160112(月) 高校サッカー選手権決勝 国見−筑陽学園 国立 6−0


160112

本日は、高校サッカー選手権の決勝であり、本年早くも三回目の国立競技場となる。国見のFW平山は筑波大学に進学するのであるが、Jリーグの強化指定選手となるらしく、浦和、鹿島、柏から声がかかっているとのことであるが、試合への出場可能性から考えると、J2水戸となる可能性が高い、といった大変すばらしい報道がなされてはじめている。前水戸ホーリーホックの木山が筑波大学監督に就任していることも考えあわせると、いかにも本当らしいことであるので、平山の動きをぜひ直接確認したいと思う。また、報道によると、筑陽学園のDF青柳が湘南に、MF桑原が札幌に入団するということで、それぞれのサポーターが応援に来ているということである。これは水戸サポーターとしても、しかと見ておかなければと思う。

青山門の前に到着すると、なんと国見の生徒さんとか父兄さんらしきかたがたが、国見のオリジナルタオルとストラップを販売している。あわてて購入をする。これで応援の態勢は完璧である。この応援タオルは、飛ぶように売れたらしく、スタンドのところどころに青と黄色のタオルを巻いた首が点在するようになる。しかし、在庫が少なかったらしく、ある一定の度合いになったらもう増えなくなる。国見くらいの強豪であれば、なにかと販売する機会があると思うので、もっとたくさん作っても良いのにとも思う。

とりあえずアウェイの国見側のゴール裏に陣取る。おもむろにプログラムを確認する。国見高校はそれなりにしっかりと写真に写っているものの、筑陽高校は、ウェアもレアルマドリードをはじめとして様々なものを着用しており、後列などはなにかとポーズを取っており、初出場らしく大変楽しい写真に仕上がっている。この写真と国見オリジナルグッズをゲットできただけでもかなりうれしい。

バックスタンドのホーム側の一角に国見の生徒さんと父兄さんが多数駆けつけて、国見大応援団を形成している。さすが長崎であり、おくんちの龍などを連れてきている。観客席上段は小嶺監督の大きな絵が掲げられている。なんとなくイスラム教圏の有力政治家のような雰囲気。またゴール裏中段の一角に、数名による国見小応援団が発見される。黄色いメガホンに青いビニールテープを巻いただけの簡素なものであるが、試合前から何かと元気が良い。この小応援団、どうやら世田谷高校?の関係者らしく、試合前から、大応援団との間で、水戸と山形のサポーターを彷彿とさせる、エールの交換が行っている。「せたがやこーこー!」「こみーね、くにみ!」「とーきょーばなな!」「ながさきちゃんぽん!」だんだん互いにネタがなくなってきてフェードアウトする。

一方、ホーム側の筑陽学園応援団のほうは、果敢にウェーブに挑戦するもののバックスタンド中央のS席で吸収されてしまって、なかなかうまくいかない。逆側の自由席のほうからウェーブをはじめてみると、何回かやるうちに流れるようになる。国見側まで到達すると、もう大喜びであり、何周もはじめてしまう。そのうちに、実は選手紹介が始まっていることに気づきあわててウェーブをやめている。応援楽しすぎ。

試合は開始直後に国見がシュートまで持ち込んだのをかわぎりに、両チームとも攻撃中心で進められる。やや国見が支配率が高い。プロと異なり、タックルがあまり激しくないぶん、ゴール前まで持ち込めてしまうケースが多いようである。平山はときどきチャンスをつかむもののシュートまではなかなか持ち込んでいない。筑陽学園のDF2中野である。スローインで前線に持ち込むため、タッチラインすれすれに投げ込むので、やり直しになってしまったりしている。一方の国見は、一貫してロングスローで放り込んでいる。

前半12分、国見兵藤が2人かわして、川口にパス。これを川口が確実に押し込んで、先制。龍が舞う。ボール支配率の差が出てきてしまったようだ。筑陽もカウンターでゴール前まで持ち込みチャンスはつかむものの国見GKの好セーブに2回ほど阻まれる。このまま前半終了。後半も同様の展開。やや国見がボールを支配している。後半16分、兵藤からのパスを平山が確実に決めて、ついに得点。これで平山は高校選手権得点記録で清水の北嶋が市立船橋時代に作った記録に並んだことになる。

これで勢いづいてしまった国見は、渡辺が後半23分、24分にミドルっぽく連続して得点。さらにはDF益永が後半37分に得点、後半40分に再び平山が自ら持ち込んで得点し、北嶋を抜いて高校選手権新記録。筑陽は7桑原を中心に、応戦し続けたものの結局得点までには至らなかった。終了間際に平山が無人のゴールに持ちこんでいったが、DF青柳が最後にすばらしいカットを行い平山のハットトリックは阻止した。まさかこんなに得点差がついてしまうとは。やはり、国見の強さが光った一戦であった。

もう国見の応援団は大喜びであり、大応援団と小応援団との間で、「ありがとさんよ!」「おまえらさいこー!」「あんたがさいこー!」「いやいやおまえら!」などとエールを交換して大いに盛り上がる。表彰式、閉会式、国旗後納まで見届けてから帰途につく。帰りに国見のタオルを所望する人たちから何回も声をかけられた。本当に貴重なものをゲットしたと感じて、ちょっと得意になる。


ねつれつおうえんなきろく。

しべりあさっぽろしみずおきなわかんぼじあ

おたよりホームZERO