|
1、マッターホルンと登山鉄道
|
|||||||
■ ゴルナーグラードで絵を売る人 駅前のテラスからU字型に曲がる緩やかな坂道を登ると、途中の道の路肩にマッターホルンの絵を広げて売っているおじさんがいた。誰にも受けそうな淡いタッチのパステル画で、通る人が結構立ち寄って行く。客寄せの為、時々マッターホルンを描いてはいるが、売っている絵とは似ても似つかぬ代物で見ていても少しも進行しない。同じような帽子を被った賑やかな日本のおばちゃん達があれこれ見ていたが、次々に3人が買って行った。あの絵は今も、きっとお部屋に飾られ、良い思い出になっているでしょう。 【写真2・3】 ■ 待望のホテル・テラスに座って ゴルナーグラート展望台への途中に、屋根に2つの天体観測ドームを持つクルム・ホテル・ゴルナーグラード (Kulm Hotel Gornergrat) がある。小さい方は直径3メートルの電波望遠鏡で、ケルン大学とミラノ大学が交互にこのホテル最上階を使って観測しているのだ。このホテルの宿泊者であれば、お願いすれば見学できるかも知れない。ホテルの売店で色々な絵はがきを見たり買い物をした後、レストランのテラスでソフト・ドリンクを飲みながらゆっくりと休む。テラスにはお客も少なく、ここから見るマッターホルンが一番落ち着いて見ることが出来る。かみさんも 「お天気が良くてとってもよかったわ・・」 などと嬉しそうに話してくる。以前スイスの写真集で、このテラスを前景に入れたマッターホルンを見たとき、あまりにも素晴らしい景観と、その構図に強烈な印象を受けたことがある。 「いつかはあのテラスに座ってマッターホルを眺めて見たい・・」 と、あの時感じたことを思い出し、思わず目頭が熱くなり嬉しさが込み上げてきた。そんな話をかみさんとしながら眺めていると、なぜかこのテラスから何時までも離れることが出来なかった。【写真4】 ■ ゴルナーグラート展望台 ホテルからすぐ上にあるゴルナーグラート展望台に登る。さすがに高度3,130mの坂道はきつい。展望台はただベンチが数個あるだけの台地であるが、その眺めは抜群で、4,000m級の壮大なるアルプスの景観を、全周に渡って眺めることができる。こんな景観をスニーカーだけで見せてくれるのだからスイスの山は素晴らしい。周りの人達も皆んなそれぞれの方向を向きながら、壮大なるスケールに酔いしれている。そんな素晴らしい景観を、すべてパノラマで紹介してみよう。【写真5,6】 |
|
6、ゴルナーグラート展望台からの大パノラマ |