JR103系(N40更新、高運転台、関西線色)

 中央線などの比較的駅間距離の長い路線用につくられた国鉄初の新性能電車101系は、山手線などの駅間距離の短い線区にはあわないため、101系より加速性能を上げたこの103系がつくられました。新造された車輌は3447両、他形式からの改造車を含めると実に3503両にもなり、「団塊の車輌」と呼ばれています。

 JR西日本所属の近畿地方の103系は大多数が低運転台車ですが、ごく一部に高運転台車もあります(←写真)。窓の高さに合わせて白帯も上の方に入っています。

 関西線の編成はウグイス色に塗装されているのですが、認識性の向上のため先頭車前面の窓下に白帯が入れられるようになりました。現在では奈良電車区に所属する全ての先頭車に帯が入れられていますが、この白帯は阪和線用車の白帯とはまた意味が違います。

製造初年:1963年(昭和38年) 制御方式:抵抗制御

JR103系(阪和線色)

 阪和線では現在も主力車輌として使用されています。最近、USJ開業にあわせて阪和線103系の車輌にも黒幕改造がおこなわれました。また運転台窓や方向幕の押さえが銀色で太めの金属製のものへと変更されている車輌もあります。

 関西線用の車輌と同様、運転台下に白帯の入っている車輌もありますが、阪和線の場合はATS−Sw取り付け車の識別のために取り付けられていたもので、全車に取り付けが完了した現在ではこの白帯は特に意味を持ちません。


JR103系(N40更新、USJ色)

 こちらはユニバーサルシティ開業にあわせてゆめ咲線(桜島線)に投入されたペイント編成です。全編成がN40延命工事をうけた車輌で、2種類のペイントがあります。

 N40延命工事を受けた103系の外観などの主な変更点は、先頭車の窓を一枚窓に、連結面の戸袋窓の省略、即窓を上段上昇、下段固定窓に、ライト形状の変更、ベンチレーターの撤去、雨樋の撤去などです。しかし同じN40工事車輌でも、窓などが黒サッシに変えただけのものなど、様々な編成がります。

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