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スネガ展望台 スネガ展望台からフィンデル村を通り抜けるハイキングコースを行く |
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ツェルマットから地下ケーブルカーでスネガ展望台に登り 赤い点線のハイキングコースを通ってツェルマットに戻る |
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■ スネガの展望台へ (Sunnegga) 登山電車のチェルマット駅の横を、線路に沿っておよそ600m歩くと、マッターフィスパ川に出る。橋を渡って左折し、川沿いに歩くとスネガへ登るアルペン・メトロ駅に到着する。この駅は名前のように裏山の中に作られた地下駅のため、改札からプラット・ホームまでの距離が長く、約3分もかかる。車両は頂上に向かって掘られた急斜面のトンネル内に停っていた。プラット・ホームも車両の床も階段状になっている。今考えると、その後オーストリアで発生した火災事故の登山電車と良く似た構造であった。 車両には動力は無く、上りと下りの車両が滑車のようにケーブルによって繋がれ、互いに上下する方式で (地下ケーブルカーが正式名称) なんと標高1,621メートルのアルペン・メトロ駅から標高2,290メートルのスネガの展望台まで標高差689メートルを約3分間で移動する。さらにその先のウンター・ロートホルン (Unterrothorn/3,103m) へもロープウエイに乗り換えて行くことが出来る。スネガに到着し外に出ると、真正面にマッターホルンがそびえる。ここはチェルマットから最も近い展望台と言われ、ゴルナーグラートと違った山裾の広がりが、均整のとれた姿が見える?・・はずであったが、残念ながら当日は雲が多く、肝心の頂上が見えなかった。【写真1】 ■ 可愛い湖 ライゼー (Leisee) 展望台の 「レストラン・スネガ」 で、他の人達としばらく山頂の雲が消滅するのを待ったが、ここまで雲が出ると、消えることはまず無理で、チェルマットまでのハイキングに出発する。丁度正面にチェルマットを見ながらハイキングコースが続いており、雲の状態を観察しながら進んで行くと、駅からおよそ約7〜8分で、可愛い湖ライゼー (Leisee) へ到着した。湖面にはさざ波があって、残念ながら逆さマッターホルンは見えなかった。湖畔を通り抜けると左にまもなく羊の群れが放牧された小さな牧場が見えて、のどかな風景に変わった。【写真2・3】 |
1、スネガ展望台 ■地下ケーブルカー 片道13,20CHF 往復18.40CHF 2、小さな湖 「ライゼー」の 横を通過します。 3、ライゼーと 「マッターホルン」 |
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■ 緑の丘陵に広がる集落 やがて目の前に広がる緑の丘陵に、点々と小さな家々が見えるエッゲン (Eggen) の集落が見えた。雄大なマッターホルンをバックに、とても絵になる風景である。マッターホルンのTopは、残念ながらまだ雲の中だ。そこから道は急坂となり、薄い自然石を使った瓦屋根の、昔ながらの放牧小屋の間を通り抜ける。道端に咲くアルプルの花を見ながらが、のんびりと丘陵を歩いて行く。【写真4・5】 ■ 霧で周りが一瞬真っ白に そのとき谷の方から急に霧が吹き上げ、周りが一瞬真っ白になってしまって、二人でびっくり、だがその霧もすぐに消え、再び元の景観に戻った。道標に従ってコースはゆるやかなカーブをしながら下って行く。まるで絵本の風景の中をハイキングしているような錯覚に捕われ、不思議な体験をする。「スイスのハイキングって素敵ね・・」 とかみさんが話し掛ける。やがてあの有名な、ネズミ返しの小屋が点在するフィンデルン (Findeln) の集落が眼下に見えてきた。 |