ローテンブルク
Rothenburg
 




マルクト広場
左「市庁舎」 右「市議宴会館」




2、アウスレーガー (Ausleger)


よく目にする 「飾り吊り看板」 の洒落たデザイン

 面白い飾り吊り看板 (Ausleger)

 の中を歩いていると、よく目にするのがアウスレーガー (Ausleger) と呼ばれる鉄製の 「飾り吊り看板」 で、1つ1つが洒落たデザインで特徴があり、なかなか面白い。一見してすぐ何屋さんだかわかる物や、首を傾げてしまうものなどこの種の看板がやたらに多い。こんな素敵な看板を掲げたお店が日本に並んでいたら・・・きっと評判になるでしょうね。

あなたは何屋さんだかわかりますか?

アウスレーガーを製作している
鍛冶屋の看板



3、市議宴会館の仕掛け時計

  市議宴会館 の仕掛け時計

 
ルクト広場の 「市議宴会館」 の仕掛け時計は、11:00〜15:00までは1時間毎に、また夏期は20:00〜22:00も1時間毎に見せてくれる。夕食を終えて21:00の仕掛けを見に行くと、すでに大勢の見物客が、市庁舎の階段に腰掛けて待っていた。やがて時報の鐘と共に、時計の左右にあるガラス扉が静かに開き出し、将軍と元市長の顔が見えてきた・・・・仕掛け人形は高い位置で遠く小さく、その動きは質素であるが、終わってガラス扉がゆっくりと閉まると歓声と拍手が湧き起こった。みんなその伝説話に感動するのであろうか・・・?。
 − 伝説話は『下欄参照』 − 

  ■ マイスタートゥルンクのお話
    (一気飲み)(Meistertrunk)
        

 から370年前の1631年、30年戦争の頃にさかのぼる。プロテスタント側についていたローテンブルクを、カトリック皇帝軍のティリー (Tilly) 将軍が占領し、街を焼き払い、市参議会員を反逆罪で死刑に処すると宣言した。彼の怒りを静めるため、極上のフランケン・ワインを来客用の3.25リットルの大杯に入れて差し出すと、このワインで高ぶっていた気持ちが収まり、将軍は最後のチャンスとして 「もしこの大杯のワインを一気に飲み干す者がいたら、反逆罪は免除してやろう」 と突然云ったので、その場がシーンと静まりかえった。

こに出たのがヌッシュ (Nusch) 元市長。大杯を抱え、ぐ〜っと10分程もかけて見事に飲み干し、この窮地を救ったのである。ティリー将軍は約束通り死刑を免除し、街の破壊も中止したと伝えられている。ヌッシュ元市長はその日から3日間昏々と眠りつづけ、一躍英雄として歓迎された。・・という、嘘のような本当の話。
 この様子は毎年5月の 「マイスタートゥルンク歴史祭」 で再現されるが、仕掛け時計は毎日時間になると、左右の扉を開いて見せてくれる。またこのとき使った大杯は 「郷土博物館」 (Reichsstadtmuseum) で見ることができる。英雄になったヌッシュ元市長の家は、現在でもアンティークな雰囲気で、木組み部分は600年以上の歴史あるホテル 「ローター・ハーン」 (Roter Hahn) として人気を呼んでいる。

 ィリー (Tilly) 将軍は退役後、一人の観光客として、「もう一度当地を訪れて見たい」 と言い残しながら、この世を去ったと伝えられている。心優しい将軍は、この街を残す方法を模索していたようにも思えるのだ。雄となったヌッシュ元市長もさることながら、この寛大なるティリー将軍の心意気によって、今こうしてこの街を観光できることに感謝しながらホテルにもどった。


マイスタートゥルンクの
「仕掛け時計」

右側のヌッシュ元市長
動きに注目!
左/ティリー将軍   ヌッシュ元市長




ローテンブルクの VIDEO


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