デスクリムゾン (通称デス様)
3章 頑張れデス様

 


「超魔王」とまで言われクソゲーの王者に君臨し続けた「デスクリムゾン」。

発売前から既に「セガサターンマガジン」の批評では「これマジで出すんですか?」、「3点以下付けてはいけないんですが1点付けていいですか?」「バーチャガン置いて帰りました」等、異例な評価をされ、 読者による投稿の10段階評価の平均点で順位を決める「読者レース」でも登場して、いきなり驚異の1点台を叩きだし、通算最下位獲得回数でもダントツのトップでした。

しかし、このゲームは何故か人を惹き付け、「クリムゾナー」と言われるファンを増やしていき「デス様」と言う愛称まで授かりました。

また、現在ではこの「デス様」、かなり入手は困難で、仮に置いてあってもプレミアのついた価格で売っています。

 

「デス様」についての詳細はこちら→ デスクリムゾンリンク集 〜せっかくだから俺はこのリンクを選ぶぜ〜


 

この様な「デス様」ですが、始めの頃読者投稿で1点を付けた人達は、あまりの出来の悪さに怒って1点を付けて投稿したのでしょう。

しかしそこで注目を集め、

「なんだこのゲームはぁ?」

「とにかくやってみようぜぇ」

「せっかくだから、俺は1点を付けて投稿するぜ!」

こうして、デス様は大勢のファンを獲得した。

という人間模様があったに違いありません。(ホントカ?)

つまり「クリムゾナー」にとって「デス様」は、最下位でなくてはならなく、応援する人は皆1点を付けて投稿したのデス。

明らかに応援のしかたがおかしいような気はしますが。

 

こうしてクリムゾナーの応援の甲斐あって(?)最終的に最下位の座を守りきったのデス。

 

その他の事では、「デス様」の生み親「エコール」を訪問する聖地巡礼、オープニングムービーのロケ地(和歌山)を訪問する、真・聖地巡礼、ネット上での話題のなり方、等からして、ゲーム自体ではなく別の方向でも楽しませてくれる事が分かります。 これも「デス様」の魅力がなせる技でしょう。

 では何故「デス様」がここまで評判(?)なるのでしょうか?基本的には「デス様」のゲームとしてクソゲーっぷりが半端でなかった事が上げられるでしょう。 しかしそれだけでは無いはずデス。

 それは、デス様を創る動機や理想は、純粋であり、一生懸命やった事が感じられるからではないでしょうか?クソゲーになったのは、

 

それに、結果がついていかなかっただけの事なのデス。

少なくとも、最近商業主義に完全に染まってしまって、大企業の傲りも見える「四角社」の「最後の空想物語」シリーズよりは遙かに好感が持てます。 特に「最後の空想物語8」で初期の頃のプレステでは動かないバグが見つかっても全然改善しようともせず

「うちのゲームをしたかったら、新しいプレステ本体を買いやがれ! この小市民どもがぁ!!」

的な態度でした。(脚色あり)

反対にエコール社は社長がユーザーフレンドリーで素晴らしいデス。

 また同じ有名大型クソゲーでもファン(?)のほとんどいない「フィスト」の場合は、市場調査から「美少女もの」を出せば売れると安易な発想があった事が想像出来るからではないでしょうか?

(以上の事はほとんど持論になります、あしからず)


しかし、「ふとしたことで」世紀のクソゲーをつくり、逆に注目を浴びたエコール。

また、デス様は「せっかくだから」、「やりやがったな!」、「〜デス」、等多くの「デス語」をつくり

ゲーム本体以外でも(いろいろな方向)でファンを楽しませてくれたようです。

 

そうなのだ!

 

・ゲームの善は人を楽しませる事である。

・おおいに人を楽しませるゲームを名作と言う。

・つまり「デス様」はこれだけおおいに人を楽しませている(別の方向で)のだから名作とも言えるものである。

 

こういうのを詭弁とも言いますが。

 

どちらにしても頑張れ「デス様」! 「エコール」万歳!