少ない薬、安価な医療

解説」
患者さんにとって沢山の薬はとても飲みづらいものです。出来るだけ少ない量を心がけてゆきます。また、出来るだけ安い医療に心がけて、かかりやすい診療所を目指します。

「EBMに基づく医療活動」

おおみや診療所の医療活動方針に「EBMに基づく医療活動」と言う言葉があります。EBMというのは Evidennce-based medicine科学的根拠に基づく医療ということです。別な言葉で表すと、個々の患者の問題点に対し医学的に利用可能な最善のエビデンス(根拠)を適用しようという医療です。
コレステロールで説明しますと次のようになります。現在、正常値(基準値)の上限は220?/dlとなっています。しかし是は本当に正しいでしょうか。上限を220にすることに科学的根拠はあるのでしょうか。そういう科学的根拠は何処にもないのです。基準となる値も女性と男性では違います。女性でも閉経前と後では基準値は異なります。親に心臓疾患をもつかどうかでも異なります。個々の人でこのように基準値が異なるのに220という数字だけで、コレステロールを治療している医者があまりにも多いのです。健診のデーターなども一律に220という値で処理されています。こういうのがEBMに基づかない医療なのです。もしもEBMにもとづいてコレステロールの治療を考えるならば次のようになります。
40才女性。@狭心症も心筋梗塞もなし。A糖尿病もなし。B家族歴として両親は60歳以下で心臓病を発症していない。こういう人なら、350まで治療する必要はありません。 @またはA、Bにあてはまり、HDL−ch(善玉コレステロール)40未満であるならば、コレステロール(Tーch悪玉コレステロール)は210からでもちりょうしなければなりません。このように、個々の患者さんの問題点に即して、科学的に考えるのがEBMなのです。
EBMに基づかないから、長い間罪もないのにハンセン氏病の患者さん達は隔離されてしまったのです。EBMに基づかないから、ヤコブ病が起こったのです。血友病の人たちを死に追いやったエイズの問題もそうです。これらはみんなEBMに基づかない医療が行われたからです。身近では、熱があるというだけで解熱剤(ねつさまし)が安易に投与されています。効きもしない脳の薬が町にあふれています。
このように間違った医療が街にあふれています。これが日本の医療の現実です。間違ったことを大学で平気で教え、それを先輩が後輩に教え、後輩もそれを鵜呑みにし、御用学者が薬屋の提灯持ちになって論文を発表し、国もそれを認める。悲しい現実です。私もそれを長い間してきました。そういう反省の上に立って、おおみや診療所では、出来合いの、パックに入った医療ではなくて、個々の患者さんにあった医療を、科学的根拠に基づいてこ行おうと努力しています.

「何か聞き忘れたことはありませんか」

おおみや診療所では次のような掲示を診察室の内外に掲げてあります。
どうぞ何でも遠慮無くご質問下さい。そしてお互いに納得のいく医療をしましょう

「セカンドオピニオン」のすすめ

おおみや診療所では次のような掲示を待合室に掲げています.
おおみや診療所はセカンドオピニオンを支持しています
他の医師の意見も聞いてみたい方はご遠慮なくお申し出下さい
紹介状と検査データーをお渡しいたします
他の医師の意見を聞くこともあなたの権利です

一人の医師の判断では心配なことは当然あります。別の医師の意見を聞いてみたいと思われる方はどうぞ遠慮無く申し出てください。検査の結果を始め必要な物はすべてお貸しいたします。勿論紹介状もお書きいたします

インフォームドコンセント
(十分な説明と納得)

 患者さんにとって十分な説明を受けたいと思ってもなかなか受けられないのが現状です。しかし医療機関では、これで十分にせつめいしたとおもっていることがしばしばです。どうぞ遠慮せずに何でも聞いて下さい。私の答えられる範囲で、十分に説明したいと思っています。検査データーをご希望の方はお申し出下さい。お渡しいたします
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