■ さっそくマルクト広場へ
ホテルから約100メートルの距離にある 「マルクト広場」 は、人影も少なく、ガランとしている。目の前にホテル・アイゼンフート
(Eisenfut) の、6階建ての木組みの家が見える。ドイツらしい風景だ。木造建築でここまでできるその秘密は、斜めに入った筋交いの多さで、数百年の歳月にもびくともしないと云われている。最近日本でも、これを真似た造りのペンションを写真を見たことがあるが、きっとオーナーが旅先で見つけ、気に入ったのであろう。中々味のある建物で、とくに屋根の勾配がきつく、その屋根の中にも窓がある。【写真2】
■ 中世の面影残る 「マルクス塔」
西日に当たった街並みと、伸びた影を眺めていると、タイムスリップして中世の時代に入ったような感覚にとらわれる。今この街にいることが現実なのか?・・とふと考えてしまう。それにしても良くここまで保存が出来たものだ。マルクト広場から東の通りを行くと、すぐ目の前に時計の付いた
「マルクス塔」 が見える。さらに進むとローテンブルク駅からの入場門、高さ30メートルの 「レーダー門」 (Rödertor) があり、通常この門から入る人が多い。この
「マルクス塔」 をレーダーアーチとも呼んでいて、中世の面影を残している塔として有名である。街の中にあるこれらの塔は、以前は城壁だった位置で、その後何回も拡張を続けた名残でもあり、その当時の大きさを推察することができる。
【写真1】
■ 有名な 「プレーン・ライン」
またマルクト広場から南に行くと、最も絵になる場所として有名な 「プレーン・ライン」 の三叉路に到着する。この風景は何度かガイドブック等で、お目にかかった場所ではあるが、やっぱり実景を見にきてしまう。写真の左の塔が
「ジーバース塔」 (Siebersturm) で、この塔の先には、大砲が覗く 「シュピタール門」 (Spitaltor) に続いている。また写真の右側の坂道を下った門は、「コボルツェラー門」
(Kobolzeler Tor) で、城壁から出て、タウバー渓谷の有名な二層橋、 「ドッペル橋」(Doppelbrücke) 方向
に行くことができる。【写真3】 |
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