました。仮ホームでは、4連も6連もなんば側を揃えて停車するようになっています。

松ノ浜駅旧駅舎 こちらは松ノ浜駅の旧駅舎です。下り線仮線移行後も上り専用駅舎として使用されてきましたが、今回の完全仮線化に際して、その役目を終えることとなりました。

 仮駅では、上り線へは仮駅舎に入った後、地下通路を通っていくことになります。下り側にのみ駅舎のある駅は、仮駅とはいえ南海電鉄においては非常に珍しいものとなっています。

列車行先案内装置の移設 こちらは午後の泉大津での様子です。旧ホームの装置をそのまま仮ホームに流用するための作業をしているところです。調整をしているのは、3番線と4番線の使用目的が入れ替わるということが関係しているものと思われます。

 奥に見えるように、広告もほとんど新しい方に移動されています。

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