バロン・フォール
Barron Falls

キュランダ鉄道の 「バロン・フォール」 駅
1、キュランダ鉄道の 「バロン・フォール」 駅

      ■ バロン・フォールへ

 ュランダの街からバロン川に沿って走るバロン・フォール・ロードをおよそ2.5キロ。 「バロン・フォール」 への標識に案内されて南に進むと、最後は一方通行に道に入ってバロン・フォール展望台の駐車場に到着した。この展望台は丁度クランダ鉄道のバロン・フォール駅の上にあり、ここから歩いて駅のプラットフォームへも降りられる。バロン川を流れる大量の水がこの付近で突然落差120mの滝となって落下する場所である。【写真2】

    水量の多さにビックリ

 望台に出ると雨季のため水量が多く、その景観はものすごい様相を見せてくれる。滝は岩によって何本もにも分れ、流れの途中でさらに分割し、複雑な流れになっている。無数の滝が向きを変え、さまざまな方向に落下する様子は、この世のもととは思えない景観である。地響きを伴う低い滝の音と共に、これを見たワイフは 「すごいわ!すごいわ!・・」 の連発で、まだ幼かった子供達と、家族全員でドライブした、「カナダDriveの旅」 で見た 「ナイヤガラ・フォール」 で感激したことを思い出した。滝の規模こそ違うが、その滝のすざましさは勝るとも劣ないのである。【写真3・4・5】

   駅プラットホームで列車到着を待つ

 にある駅のプラットホームに降りて見ると、丁度ケアンズを8時半に出発した始発列車が到着する前で、プラットホームでビデオを構えて待機する。およそ1時間半かかってやって来たジーゼル機関車に引かれたレトロな客車が、軽く汽笛を鳴らし、窓やデッキから、乗客の顔を覗かせながら、ホームにゆっくりと入ってきた。客車を何十台も連結した長い列車がやっと停止すると、待ちきれなかったとばかりに次々とホームに飛び出し行く。【写真1】

   停車時間わずか10分

 ずか10分間の停車時間に、この雄大な景観を満喫し写真を撮るのは忙しい。特に後方から3台目あたりの階段上にある展望台は、列車到着まで誰一人いなかった場所であるが今はもう超満員。やがて時間となって合図の汽笛が鳴ると、みんな名残惜しそうに列車に入って行く、汽笛が再び鳴り響き、静かに列車が動き出した。ここから次のキュダンダまではもう残り10分である。やがてバロン・フォール駅は再び元の静けさを取り戻した。
【写真6】

   キュランダ鉄道物語

 までこそ観光客を運ぶこのキュランダ鉄道は、元々アサートン高原の鉱山から産出される錫の輸送のため、今から約115年前の1886年に工事が開始された。特に古くからこの周囲に居住していたアボリジニ部族に対する交渉や、山間部で急斜面の技術的な問題から、当初の予定を大きくオーバーし、約5年の歳月を経て全長74.5kmの路線が完成したのである。この鉄道はキュダンダを経て、さらに奥地のアサートン高原へ続いている。この鉄道の完成により、その後ケアンズは飛躍的に発展することになる。



バロン・フォール展望台
2、バロン・フォール展望台




バロン・フォールの全景
3、バロン・フォールの全景 拡大写真




滝は行く筋も分かれて落ちる
4、滝は行く筋も分かれて落ちる




滝には薄い虹が出る
5、滝には薄い虹が出る




10分の停車後に再び出発する。
6、10分の停車後に再び出発する。


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