デスクリムゾン (通称「デス様」) 1章 デスクリムゾンとは? |
機種 SS ジャンル 越前シミュレーション メーカー名 エコールソフト |
汚いゲーム画面
非情な難易度 狂ったゲーム設定 錯乱した取扱説明書 全ての次元を越えて「超魔王」降臨す そいつの名は「デスクリムゾン」
「デスクリムゾン」とはクソゲー超魔王とまで言われた、伝説として語られるべきクソゲーデス。 これは多くのホームページでも取り上げられていますが、ここは、ゲームメインのホームページではないので(最近ゲームメインになりつつある・・・)、分からない方々も多いかもしれないので、是非とも教え広めなくてはなりません。 知らない方が良いことかもしれませんが。
「せっかくだから」どんなゲームなのか解説しましょう。 「 ストーリー(取扱説明書より引用) 1996年、KOT症候群と言う病がヨーロッパ中に広まっていた。10年前、コンバット越前はマルマラ軍の傭兵として、戦場を駆け巡っていた。形勢悪く敗走中、ダニー、グレッグの両戦友と、偶然にみつけた遺跡に逃げ込み、3つの扉に入った。そして、それぞれ宝石、古文書、銃を手に入れた。銃の名は”クリムゾン”。3人はその知恵と力と資金によって脱出し、無事故国に生還した。その後、お互いに顔を合わす事はなかった。 10年を経過して、越前は医者になっていた。KOTの流行に10年前の記憶から、突き動かされるものを感じ、その因果関係を解明するために訪れた最初の町サロニカ。そこは町全体が魔物の住処と化していた。その時、思わず使った銃−クリムゾンが越前を助け、そして戦うごとに、クリムゾンはより強力な武器へと進化していった。リムブルク大学、コネラート橋、イズキット川、ふとした事から友情を交わしたアッシムの館、病の流行と銃の謎を解き明かすため、コンバット越前は次々と襲いくるモンスターと戦う」
以上は説明書の解説ですがおそらく余計に分からなくなったと思います。 なにかが豪快にずれています。それともこの様な形で、遠回しに正しい日本語の大切さを訴えかけようとしているのでしょうか? 詳細は不明です。 つまりこの解説を日本語に翻訳すると、「銃(クリムゾン)を使って敵を倒すシューティングゲーム」と言う事になります。 「みじかっ!」「本当に訳しているのか?」 トカ言うツッコミは、無しデス。 また、熟読するほど、ゲームを進める程、余計に謎が深まると言う魔力もあり、なにか非常に高度な表現方法をとっているようでもあります。 それではゲームの方を立ち上げてみましょう。 いきなり怪しいエコールロゴが現れました。一般的に「子供が泣き出しそう」と言われているこのロゴ、確かに気味が悪いです。 また、この手のゲームの基本としてどんなにあがいてもスキップ出来ません。 ゲームオーバーになっても同じように強制的にこれを見せつけられます。 しかもこの時間が結構長い! これは新たな拷問の方法でしょうか? 少なくとも精神的ダメージは確実に受けます。 そして 「それは、10年前の事であった」 と言う渋いナレーションから始まります。 そしてタイプライターの音ともに主人公の簡単なプロフィールが紹介されます。 しかしこのタイプライターの音と、文字の打ち出されるタイミングが合っていません。さすがは「超魔王」、こんな細かい所まで、抜かりがありません。そして、そのプロフィールがこれです。↓
この「コンバット越前」と言うコードネーム、何度みても笑えます。狙ってもなかなか出せない味を持っています。 考えた人は天才デス。また、コードネームに本名が入ってしまって、コードネームの意味がありません。 そして銃声とともに、森の中を走る実写画面に切り替わります。
越前「ダニー、グレッグ、生きてるか?」 と、傭兵には全く似合わない、声変わり前の少年の様な甲高い声が響き渡ります。 しかもなんかぎこちないデス。 大体、戦場でむやみに大きな声を出してはいけません。 ダニーかグレッグのどちらか「ああ、なんとかな」 こっちは結構熱演です。声はかなり低い! 越前「上から来るぞ、気を付けろぉ!」 と言いながら何の躊躇も無く上へ行ってしまう越前。 ダニーかグレッグ「こっちだぁ、エチゼン」 もはやコードネームの意味が全くありません。 越前「なんだこの階段はぁ」 すでに階段降りながら言う越前、これはどうやらなにかの遺跡のようです。 でも少しは警戒しろよ! ダニーかグレッグ「とにかく入ってみようぜぇ」 だからもう入っているって!
そして遺跡の奧まで行った越前達、いよいよクライマックス デス。 越前「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ!!!」 この場面で何が「せっかくだから」なのでしょうか? さっぱりわかりません。 エコールの社長様曰く、越前は凄く前向きな人間だから、「とりあえず」ではなく、「せっかくだから」と言う台詞じゃないといけないのだそうですが、 絶対になにかが、おかしいデス。 「せっかくだから」のイメージ図 また、この台詞が大きな社会現象を引き起こしました(起こしてない)。 これは影の流行語大賞と言っても過言ではありません。これによりクリムゾナー(デスクリムゾンのファン)は事あるごとに「せっかくだから」と言うチャンスをうかがわないといけないのデス、 たとえ、それが場違いでも。
そう言えばこれでこのムービーは終わりではなく、 「こうして越前康介は「クリムゾン」を手に入れた」と言うナレーションで締めくくります。
「せっかくだから」で進化する銃クリムゾンを手に入れた越前 これで日本へ帰ったわけですが、銃刀法により銃器の所持、持ち込みが禁じられている日本にどうやって「クリムゾン」と言う銃を日本に持ち込んだかはツッコマないのが思いやりと言うものです。 せっかくだから、このオープニングムービーを「元気の出るOPムービーNo、1」に選びたいと思います」 越前の前向きさは、勇気を与えてくれるようだからデス。(勇気ト蛮勇ハ、チガウ・・・) (このOPムービーを勝手に思いつきだけで小説風にしてみました。それはこちら) こうなると越前とはどう言う人物なのか気になって来ますね。(気になってください) せっかくだから説明書のプロフィールを見てみましょう。
やはり何かが豪快にずれています。 また「1966年5月5日生れ」となっていますが、送りがなが「生まれ」ではなく「生れ」になっている所に独自のこだわりを感じます。 越前もただ者ではないデス。これだけ個性的な主人公が他にいるでしょうか?通常好きな食べ物等はかなり一般的な物が基本ですが、中華料理店でも無い事が多い、「焼きビーフン」と言うのはなかなか考えつきません。 「抑えてはいるが、冒険心旺盛な一匹狼」 なにか独特な日本語の綴り方です。 「正義感・勇気ともに平均以上」 平均以上の正義感、勇気ってなんでしょう? やはりこれを考えた人は天才です。こんな絶妙なずらし方は凡人にはできません。 そして、これらのプロフィールがゲームに反映される事は一切ないのも特徴です。 つづく |