自作オーバーフローシステムの紹介
次に実際の作り方の説明です。
まずは、水槽からの排出口の配管です。
オーバーフロータワーと水量調整カップの作成
異径100mm→40mmと異径25mm→20mmを塩ビ用接着剤で接続します。異径100mm→40mmと異径40mm→20mmを使うのが普通ですが、店になかったのでこのよにしました。この場合、接続に40mmパイプが余計に必要になります。また、私の接続方法は、オーバーフロータワー(100mm塩ビパイプ)の長さを短く配管できます。
もしあれば、防水シールで接続部分を保護すれば、完璧です。
接続すると左の写真のようになります。
「コの字型の金属」の取り付け
次に、オーバーフロータワーに水槽にかけるための、「コの字型の金属」を付けます。この際、電気ドリルで塩ビパイプに穴を開けておきます。
左の写真で、すでに付けてあるのが、「コの字型の金属」です。右の穴空き金属は、内側の水量調整カップを付けるものです。「穴空き金属」に空いた穴を上下に調整して、水槽の水位とカップ内の水位を調整します。
水量調整カツプの取り付け
左の写真がオーバーフロータワーと水量調整カップを接続した写真です。
同じく横から見た写真です。水槽に引っ掛けます。
J字パイプの作成
次に、J字パイプを作成します。
この時のパイプの太さによって、オーバーフロータワーへ落ちる水量が決まります。使うポンプの性能によって、太さを変えます。
私の場合、20mmで作りました。水道水でのテストでは、10L/分の水量まで大丈夫でした。
エア抜きジョイントの作成
左の写真で、右のエルボに付いているのが、エアホース用ジョイントです。始動時にJ字パイプ内の空気を抜くのに使います。ジョイントにエアホースを付けて、口でJ字パイプの中の空気を吸い出します。
試験風景
左の写真は、実際に水槽に付けてテストしているところです。
水槽の水位が、水量調整カップの水位より高くなった時に、水量調整カップの中に水を入れます。そして、エアホースでJ字パイプの空気を抜くと、すぐに水量調整カップから水が、こぼれ出しました。
ポンプがないことと、どの位の性能を持ったポンプが必要か、水道水でテストしました。
10L/分の性能を持ったポンプだと、2Lのペットボトルで12秒間でペットボトルが一杯になるように、蛇口で水量を調整して水槽に水を入れてテストしました。
10L/分だとレイシーでRSD−10,エーハイムで1048くらいかと思います。実際には、水槽へ水を持ち上げるために、ポンプに負荷が掛かるので、性能は若干落ちると思います。
オーバーフロータワーから濾過槽への配管作成
エルボを何個かつなぎ合わせて、濾過槽へ配管します。
水量調整のひとり言
水量は、@J字パイプの太さでの調整とA水量調整カップの高さで調整する方法があります。
@の場合、塩ビパイプの太さを変えるだけです。
Aの場合、塩ビパイプの太さは同じでも、水量調整カップの高さを下げることで、落下する水量を増やすことができます。しかし、この方法は、ポンプを停止させた時に、水槽の水位と水量調整カップの高さが等しくなるまで、水が濾過槽へ落ちるので、濾過槽から水が溢れないように、濾過槽の容量を十分に確保しておく必要があります。