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1、ツェルマットの町
■登山電車 往復63CHF
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2、登山電車の車内
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3、ラックレールの軌道を登る
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4、間もなく終点
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5、ゴルナーグラート駅前の展望テラス
|ツェルマットの地図| |
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■ 登山電車でゴルナーグラート へ
今から103年の前の1898年に開通したゴルナーグラート (Gornergrat/3,089m) 行きの登山鉄道 GGB (Gornertgrat
Bahn/ゴルナーグラート鉄道) は、昨日到着したBVZ鉄道のツェルマット駅左前の角にあり、08:00出発の電車に合わせて07:20頃にホテルから到着すると、もうすでに大勢の乗客でプラットフォームは一杯になっている。切符売り場の構内には、終点ゴルナーグラート駅からのマッターホルンの映像を、TVにリアルタイムに流しており、現在の天候や視界を確認できるのはありがたい。現在は快晴に近いが、山の天候は朝方は良くてもだんだんと雲が出る傾向にあり、安心はできない。そのためこの時間の乗客は特に多く、1番電車の出発後に続いて2番電車が発車するので、それに乗ることになった。
電車が走りだすとすぐフィスパ川の鉄橋を渡り、右側に見えるツェルマットの町が、だんだん下になり、やがて木立ちの中に入って行っていった。やがてフインデルン氷河
(Findelngletscher) から流れ落ちる乳白色の川をフインデルンバッハの鉄橋で通過すると、木立の間から右手にマッターホルンが見え隠れしていたが、路線が大きくターンし、なんと背後になってしまった。ビデオを撮るため右を向いたり左を見たり、最前方の運転席横で撮ったりしていると、やがて森林限界を過ぎて周りの視界が急に開けてくる。【写真1・2・3】
途中に広い羊の放牧エリアがあり、緩やかに右にカーブすると、前方を走っていた1番電車が、スノーガードの長いシェルターに入って行くところが良く見える。各駅に停車しながら終点の
ゴルナーグラートまでの1,500mの高度差を、線路中央に施設されたラックレールに歯車を噛み合わせながら、力強く登る感触を肌に感じながら、およそ43分ほどかけて到着した。「いいねーラックレールの感触は!・・」
と高鳴る胸を押さえながら、ゴルナーグラートの駅から続く展望テラスに出たとたん、目の前に広がる雄大なる山岳パノラマの中に、独立してそびえ立つ天をも突き刺さんばかりの鋭い岩山
「マッターホルン」 を見ることになる。「おー!ここがゴルナーグラートかー・・・!」 と思わず呟いてしまう。でも本当のゴルナーグラート展望台はさらにその上にあった。【写真3・4・5・6・7】
■ ゴルナーグラート登山鉄道(GGB)停車駅
- ツェルマット (Zermatt/1,620m):出発駅
- フィンデルバッハ (Findelbach/1,770m)
- リッフェル・アルプ (Riffelalp/2,211m) 1853年創業のマッターホルンの朝焼けを間近に見える山岳ホテル 「ホテル・リッフェル・ベルク」
がある。
- リッフェル・ベルク (Riffelberg/2,582m)ホテルとレストランが駅近くにあり、少し先に小さな礼拝堂がある。
- ローテンボーデン (Rotenboden/2,815m)逆さマッターホルンが見える小さな湖 リッフェルゼー (Riffelsee) が駅のすぐ下にある。リッフェル・ベルクまでのハイキングコースのスタート駅としても有名だ。
- ゴルナーグラート (Gornergrat/3,089m)終点駅には有名な山岳ホテル 「クリム・ホテル・ゴルナーグラート」 やレストラン、売店などがありさらにその上には
ゴルナーグラート展望台(3,130m) がある。
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