題名「血圧の薬を飲んでいる人の方がたおれやすい。」
◎高血圧症
血圧の薬(血圧を下げる薬)をのんでおられる方は倒れるのが怖いので、倒れるの
を予防したくて血圧の薬をのんでおられると思います。
血圧の薬をのむと倒れないのでしょうか?
結論から先に申します。血圧の薬をのんでいる方が倒れやすいのです。
2倍から4倍、のまない人より倒れやすいのです。
このことは06年12月31日の日経新聞が「東海大学医学部教授 大櫛 陽一先生」の
お話として大きなスペースを割いて報道していました。
降圧治療で脳梗塞の発症率が2倍になる。
福島県郡山市の健診データーと全国の脳梗塞を起こした人のデーターを比較し
た。
脳梗塞経験者で降圧治療を受けている割合は45%。未治療は13%。
一般住民で高血圧と診断されている人で治療中は27%。未治療 16%
このような内容です。詳細は新聞をご覧下さい。
なぜ、血圧の薬をのんでいる方が倒れやすいのでしょうか。それはおおざっぱな言い
方ですが、血圧の薬をのむと血流の圧力が下がるので、脳血栓や脳塞栓という脳の血
管が詰まる状態が起きやすくなるからです。勢いよく流れていた時はゴミでも何でも
流れていってしまった下水が流れる勢いが無くなったらどうでしょうか。すぐに詰ま
ります。それと同じことです。
倒れると言うことには3つの意味を含んでいます。一つは脳出血です。もう一つは脳
梗塞です。そしてもう一つがくも膜下出血です。そしてこの三つを脳卒中と呼んでい
ます。
倒れると言うことはこのいずれか三つの状態を言います。
そしてこの中で脳梗塞がもっとも多くて84%くらいあります。脳出血は13%、く
も膜下出血は3%くらいです。くも膜下出血は血圧に関係ありません。脳出血が高い
血圧に関係があるでしょう。しかし脳出血はわずかに13%しかないのです。それよ
りも同じ倒れ方をする脳梗塞は脳出血の5倍も6倍も多いのです。それはきっと血圧
の薬のせいでしょう。
血圧が高いのは、よい、と言ってるのではありません。血圧が高いのはきっとよくな
いのでしょう。しかし、その血圧を薬で下げたらもっとよくないですよと言いたいの
です。血圧を薬で下げたら、余計に脳梗塞で倒れるのではないでしょうかとご注意申
し上げているのです。このことは「浜 六郎 先生の 血圧は薬で下げるな。 角
川新書」に詳しく出ています。ぜひお読み下さい。
血圧が高いのは、その血圧でないと生きられないから、身体はがんばって血圧を上
げているのです。頭の隅々まで、足先まで血液を運ぶのに、その血圧がひつようだか
ら血圧を上げているのです。風邪を引いたときに熱を上げて病気を治しているのと同
じことです。熱を下げた方が治りが遅く、時には命に関わることはだいぶ知られてき
ました。これと同じです。血圧を薬で下げたら、余計に病気になるのです。
それよりも体重を減らして、早く寝て、適度に運動をして、プラス思考で笑って、
のんびりした方が良いと思います。
結論 血圧の薬は止めましょう。すぐに止めても構いません。
血圧の薬にこだわる医師には日経新聞、浜先生の本を示して見てはどうでしょ
うか。