140803(土) J1 1st第12節 コンサドーレ札幌−清水エスパルス 札幌ドーム 2−3


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いよいよ、札幌遠征を迎えた。昨年、コンサドーレ札幌が延長Vゴールで、札幌ドーム初勝利をかざり、北海道民を狂喜乱舞させた(清水エスパルスサポーターにとっては悪夢の)札幌対清水の伝統ある一戦を迎えるわけである。今期もコンサドーレ札幌は、非常に苦戦しており、現在1勝10敗で最下位。このままでは来年はJ2で水戸ホーリーホックとの対戦が組まれるのではと懸念されているところである(しかし、来年、水戸は観客動員数があまりにも少ないため、そのJ2すら加盟が許されなくなるという説もある)。しかも哀しいかな、札幌の1勝というのは、アウェイの名古屋での勝利であり、ということは、地元札幌ドームでは今年まだ未勝利、うっかりすると再度、札幌ドーム初勝利を献上してしまうかも知れぬと明日の応援に一層の気合いをいれねばと考えているところである。

ところが前夜に続く雷雲のせいで羽田空港は一時離着陸がしていなかったようでターミナルは20時を過ぎても大混雑で(しかも臨時便が欠航するという不思議な事態も発生し)、結局21時の便は1時間10分余り遅れて出発。そういえば、出発時刻や出発ゲートの変更、欠航のお知らせなどの羽田空港のアナウンスは、常に日本語であった。ダイヤが予定通りの時は、英語でのアナウンスも入るような気がするのであるが。海外の空港に行って、現地の言葉だけのアナウンスを賢明に理解している自らが見えるようで感慨深く感じた。海外旅行ワンポイントアドバイスとしては、数字のヒアリングが可能となれば理解力は飛躍的にアップすることうけあいということである。

新千歳空港にやはり新千歳空港から札幌方面行きの臨時列車が仕立てられたようであるが、なぜか空港内を爆走しないと間に合わないダイヤ(降機後5分で出発)であったので、急ぐことはあきらめて、バス乗り場に向かい、札幌市内まで、臨時の連絡バスで向かう(実は札幌市内に滞在するときは、電車で札幌駅に行ってしまうよりも、町中にバス停があるバスの方が結局便利だったりするのだ。しかも 820円なので電車よりもお得)。運転手さんは小柄な若い女性のかた。女声の案内テープのあいだで、この運転手さんがアナウンスするので、少々ややこしい。鮮やかなドライビングテクニックにより、高速道路は快調にとばして、あっという間に札幌市内に到着。あるバス停で運転手さんが後ろを向いて「ロシアからいらしたお客様いらっしゃいますか」と発言されたような(と確かに聞こえたような)気がするのであったが、応じた乗客はいなかったばかりか、車中はどう見ても日本人ばかりであった。何の確認であったのか未だに謎である(途中に「ルネッサンスホテル」というのがあったようであるが、もしかすると「ルネッサンスホテルにお泊まりのお客様」だったのかなぁ)。

W杯の時にバスを利用しているので、すすきののバス停の位置はよくわかっており正しく下車する(札幌市内、規則正しく碁盤目状になっているので、誤って別の方向に行ってしまっても景色が変わらないので、とんでもない失敗が起こることがありうる)。札幌市内は街中冷房中のようなものでとても涼しい(飛行機の機長は到着地の気温は17℃といっていたので、そのくらいかと)。ぜひとも古今亭を訪問したいと考えていたのであるが、すでに、0時50分となっており、古今亭は確か1時までだったなぁと思いながら電話をすると、少し開けておいて頂ける、とのうれしいお言葉。走って店に向かったので、多少暑くなった。古今亭の入っているビルの前の通りには、なぜか地面にビニールテープによる謎な四角群が形成されていたが気にせず(その謎は翌日明らかになる)、古今亭に登場。

マスターご夫妻からは、Jリーグの応援のためだけに内地(と北海道の人たちは呼ぶ)の人が来るってことに半ばあきれられながらも、歓迎していただいた。せっかくなので、「十四代」を一合いただく。このお酒は、幻の酒としばしば呼ばれており、ぼくとしても、このお酒の評価はかねてから高いところであるが、古今亭や銀座の許さんのところ(あじ平)でも大抵頂けるので、だんだん幻度が低くなってきてしまっている。ひとしきり近況を報告して(W杯でのドイツ人の喜びっぷりとか)、マスターご夫妻も明日札幌ドームで観戦されるということを確認して、古今亭を後にする。札幌ラーメン横丁に立ち寄って、味噌ラーメンの冷し(!)をいただく。

このころ既に2時半頃になっていたかと思うが、泊まる予定のホテルにチェックインが遅れることを連絡するのを忘れていたことに気づき、あわてて電話をする。電話をしたことで安心して、予定通り(!)マーサの店に向かう。札幌対清水戦に向け、両チームの現況について意見交換。さらにJリーガーの海外進出についても議論。ブラジル代表ソクラテス(ジーコの頃である)が歌っている歌のテープを入手したとのことであり、試聴する。なんでもブラジル国内で1000万枚売れたとの大変な実績があるとのことであるが、まぁ普通の曲であるなぁ、ということで合意。そのほか、マスターの友人の霊がマスターに乗り移った話などで、非常に盛り上がる。

明るくなってから、前夜から登場するはずであったホテルにチェックインする。既に朝刊が配達されており、新五千円札と新千円札の経済効果について述べられているが、経済効果より何よりも残念であることは、せっかく皆に知れ渡った新渡戸稲造は今後どうなるのであろうかということである。学校に通っていた頃、新渡戸稲造について学んだ記憶はほとんどないのであるが、最近の小中学生は学んでいるのではないかと思われるのであるが。いずれにせよ、せっかくの五千円札は、あっと驚くようなあまり著名でない著名人の登用をするというのは、名案であるかと思うが。例えば(せっかくの小泉政権でもあり)、米百俵の小林虎三郎とか、ひげも伊藤博文ばりに立派だし、お札にはうってつけだと思うのですがねぇ、などと考えながら寝る。朝日が眩しい。

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試合当日の朝を迎える。衛星放送で「恋する乙女」の先週のオチまで確認して、さらに「さくら」の動向まで確認したくなったが、札幌ドームの開門時刻(三時間前)が迫っているので、出かける。まだ北海道らしきものを食していないことに気づいて二条市場に向かいかけるが断念し、コンビニでサンドイッチを購入して、地下鉄で札幌ドームに向かう。福住駅から札幌ドームまでの道のりでは、エスパルスサポーターが思いのほか多いことに非常に喜ぶ。

試合は、札幌2−3清水(清水先制、札幌逆転、清水再逆転)の好ゲームであった。詳細は他サイトを参照してほしいが、特筆すべきことは、澤登選手の久しぶりの得点による勝ち越しであることはもちろんであるが、ハーフタイムに古今亭のマスターがコンサドーレ札幌の赤黒のタオルを振り回しながら、エスパルスサポーター席まで登場してきたことである。その時は、札幌がリードしており、ぼくのまわりは大ブーイングであったのであるが、その後、清水が逆転したので、すべてはこの際、許してしまうこととなっている。もちろん、吉田のシュートも市川のシュートもそれはそれでよかった。市川が試合前練習の時にシュートをことごとくはずしていたシーンがあったが、これもこの際、問わないこととしよう。

試合終了後、コンビニで牛乳を買ってから(北海道では、牛乳はすべて北海道製であるので、わざわざ「北海道牛乳」とは記述されていないようである)、ホテルでボーっとしていると磐田対G大阪戦を放映しており、すっかりのめり込んでしまう。試合結果(磐田5vー4G大阪)についての詳細は、他サイトを参照してほしいが、いずれにせよ、あんなに激しい試合をスタジアムで応援していたら、心臓によくないだろうなぁと感じるところである。スポーツニュースで全試合の結果を把握してから、昨夜同様に、古今亭に向けて出発。

古今亭の通りまで行ったところ、なんと通りは、近所のスナックなどによる出店でいっぱいであり、各店舗は地面に引かれているビニールテープに仕切られた範囲に、屋台や折りたたみの机と椅子を持ち込んで街頭居酒屋をオープンしているのである。かなり本格的に営業しており、その辺の学園祭とは比較にならないくらいすばらしいものである。立ち寄りたいところであったが、そのまま通過して、古今亭に向かう。マスターに清水エスパルスの勝利を祝っていただく。昨夜に引き続き「十四代」をいただく。おつまみには、ホッケをいただく。すごく立派なホッケで大変美味であった。

古今亭でやはり札幌対清水戦にいらしていたという熱烈なコンサドーレサポーターであるご夫婦(と、コンサドーレのユニフォームを着たコアラ)にお会いした。札幌と清水のそれぞれのチーム状況とサポーター状況について議論をして、こんどの日本平での清水対札幌戦に是非いらしてください。なんて話をしたりして、とても盛り上がる。お土産にコンサドーレのファスナーアクセサリーをいただく。記念に携帯につけておくことにする。古今亭の後は、やはりマーサの店に立ち寄り、試合内容から今後の両チームの方向性について議論する。多少くたびれたので、早めにホテルに戻り寝る。

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翌朝目覚め、本日こそは二条市場に行こうかと思っていたところであるが、フジテレビ系の「おそく起きた朝は・・・・」は北海道でも日曜日の朝9:30にやっているのだなぁということに感動し、(いつもはまだ寝ているくせに)しっかり見てしまい、そのあとホテルをチェックアウトしたので、そのまま新千歳空港に向かうことになってしまう。行きにバスを利用したので、帰りにはJRを使うことにして、札幌駅に向かう。快速エアポートは結構混んでおり立席(途中で座れた)。飛行機は満席に近かったが、「非常口座席」(前の席がないためのびのびとできる利点があるばかりでなく、離着陸時はキャビンアテンダントさんと向かい合うため、甘酸っぱい緊張を味わうことができる)を確保することができる。

時間的に余裕があまりなく、大急ぎでお土産にゼリーなどもろもろと購入する。搭乗数分前の段階になって、北海道らしいものは、昨夜のホッケしかいただいていないことに気づき、大いにあわてる。緊急に弁当を買うことにして、「イクラ弁当」「イクラ、ウニ弁当」「イクラ、ウニ、ホタテ弁当」の中から、最高級であると思われる「イクラ、ウニ、ホタテ弁当」を購入して、飛行機に乗り込む。くだんの非常口座席に弁当をかかえて着席する。ベルトサインが消えて、早速弁当を開けたところ、ホタテのスペースはあるものの、ホタテは不在であった。まことに残念なことであった。ホタテを食べに北海道を再訪せねば。


ねつれつおうえんなきろく。

しべりあさっぽろしみずおきなわかんぼじあ

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