■ デザート・ビュー・エリア Desert view area グランドキャニオンのサウスリムを出発してSR64を通り、モニュメントバレー (Monument Valley )へ向う途中で、いままで行かなかったイースト・リム(East Rim) にあるグランドビュー・ポイント(Graundview Point)、モーラン・ポイント(Moran Point)、リパン・ポイント(Lipan Point)などに立ち寄りながら、G・キャニオン最東端にある標高2,267mデザート・ビュー・エリアに到着しました。 ここだけはポイントとは言わず「エリア」と呼ばれているように、数百台のパーキングエリアや、ガソリンスタンド、書店、インフォメーションなどがあるイースト・リム最大のビューエリアで、丁度拡張工事を実施していました。 渓谷の傍には赤茶色したウオッチタワー(Watch Tower)がシンボルのように建っています。【写真1】 ■ 石造りのウオッチタワー A stone-made watch tower ウオッチタワーは前ページで紹介したハーミットレスト(Hermit's Rest) を造ったメアリー・エリザベス・ジエーン・コルター(Mary Elizabeth Jane Colter) が、1932年はアナサジ族の遺跡をもとに、自然石を積み重ねて再現したもので、1Fはギフトショップですが、階段を登ると丸い天井に当時描かれていた数々の壁絵が再現されています。【写真2】 最上部の展望台から眺める景観は、今まで見たサウスリムとは全く違ったもので、直ぐ傍に見えるシーダーマウント( Ceder Mountain/7,061feet)の先に、これから走るコロラド台地に広がるペインテッド砂漠(Painted Desert)が見えます。 ニコン小型双眼鏡を取り出し「これからあの遥か先まで走るんだよ・・」と、かみさんに説明しながら、これから出発するモニュメントバレーへのドライブが楽しみになってきました。【写真3・4】 ■ 遂にG.キャニオンともお別れ G/Cayon is separation at last ![]() このデザート・ビュー・ポイントでG・キャニオン国立公園ともお別れし、国立公園の東ゲートから出ると、次の目標はUS89と合流するキャメロン(Cameron)まで31マイル(約50km)のドライブです。標高2,267m のG・キャニオンから緩やかに続く下り道で、今までいたG・キャニオンがいかに高地であったかが良く分かります。やがて道は右側の山から伸びる地形に沿いながら、所々にある切り通しを何回となく通過し緩やかなカーブを走りました。 前後には遥か離れて数台が走るだけのまるで夢のようなドライブが続き、途中には幾つかのインディアンショップも見えました。 かみさんもそんな様子を盛んにビデオに収めています。 「いいわね〜こんなドライブ、来て良かったわ・・・」と嬉しそうに話す笑顔を横目で見ながら快適な道を走っていると、やがて大きな送電線の鉄塔を越え小さな集落のあるキャメロン(Cameron)でUS89と合流する"T"字路交差点に突き当たりました。【Map参照】 ■ キャメロンで89号線を左折 US89 is left turned by Cameron. この交差点は右奥にマーケットが1軒あるだけで、標識は「←PAGE」「FLAGSTAFF→」となっています。 ここでページ方向に左折し、US89を北に向って走ります。モニュメントバレーへのルートは、この先約16マイル(約25km) で右折してUS160に入ると上り坂となり、広い台地の上に出ます。制限速度は65マイル/h (約104km/h) で、US160に入ってからおよそ82マイル(約130km)の距離にあるカイエンタ(Kayenta)までは、時折小さな集落を何回か通過し、広い草原の道から、山の切り通しを通る道に変わって来ると、左手にモニュメントバレーのような台形の岩山が見えてきます。【Map参照】 ■ カイエンタに到着 Kayenta was reached. G・キャニオンからおよそ3時間半でカイエンタ(Kayenta) に到着しました。US163との交差点付近には少しだけ家がありますが、「これがカイエンタ?・・」と思われるほど寂しい街で、左折してUS163を走ると、約1km左手に本日の宿ベストウエスタン「ウェザリル・イン」がありました。 ここまでのルートはいずれも分かり易い"T"字路の交差点で、この「Map」さえあれば全く迷うことはありません。【写真5】 実はモニュメントバレー内にある唯一の宿、グールディングロッジ(Goulding's Loge)に、出発間際までキャンセル待ちを狙ってNet予約を試みたのですが、計画が急だったこともあり結局予約が取れず、このカイエンタの街となったもので、モニュメントバレーまではおよそ28マイル(約38km) 離れています。早速チエックインして部屋にバゲージを入れ小休憩しました。大きなクウィーンサイズベッドの壁に、それぞれモニュメントバレーの油絵が飾ってありました。【写真6・7】
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![]() バレードライブ(Valley Drive)をレンタカーで走ります。 ![]() ウェスト・ミルトン・ビュートを背景にして ![]() キャメル・ビートを背景にして |
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![]() 15、スピアヘット・メサ 【拡大写真】 |
■ モニュメントバレーに到着 Monument Valley was reached. モニュメントバレーは、ドライブルートでも若干離れた場所にあるため、有名な場所でありながら、そのアクセスビリティの悪さから、G・キャニオンまでは訪れても、まだまだ一般化されていない場所ですが、レンタカーを使ったドライブでは、G・キャニオンから180マイル(約288km)というドライブには丁度手頃の距離で、割合簡単に訪れることができます。 アメリカでも最も西部らしい景色として、多くの映画やコマーシャル撮影に使われており、何時かは走って見たいルートとして長年暖めていた場所だったのです。 ■ モニュメントバレーへのアプローチ Approach to Monument Valley カイエンタからモニュメントバレーへの道は、US163Northで街を外れると緩やかなカーブの登りとなり、郊外には殆んど家はありません。 暫く走ると直線道路となって何回か小さな丘を越したとき、突然遠くにビュート(Butte)が見えてきます。 カイエンタから24マイル(約38,4km)走ったこの先にあるMonument Valleyロードで右折し、更に4マイル(約6.5km)東に進むと、モニュメントバレーのゲートに到着しますが、US163Southからの景観を見るため、更にメキシカンハット(Mexican Hat) 方向へ10マイル(約16km)走ったあと坂の途中で振り返ると、直線道路の正面にビュート(Butte)が見える素晴らしいモニュメントバレーへのアプローチを見ることができます。【写真8・9・Map】
このモニュメントバレーは、ナバホ族インディアン居留地でユタとアリゾナの州境にあり、Monument Valleyロード入り口付近はユタ州ですが、見所のほとんどはアリゾナ州側にあります。 アメリカの国立公園ではないため、ここでは「ナショナルパークパス」は使えません。 この中で働いている人も全員がナバホ族のインディアンなのです。 ここの入場料は車1台ではなく1人$10の入場料を払って未舗装パーキングエリアに入ります。 ビジターセンターは直ぐ目の前にありました。 早速バレードライブ(Valley Drive) の地図を入手します。【写真10・Map】 ■ モニュメントバレードライブ Monument Valley Drive このモニュメントバレーを見るには、全長17マイル(約27km) の未鋪装のバレードライブ(Valley Drive)を走る必要があります。 普通はナバホ族の行っている「バレーツアー」に参加して、四輪駆動車のジープで周遊するのがですが、ビジターセンターの高台から眺めると、結構普通車も走っており、レンタカーは未舗装道路では車両保険が適用されないのを承知で出発することにしました。 ※「ツアー」はこのジターセンターからと、グールディングス ロッジの2箇所から出発してます。 パーキングエリアを出て急坂を下ると、写真でお馴染みのウェスト・ミルトン・ビュート(West mitten Butte)とイースト・ミルトン・ビュート(East mitten Butte) が両手を挙げて迎えてくれます。 その直ぐ隣にはこの聖地の銀鉱に踏み入って死刑になった人の名前、メリック・ビュート(Merrick Butte)があります。 バレードライブ道路は予想通りの凸凹道で、出来るだけ深い凹にタイヤが入らないよう右へ左へハンドルを切りながらゆっくり走ります。 しかし昔走っていたオフロードと比較すれば、こんな道は全く問題ではありません。【写真11・Map】 ■ 次々と現れるビュートの数々 Much Butte which appears やがて巨大な像に似たエレファント・ビュート(Elephant Butte)やラクダに似たキャメル・ビュート(Camel Butte)、北米のネイティブアメリカンの家に良く建てられているトーテムポール(The Totem Pole) など、奇岩の林立している間を走ります。 途中の一方通行の道で乗馬ツアーにグループにも遭遇しました。 この場所には馬はさすがに似合いますね。【写真12・13・14・15・Map】 またこのモニュメントバレーはナバホ居留地のため現在もこのエリアで数組のナバホ族が生活しています。またバレードライブの途中の広場には、必ずナバホ族が開いている露店があり、手作りの小物ペンダント類が売られていました。ただカメラを向けると撮影したと思われ、撮影料を要求されるようで注意が必要です。 モニュメントバレーの風景は、以前良く見た西部劇そのもので、ビュートの裏側から砂煙を上げながら駅馬車がやってきそうな風景があちこちに見られます。テーブル状の台地メサ(mesa;)や、奇岩のビュート(butte;) は、これまでにも多くの映像に撮影されおり、以前に訪れたような気分となります。 本物の風景は写真よりもはるかに壮大でグランドキャニオンと共に一度は訪れて見たい場所ですね。 ■ 夕食はグールディングロッジでDinner is Goulding's Lodge ビジターセンターの高台から、夕日に染まるモニュメントバレーを見た後、モニュメントバレーロード (Monument Valley RD) を直進して 2回目のガソリン補給しました。 予約が取れなかったグールディングロッジ(Goulding's Loge) でせめて夕食だけでも・・と、窓から見えるモニュメントバレーのシルエットに期待して、大きなメサ(Mesa)の前にあるレストランに入りましたが、その頃はもう外は真っ暗で、見たこともない満天の星空にビックリ、カイエンタの「ベストウエスタン」に帰る途中でも思わず車を路肩に止めて暫く眺めてしまいました。 |
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