阪神春日野道駅・武庫川線見学(その2)

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ホームと一体化している橋を渡る自転車 武庫川駅の下りホームは柵で2つに仕切られていて、向こう側は歩行者・自転車用の橋となっています。柵はそれなりに高いのですが、この程度だとキセル乗車の心配があります。まあ駅員がいるからある程度は見張ってるでしょうけど、ホームの屋根まで伸ばせば心配はなくなるかと思うのですが。

 武庫川駅は川の両岸に改札がありますが、ホームは梅田寄りとなっているため神戸側の出口までは120mほど歩かなければなりません。武庫川線も神戸寄りの改札付近から発車するため、乗り換えには2分ほどの時間がかかります。また武庫川線の途中駅は無人駅であることから、中間改札が設けられています。

本線〜武庫川線の短絡線 本線から武庫川線に出入りするための連絡線です。本線と武庫川線は立体直角交差となっているため、本線、連絡線共に急勾配となっています。おまけに連絡線は半径60mのとてつもない急カーブとなっているため、列車はかなり速度を落とします。連絡線にはいると1日に回送2列車しか通らない踏切があり、昼間時は線路側が柵で仕切られています。武庫川線の線路と合流してから引込線があり行き止まりになっていて、バックして武庫川線の1番線に進入します。昼間時はこの引込線と1番線との間の短い区間(ちょうど本線をくぐるあたり)に1編成2両の電車が留置されています。

 この引込線は戦時中は軍の要請で作られた線でもっと先まで伸びていたのですが、戦後旅客輸送をしていた武庫川大橋〜武庫川間は休止となり、1986年に線路も撤去されました。

武庫川線ワンマン7961形 武庫川線は全列車2000年10月にワンマン運転となったので、今はワンマン改造された7861・7961形と武庫川線専用改造された7890形の2形式が用いられています。全て2両固定編成です。写真は7861・7961形でワンマン車は3編成が在籍しています。西大阪線で使用されることもあります。ワンマン化前は行先方向幕のは「普通」とだけ表示して、線用のちょっと洒落た行先角板が使用されていたのですが、現在は方向幕のみとなっています。

 7861・7961形はごく稀にですが本線で使用されることがあります。しかし7890形の方は専用編成で、改造の際モーターを永久直列にして最高時速が45km/hと本線をまともに走れないような車輌になっています

7861形ワンマン仕様の運転台 7801形の運転台です。ワンマン化はしたものの運転台にドア開閉装置はなく、運転士はいちいち立ってドアスイッチを操作します。進行方向右側にホームがあるといちいち反対側にまで歩かなければならないので大変です。

 武庫川線の信号は停止(赤1つ)、警戒(25km/h制限、黄2つ)、注意(45km/h制限、黄1つ)の3種類敷かなく、進行信号はありません。もっとも、武庫川線の最高速度が45km/hのため、全く支障はありませんが。

転落防止幌武庫川線方向幕 ワンマン化と同時に転落防止幌が設置されました。しかしこの転落防止幌、なんだかスカスカで落ちそうです。互い違いですからもう少し伸ばしてもぶつかったりはしないと思うのですが、それだけ連絡線の半径60mのカーブがきついということでしょうか。

 方向幕はこの様な感じです。ぎっしり詰め込まれて書かれていますが、幕の横幅が長いので十分読める状態です。

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