グランドキャニオンへ
Grand Canyon
1、インターステートフリーウエイ I-515





2、ボールダー・シティーのメインストリート





3、ガソリンスタンドと併合の 「セブンイレブン」





4、フーバー・ダム




5、フーバー・ダムの全景


 
   ■
いよいよグランドサークルへ
    It goes to a grand circle still more
 回の旅の主目的はラスベガス観光ではなく、「グランドサークル」ドライブですが、前泊したラスベガスの街には予想以上に見所が多く、出発までに3ページにもなってしまいやっと出発できました。 当初のプランでは、朝6時ごろにホテルを出る予定でしたが、長時間のフライトと時差、それに夜遅くまで街を遊び歩き、ホテルに戻ってからも部屋から見えるベラッジオの「噴水ショー」を見ていたため起床が遅れてしまい7時ごろの出発となりました。 でもツアーとは違ってプランは二人で自由に変更できるのが個人旅行のメリットなのです。

  ■ 初日の目的地は「グランドキャニオン」
   The destination of the first day is "Grand Canyon."
 的地「G.キャニオン」までは、274マイルおよそ440キロで、東名でいえば東京から京都の手前にある竜王ぐらいの距離となり、今回のドライブでは一番長い区間となります。 ちょうど朝の通勤ラッシュと重なりましたが、ベガスからアウトバンドするため特に込み合うこともなく、I-15に乗って空港方面に出発しました。

 
手に見えていたラスベガス空港を見送ると、やがてフリーウェイが一般道路のSR146になり、それから数キロで前方を横切るように US-93 (I-515) のフリーウェイが見えてきます。その手前で右折し片道3車線のUS-93E(I-515)に乗るとあとは1直線です。 ナビゲーターのかみさんも安心したのか?ビデオを廻し始めました。 ラジオから流れる爽やかなBGMを聴きながら異国の道を走る快感は1度味わうと止められません。惜しくも82才の生涯を閉じた大好きなフランク・シナトラの「♪マイ・ウエイ」がラジオから流れて来て最高の気分です。 【写真1】

      ボールダーシティー
        Boulder City
 スベガスから約44キロのフーバーダムの手前にある小さなボールダーシティー(Boulder City) のメインストーリートで「セブンイレブン」 を見つけて早速朝食購入のため入りました。 そこはガソリンスタンドとの併合店で、サンドイッチとホットコーヒーの他、ドライブに必要な食べ物や飲み物などを購入し、時間を有効に使うため走りながらの朝食です。日本でもこの手のスタンドも増えてきましたが、今回のドライブでは何回もお世話になりました。【写真2・3】

 
の街にあるボールダーシティー空港から出発する「G.キャニオンツアー」を、お客には知らせずに格安で販売している場合があり、ラスベガスからの距離を考えた場合、大幅な時間の損失となるので注意を要します。 やっぱり G.キャニオンへはマイペースで走るドライブが最高です。

   レイクミードと フーバーダム
     Lake mead & Hoover Dam
 ールダー・シティーを通過して、岩山の間のカーブを抜けると、前方に青々とした水をたたえた世界最大の人工湖 レイク・ミード(LakeMead)が出現します。何度も氾濫をくり返していたコロラド川(これから行く G・キャニオンを流れる川)にダムを建設するため、周辺7州の代表が集まり、最終案を決定するとき議長を務めたのが、後に第31代の大統領となったハーバート・フーバー(Herbert Hoover/1874−1964)だったのです。1931年に始められた建設工事は計画より2年早く進み、4年後の1935年に完成してこの名前が付けられました。【写真3】

 ダムの最上部の高さは221.28m、幅は379.2m、厚さは13.7m、最下部の厚さは201.2mあり、ダム内部の見学も出来るのですが時間が無いためダムを通り過ぎてさらに約 1kmほど走った小高い場所にあるパーキングエリアに到着しました。 ここから見降ろすと湖側からのダム全体が良く見えます。
【写真4】

 このダムの中央がアリゾナとネバダの州境となり、写真の左側の取水口がネバダ用で右がアリゾナ用取水口となっています。この写真の湖はほんの1部分で、この先がとてつもない大きさに広がっています。 南カリフォルニアの電力はこのダム1つで供給し、およそ400kmも離れたロサンゼルスの水源にもなっており、ここでもテロの警戒が行われています。このダムを建設した人達がラスベガスで遊んだことから徐々に街が栄え、更にダムの完成で豊富な電力が使えるようになったこともラスベガスの繁栄に大きく貢献しています。【写真5】

 


   ■ 州による時差について
    About the time difference by the state
 ーバーダムを越えアリゾナ州に入ると、ネバダ州とは1時間の時差があるのですが、夏の間だけはネバダ州はサマータイムを採用し、アリゾナ州はサマータイムを採用してないため、結果として同じ時間となっているため時計の補正は必要ありません。

   ■ オートクルーズが大活躍
   
Automatic cruising played an active part.
 
がてUS-93は、だだ広い平原の中をどこまでも続く直線の道に変わり、対向車線とは広い分離帯で区分されているためとても快適に走れます。早速オートクルーズを使って両足を開放させハンドル操作だけの運転に切り替えます。 日本で使っている「マゼスタ」でも高速道路では頻繁に使っているため全く違和感がありません。オートクルーズの必要性はこんな道がとっても多いこのアメリカから生まれた装備だと言われており、これでしっかり納得できました。

念願のルート66へ
 
The route 66 of hope is run.
 
道のUS93号とI-40とのジャンクションであるキングマン(Kingman) という町が、ラスベガスからちょうど100マイル(約160km) の距離で、そこからは快適なインターステートのI-40Eに乗ってウイリアムズ(Williams) へ向います。途中のセリグマン(Seligman)に入ると、今まで左遠くに走っていたルート66が接近してきたため、念願のルート66を走ることにしました。 121EXITでI-40から左折し、鉄道を越えるの陸橋の上で丁度運良く長い長〜い貨物列車の通過が見えました。【写真7】

    
ルート66のセリグマンの街
      
The town Seligman of a route 66 
 リグマンの街は、駅を中心にして古ぼけたカフェやギフトショップ、ハンバーガーショップなどがルート66沿いに立ち並ぶ街で、そには1960年代に人気となった「Route 66」TV・シリーズの、若き二人の主人公が乗った真っ赤なシボレーコルベットや、あのアメリカナイズされたストーリーを思い出させる雰囲気が一杯あり、つい「♪ルート66」の主題歌を口ずさみたくなります。 ここでは初のガソリン給油とルート66の入ったTシャツをお土産に買いました。【写真8・9】
 

 リグマンからそのままルート66を東に走ると139の入り口から元走っていたI-40に再び乗って、次のウイリアムズ(Williams)を目指して走ります。 そのままI-40を走るとウイリアムズをバイパスしてしまうため、EXIT161で降りるとウイリアムズのメインストリートに入れました。 ウイリアムズはグランドキャニオンのエントランスシティーとも言われる街で、ここからG・キャニオン鉄道が開通しています。

 イリアムズからG・キャニオンへは、森の中を何処までも走る直線道路AZ-64Nに入り、北に向って制限速度65マイル(100k/h)で進行します。 ラスベガスから初めてここで中央分離帯のない対面通行となり、途中で何故か180Nの標識に変わりました。 【写真9】

    グランドキャニオン空港
      Grand Canyon airport
 ウィリアムズから1時間くらい走ると、グランドキャニオンまで2キロ地点となる最後の街、ツサヤン(Tusayan) に到着します。ここにはラスベガスからのエアーツアーで到着する「G・キャニオン空港」が左側にあり、ちょっと寄り道をします。 ターミナルはお誠辞にも綺麗とは言えませんが、各エヤーライン毎に可愛い建物がズラリと並び、15人乗り位の小型プロペラ機が次々に発着しています。

     間一髪!ヘリの墜落事故
       Hairbreadth! Helicopter crash
 港の北端には、空からG.キャニオンを観光するヘリコプター乗り場がありました。 オーストラリアのゴールドコーストでは乗ったのですが、今回は計画外のためバイパス。なんとその直後に G・キャニオンのウエストリム渓谷で墜落事故が発生し、日本人パイロットを含め3人の日本人が犠牲になったのです。【写真10】

 
のニュースはこのグランドサークルドライブを終えた後、ラスベガスのレストランでウエイトレスからお聞きして震え上がりました。日本で子供たちが心配している可能性があり、早速電話で無事を知らせました。人の運命は生まれた時に決められるそうですが、きっと我々夫婦にはあの事故には巻き込まれないシナリオになっていたのでしょう・・・お亡くなりになった方のご冥福をお祈りします。(合掌)

   IMAXシアターに立ち寄る
     To IMAX theater
 港の先で「IMAXシアター」に立ち寄り、世界最大と言われる6階建てのビルの高さに匹敵する、高さ20m、幅30mの超大型スクリーンで、「G・キャニオン・その隠されたる秘密」(Grand Canyon-The Hidden Secrets) というグランド・キャニオンに4000年前から住んでいた原住民の生活や、G.キャニオン発見当時、コロラド川の急流をいかだやボートで探検していく映画を見ます。 最も感動したのはウルトラ・ライトプレーンに乗って渓谷を飛ぶシーンで、目の前に展開するすごい迫力に久しぶりに感動しました。【写真11】 

 
画のあとにIMAXシアターの中で昼食にしました。 なんと中華コーナーに牛丼のメニューがあったのにはビックリ!。その後に食べたアイスクリームも最高の味で、ここでゆっくり休憩できました。「IMAXシアター」の上映時間は 34分、入場料は$10 (約1,200円)ですが、本物のG・キャニオンを見る前に鑑賞する価値は充分にあると思います。 売店には日本語ナレーション入りのビデオやDVDも販売されており、お土産としてDVD1枚 ($32/約3,700円)購入しました。【写真12】


7、ルート66と平行に走る鉄道




8、ルート66のビジターセンター




9、ルート66のギフトショップ




          Route66 について
 ルート66は西部がまだフロンティアの地だった頃、荷馬車の轍の跡がこの道の始まりで、1926年に8つの州に跨った全長2448マイル(約3,940km)、アメリカ中部の大都市シカゴから南下して、ロッキー山脈の南側を迂回して西海岸ロサンジェルスまでを結ぶという、大陸の大動脈として誕生しました。 この道路がアメリカの大消費社会の物流を支えてきたのですが、その後ご高速で大量輸送ができるインターステート道路の発達によって分断され、その幹線ルートとしての役割を終えたのです。 1985年には公式地図上からはすっかり消えてしまいましたが、その分断された道路は、各地で今でも生き続けています。




10、キャニオン空港




11、IMAXシアターの大スクリーン




12、IMAXシアターのレストラン兼休憩所



二人 Home Next 7/14
グランドキャニオン(1)