≫はりぽた井戸端会議2−2
「ドラコはねえ、父親が秘密の部屋を開こうとしていることを知ってたのよね」
「でも、細かいことは知らないの。誰がスリザリンの後継者か、とかは。詳しく知ってると疑われるって事ね。…父親は息子の口が軽いということをよくわかっている…(笑)」
「あーでも母親は過保護かもよ? 父親に反対して、英国の学校にドラコを行かせるくらいだもの」
「さぁ…? でも、ハリーに母親を貶されたとき怒ってるね。あ、もちろん最初にドラコが悪口言ったんだけど」
「あれ? ロンの母親が貶されたのかな? んで、ハリーが怒ってる?」
「そうそう。ロンだよ。ロンが暴れようとしているのを、ハリーとハーマイオニーで羽交い締めにしつつ、ハリーがドラコの母親を貶してる。…お前が言うんかい(笑)!」
「それはもう。あれは結構ひどかった。性格もわからない相手をあそこまで貶していいものか。…いや、ドラコが悪いんだけどさあ」
「で、マルフォイのお家の話ですけど」
「あの家ってまさか、父母とドラコとハウスエルフだけじゃないですよねえ。あと泣きバンシーとか」
「コックはいるかなあ。ハウスエルフが結構仕事しちゃうからさ」
「んじゃ、ハウスエルフは食事は作ってないのかもね。あとさ〜家庭教師っていたと思う?」
「だって、ホグワーツに入学する前、そういう家族間の緩衝材になる人間がいなかったなんて、信じられません。ハウスエルフだけじゃ無理だろ」
「大変そうだな…あの家の執事って…。でも家庭教師はいたと思うのよ」
「えー? ええとねえ。スネイプ先生さあ、入学する前から結構な数の呪いを知ってるのね。つまり入学前から勉強しておくことは可能なわけで〜」
「そです。てか。おかしいよ魔法界。あの呪いの数と種類。「くらげ足の呪い」とか「できものの呪い」とか「足縛りの呪い」とか色々。あんな細かくくだらん魔法を研究開発して増やした上で生徒に教えるくらいなら、もうちょっと建設的な魔法開発してよ! 二酸化炭素を減らすとか!」
「…いや二酸化炭素は違うだろ……。まあ、魔法ってそういうものなんでしょ?」
「まあ、そうなんですけどねえ。あの無駄な数の呪いを見ていると、そこはかとかなく笑いがこみ上げるというか。スネイプ先生の知っている膨大な数の呪いにはああゆう使えない物がいっぱいなんだろうな〜と思うとねえ、もう笑えてきちゃうわけですよ」
★スリザリンの友情って
「映画で、スリザリンの談話室って人がいなく無かった?」
「うん。ところで、ドラコはクラッブとゴイルとは友人ポジションだね」
「幼なじみか…」
「ドラコはクラッブとゴイルが嫌いなわけじゃあないんだよね。切り捨てていい存在じゃないというか」
「彼に友達という概念があるのかは謎だけどね。友情なんて馴れ合いだよ、とかドラコは言っちゃいそう」
「まぁ、そこらへんはこれからの見所でしょう。でも、ドラハーはないね」
「! それは気が付かなかった。なるほどね〜。やれないことはない」
「それはないってば。ロンハーじゃないの?」
「…こうやって単語だけ話してると、周りのお客様にはまるっきり通じなくていいねえ(笑)」
☆ルシウスの交通手段
「映画を見て思ったんだけど、あの人結構ふらふら一人で出歩いてるよね」
「ハグリッドの小屋とかさ。普通に夜だったでしょ? 出てきたとき「えぇ!?」とか思ったよ。(笑)」
「つうか、どうやってきたの? ホグワーツに。馬?」
「難しいの?」
「何?」
「ははぁ。そういう話あるのね。んで、ルシウスさんは魔法でホグワーツに?」
「てことは…? 馬かな」
「徒歩!? あんな夜中に!?」
「従者を連れてきたとかさ。馬車ごと」
「まぁ、ドビーくらいは連れてきてたんじゃない? 出てきてなかったけど」
「だから、せめてドビーを連れてきてるわけよ。一人じゃアレでしょ?」
「人権ないですから、ハウスエルフ」
★ハウスエルフの現状
「そういやドビーさ、蹴られてたね」
「なんか、家ではよく「死ね!」って言われてるんじゃなかった?」
「でもさ、ハリーのせいでハウスエルフがいなくなったとき怒ってるでしょ? どうでもいい存在ってわけじゃあないんだね」
「そういうものなの?」
「というか、ハウスエルフの数が、家のステータスなんじゃないの? 権力の象徴」
「そりゃあ怒るよね。家のステータス下がっちゃうんじゃ」
「他にも何かいるんだっけ?」
「夫婦で揃って外出とかしない? 家がうるさいから(笑)」
☆ダンブルドアvsルシウス
「あのねえ。気になる話だけど、ルシウスとアーサーの在学中に、ダンブルドアって校長だったと思う?」
「どこにも根拠はないけど、ジェームズの時代にはもう校長だったっぽいじゃん。あの人」
「そう。ちょうど中間なのよね。アーサー・ルシウス世代は」
「うん。だから…個人的には、彼らの在学中に校長に就任したという設定で行こうかと思ってる」
「いや…わかんないな〜。二巻の時点では辞めさせられちゃってるんだけど」
「で、ドラコが拗ねてたりね。…思うんだけど、ルシウスさんが他の理事を脅して校長を解任させたとき、あれって結構賭けだったんじゃないかな? 無理して王手!って感じで」
「それが違うと思うんだな。そもそも、ヴォルさんを復活させたいんだったらアルバニアにでも行くべきなのよ。ピーターですら見つけられたんだから、ルシウスさんが見つけられないわけがない」
「だから私はルシウス・マルフォイの忠誠心に疑問を抱くわけだけど…ここらへん細かく設定していこうとするとS嬢に笑われちゃうのよね」
「「あの人何を考えて行動してると思う?」…と言うと、「何も考えてなかったに決まってんじゃん」と返ってくる…。ひどいよー(笑)」
★ウィーズリー家はねぇ…
「子沢山は貧乏の象徴だね」
「ふうん? ジニーもお下がり? 女の子なのに」
「まあ…息子が6人だっけ? あと娘が一人。大家族だなあ」
「ああ、魔法省勤務だっけ?」
「そもそも6人を知りません」
「は?」
「はあ…」
「うん」
「で、ロン?」
「で、誰がアーサーに似てるかって?」
「てゆーか、みんなそうなんじゃない?」
「みんな好きなことやりたい放題じゃん。あの家おかしいよ(笑)」
「家系的にそうなんだよ。みんな自分勝手に好きなことしてんの。アーサーがその典型」
「銀行員だってさ。外国で小鬼と一緒に働くなんて、職業的には珍しいでしょ。ドラゴンの研究なんか…これ学校かな? まだ働いてないのかも。それにパーシーは幸せそうに役人やってるし、双子は言わずもがなだし。ロンはロンで面白いし。ジニーはハリーの追っかけでしょ? みんな変だよ、あの家」
「やば…いま結構ツボに来てます…。そうか…変人集団だったんだ…」
「純血=変人にしちゃうと色々マズそうですが……でもやっぱその説は捨てがたいな。いまウィーズリー家大好きになりました(笑)」
「ええ!? 変人はアーサーの系統でしょう?」(大分失礼なことを)
「…あっ」
「そ、そんなまさか…」
「あ、うん。「週間魔女」を。…ロンが「料理の欄を見るため」って言ってたけど」
「(言い切るか…)」
「つーか、それだとアーサーが格好良かったって事にならない?」
「ああ、あの二人。学生時代から付き合ってるんですよ」
「斬新なご意見ありがとう。いま最高にウィーズリー家がフィーバーしてます。つーかモリーさん像組み直さないと!? 作ったばっかりなのに!」
☆続々・マルフォイさん家の家庭の事情
「へぇ?」
「でもやっぱ父母は育ててないでしょ。上級階級だもの」
「ドラコはマザー・コンプレックス?」
「ふうん?」
「(笑)」
「毒舌ですか?」
「まぁ、ハリーは黒いってことで」
「うん?」
「泣きバンシーって何よそれ(笑)。まあ、普通にメイドとか乳母とかコックとかいるんじゃないの?」
「でも、金持ちの家では、結構コックって地位高いよ」
「いや、いないんじゃないの?」
「それは執事とかさ」
「何故こだわるの…?」
「普通は入学前はなにもしてないんだ?」
「え? 背後にいるような気がしたけど…ちょっと今度チェックしてみるね。まぁ、グリフィンドールに比べたら少ないだろうけどさ」
「多分学校に入る前からの知り合いですよ。一巻の会話とか読んでると」
「だね。父親からしてルシウスの部下っぽいし。デスイーターの子供達ってスリザリンの中では浮いてるのかなあ…だから他に友達出来ないとか」
「やっぱ友達いないのかね」
「なんか、ドラコが可哀相なんだよね〜。ルシウスさんは好きでああなんだろうけど(何を根拠に)、ドラコって自分の人生に選択肢ないじゃん」
「今の状況だとねえ…ちょっと厳しすぎるかも。あ、でもこうゆうのも見たよ。ドラジニ」
「私的にはまだスネハーを捨てきれない」
「4巻だと主にそうなんだけどね。ハリハーな可能性もあるね」
「ルシウスさん? まあ言われてみればそうですね」
「あの時は一人だったねえ、ドビー連れてないし」
「あ、テレポート魔法あるんだよ。『姿現し』と『姿くらまし』。デスイーターはみんなこれができないと…ご主人様んとこ行けないからね。……ってあれ? ピーター『姿くらまし』出来たんだ…」
「国家試験とかあるんだよ〜。そっか〜、やっぱりS嬢の説は正しいのかなあ」
「いやね。ハリー世代よりジェームズ世代の方が、総合学力が高いだろうって話。ちょうど闇の時代だったからさ、みんな結構頑張って勉強してたと思われる。だからさー、ピーターだってそんなにダメな成績じゃなかったと思うのよ、現在に照らし合わせてみれば」
「あ、それダメだ。ホグワーツにはテレポート出来ない。結界とかあるんだと思う」
「私ねえ、家からホグワーツ急行の駅まで『姿現し』して、あとは徒歩だと思うの」
「いやだって…他に方法ある? (それに歩いてきた方がツボだし)」
「馬車ごと!? それはちょっと無理なんじゃあ…」
「ううん? そうかな〜。結構一人でふらふらしてるって話、かなり私の中では面白いんだけど」
「あーなるほど。あれって実質一人ってことなんだ」
「なんか、昔の貴族と同じだねえ。従者はいないと同じってやつ」
「ああ、あの蹴りの美しさはなかなかのものですよ。ルシウスさん」
「だね。かなり扱いひどいよ」
「あー、うん。確かに。いなくなると困るんじゃないかな? 家事とかさ」
「ええと、多分他にもハウスエルフはいるだろうけど、一人いなくなると、残りのハウスエルフへの負担が大きくなるじゃない」
「あ、それ! 多分そう。ハウスエルフって城とか屋敷に住んでて、「僕らのぼろい家には絶対に来ない」ってフレッドだかジョージが言ってた」
「それにしてもさあ、あんなハウスエルフが何人もいるんじゃ、マルフォイ家って五月蠅くないですか? にぎやかってゆーか」
「つーか、あの家ワンダーランド?」
「そ…そんな理由で……」
「えー?」
「で、リドルの時代には校長ではなかった」
「なんか、ルシウスさんの態度見てると、校長を尊敬してないっぽいよね」
「ふうん? マルフォイ家さんは代々理事だったの?」
「あ、そうなんだ」
「失敗したときのぶり返しがひどかったね。それはやっぱりヴォルデモート卿の復活のため?」
「でもやらなかった、と」
「は? どんな風に?」
「嵌ってる人間とそうでない人間の差だね…」
「まぁ、確かにホグワーツって入学金高そうですからね。あの兄弟って結構お下がりとか多いのよ。ジニーとかロンとか気にしてる」
「教科書とかね。あのさ、書店でルシウスさんはジニーのお下がりの教科書を取り上げて、「君の父親にはこれが精一杯だろう」って言ってるの。その際に日記を挟むんだけど」
「長男あたりはもう働いてるから、少しずつ金銭的には楽になってくはずだけどね。パーシーももう働いてるし」
「うん。あのさ、どーでもいい話だけど、6人の中で誰が一番アーサーに似てると思う?」
「あ、ごめん。あのね、長男がビル。エジプトでトレジャーハンターな銀行員をしている」
「次男がチャーリー。ルーマニアでドラゴンの研究。元はクィディッチの選手」
「三男がパーシー。あの家でどうしてあんな子が育つのか不思議な典型的優等生」
「次が双子。フレッドとジョージ。悪戯小僧」
「そです。個性が薄いのが個性かな(笑)。でもチェスは強いよ」
「私としてはチャーリーじゃないかと思うわけだよ。好きな研究してるところとか。金になりそうにないところとか。…まあ消去法で。他の五人はクセが強すぎるよ」
「ん?」
「……そ、そういえば…」
「毎日楽しく自給自足ですか…金にはならなくてもそれでいい…と」
「彼ら純血の著名な一族でしょ? ある意味やっぱりマルフォイ家とタメを張れる人材なわけだよ(笑)」
「で、モリー母さんもね」
「でもあの人、ロックハートのファンだよ?」
「マグルだったら絶対ジャニーズの追っかけとかやってたタイプだね」
「女性週刊誌とか読んでるでしょ?」
「嘘だね」
「絶対学生時代とか、ノリノリな人が好きだったはずよ」
「アーサーは別格かなあ。尻に敷かれてるでしょ? 彼の方が惚れてたんだと思うな。告白も彼から」
「なるほどねえ。で、結局あの家ってみんな趣味で生きてるのね」
「ご愁傷様〜」