ハイデルベルク
Schloss Heidelberg


 
 1、ハイデルベルク城から見た市内
左/ハイデルベルク大学  中央/聖霊教会  右/市庁舎  右奥/カールデオドール橋




2、ハイデルベルク城のフリードリッヒ館



3、時計塔の城門とお堀


 ハイデルベルク城へ

 ルン広場の近くから、ケーブルカーに乗って1つ目の駅で下車すると、すぐ先にハイデルベルク城の入り口がある。門を入ってすぐ左に進むと、ハイデルベルクの、旧市内が一望できるロンデル (Rondell) と呼ばれる半円形の突出部があり、そこからの眺めが素晴らしい。ネッカー川に架かるカール・テオドール橋やハイデルベルク大学、マルクト広場の聖霊教会や市庁舎など旧市内を見下ろせる。レンガ色の屋根がおとぎの国に迷い込んだような美しさに見え、暫く立ち尽くしてしまうほどだ。【写真1】


   お城の歴史と現在

 裾に建つハイデルベルク城は、13世紀半ばに建てられ、その後400年間に渡ってプファルツ選帝侯の居城であった。この間にいく度もの増改築が行われ、17世後半にフランスのルイ14世に攻撃されて落城し、その後修復されたが、城主のカール・フィリップ選帝侯が、マンハイムに居城を移したため、外壁などは崩れたままで放棄された。存続を望む声に1934年には、ゴシック内装の婦人館、王の間が再建されている。
 
  城の地下にワインの大樽

 深い堀に架けられた橋を渡って城門 (Torturm) を見上げると、鋭い石の歯を付けた今にも落ちそうな中世の落とし格子がある。中庭に入ると、フリードリッヒ館 (Friiedrichsbau) が正面に現れる。ゴシック、ルネサンス、バロック、といったさまざまな建築様式の建物で、正面ファサードには、歴代の王達の彫像が各階に並んでいる。フリードリッヒ館の左手から地下に入ると 「ワインの大樽/Das Grosse Fass」 が部屋一杯に横たわっている。領民から年貢として納めさせたワインを入れるため、1751年に作られたこの樽は、なんと直径7m、長さ8.5mその容量は22万1726リットル、瓶で29万本も入る巨大なもので、樽の前には道化師で、後年樽の番人となったイタリアの小人 「ペルケオ像」 が立っている。木製の階段を登ると樽上の踊り場を通って反対側に降りると、その大きさを実感できる。【写真5・6】 
 ハイデルベルク城の入り口の門
4、ハイデルベルク城入り口







5、ペルケオ像

 
6、ワインの大樽とペルケオ像


7、ハイデルベルク城の全景
(左の旗の塔)鏡の間の館 /(中央左)フリードリッヒ館 / (中央右) 時計塔の城門


8、落書きで一杯の学生牢
当時大学は治外法権だったため、罪を犯した学生は学生牢に入れられた。

二人 Home Next 8/20 ハイデルベルク-2