【キャラ解釈一考】 06〜11


久しぶりに追記。
日記で色々書いたものも含めて、加筆修正したい所存です。



06 越前リョーマ


帰国子女。米国で猛威を振るった攻撃的ジュニアテニスプレイヤー。
性格・負けず嫌い。やられたら3倍返し。

テニスをしている最中の意識は、相手に対する「こんにゃろう」という意志で統一されている。勝ち負け云々よりも、とにかく対抗心。
内容よりも勝敗よりも、相手を倒したという事実のみが大事なのである。
だから本当はテニスでなくてもいい。ただ、最大の敵・父親がテニスを選んでいるからテニスをしなくてはならない。
テニス以外では父親に劣るところなど何もない(と、彼は思っている)。


ああいう父親の元で育ったため、性格がひねてしまっている。
ちゃらんぽらんで、役立たずな父親を、とても嫌っている。しかし憧れの裏返しでもあり…(尊敬ではない)。
ある意味ファザーコンプレックス。

「父親に似ている」という台詞は鬼門。発言者は即ブラックリスト行き。
月のない夜には気を付けましょう(いや、真っ昼間だとて気を抜かないでください)(顔面サーブです)。



米国にいる間はそれでも反感は押さえられていたのだが、
日本に来てみて、あの父親はとても特殊なタイプだったと知って、南次郎に対する反発が一気に跳ね上がる。
立派にオディプスコンプレックス。
テニスしか取り柄のない父親を、テニスでぶちのめして凹ませてやるのが人生の目標。生きがい。

ただ、それとは別に理想の父親像を求める傾向あり。
対象者は部長。
自分よりテニスが強くて、頭も良くて生徒会長で人をまとめる力もあり、誰からも一目置かれている。しかも自分をしかってくれる(ここが重要)
(自分をしかるだけの実力がある人に、怒られたいという願望)。
強烈な憧れを抱いているが、それは「手塚のようになりたい」わけではなく、「手塚に構って欲しい」という欲求。

父親の人を小馬鹿にしたようなプレイと違って、手塚のプレイは時に苦渋であり忍耐であるようにみえる。
そのような強さの在り方に、衝撃を覚えた。
以降彼の視線は段々と父親から手塚へ、そして外に向かって開いていく。



長男だが、青学に入って以来末っ子属性が強まる一方。
なんとなく、青学における自分のポジションはここら辺…と意図的に我が侭に振る舞っている節がある。
つまり増長させたのは三年の責任。

手塚は過去の自分への既視感。
大石は他のメンバーに手一杯でリョーマまで手が回らない。
「まあそれくらいの心意気でないと、この青学で一年レギュラーは張れないだろう」という、不二の暖かな心遣い。
乾は観察対象としての放置。
などなどなど。それぞれの思惑が絡まって、リョーマはあのまんま。




一人っ子だが、弟か妹がいれば溺愛する兄になりそう。
同じ血を引いていて、自分とは違う相手。きっと多分滅法弱い。
普段はわがままを言う方だが、弟妹ができればむしろ我が侭をほいほい聞いてあげるようになると思われる。
…しかし、現実にはやはり末っ子属性。


将来的には部長。だが、副部長のフォローがなければやっていけないだろう。
カチローは苦労する。(もうカチローに決定なのか)



現時点で、赤也と激烈に衝突中。同族嫌悪。
15年くらいすれば、一緒に飲み屋行って口論を展開する仲になれると思う。彼等は。(何を根拠に)





――――とここまでが二年くらい前に書きためていたリョーマ観です。
以下、2006年度版ですが、以前のものも特に手を加えたい点はありません。
実際上の文を全く見ないで、下の文書いて後から蔵出ししたのですが、言っていることが同じ(=リョーマはアイドル)で笑えました。
手塚筆頭にリョーマが可愛くてならないんです、三年生sは。
(という青学観がまさかそんな古くからだったとは思わなかった…)




形容詞は色々あれども、一言で言うならば「テニスの王子様界の主人公」。


そのまんまですね(ちなみに主役とラスボスは手塚だと信じている)(よくばりだな)。

先日の四天宝寺のオーダーにて、自分の中のダブルスの可能性を全否定したことは記憶に新しい。
たぶん、このまま作品が終わるまでダブルスはないだろうと予感させるエピソードだった。



可愛げがあるようでなく、ないようである12歳。
その匙加減は、それぞれの心の中で決まると思われる。(読者的にも登場人物的にも)

とはいえ、青学テニス部三年生は、おのおのとてもこの新入生を可愛がっており、
ほとんどアイドル状態(具現化しないが)(もしくはマスコット?)。

「テニスの王子様」という世界は、まさに主人公が愛されていく過程が描かれたものであり
敵味方問わず惹きつけていく様子は主人公の名に相応しい。
また、この世界は基本的に「ねたみ」とは無縁の構造をしているため、
その特殊な力学の中で存分に「主人公」であることを披露している。

ヒロインへの感情は 無関心 → 関心5%程度 に成長(※連載開始から7年)
でも一旦恋愛が始まったら、かなり早く進みそうながする。





07 手塚国光


以下は、2003年度版の手塚と塚跡観です。
我ながら、現在(2006年度)との乖離っぷりが非常に笑えますが、サイト立ち上げ時はまさにこれだったなあという思い出の品。

ちなみに現在の手塚は、「跡部の僅かな遠慮(譲歩)を物ともせずに自分の言いたいことを言って帰っていく」人です。
ついでにこの世界の主役でラスボス。

でもその変化も仕方がないかと思います。
この三年で、想像以上に手塚がオレサマ(マイペース)だということがわかったのと、
この三年で、想像以上に跡部が手塚を大好きで仕方がないことがわかったのが原因です。(どうしてそこで「手塚」!? ――というツッコミを何回したことか)

二人とも読み切れなかった…。(で、塚跡度はむしろ進行した)
(てゆーか、跡塚? みたいな設定です下記。元々そういうのが好きですが、最近ちょっと押され気味の手塚って難しくなってきました)






>2003年度版

このサイトにおける手塚のパターンは無数にありますが、その一つとして。
「なんでもできるけど、なんにもできない」人。


天然。


プレイヤーとしては全国区。
部長兼生徒会長。成績優秀、品性方向な優等生。

…ここまでは事実である。しかし問題なのは、手塚自身が

「自分はちょっとテニスが出来て人前に立つことが多いだけの、ごく普通の一般的中学生」

だと自分を勘違いしていることである。
青学部員含め、皆は手塚を「スゴイ奴」だと思っているのに対して、本人は全く自分をそう思っていない。
尚かつ、みんなに一目置かれていることに気が付いていない。

そのギャップが手塚と周囲の間に距離を作り出しているのである。
この悪循環の構造に気が付いているのは不二くらい。
手塚とて、誘われればカラオケくらいついていくのだが(そーゆーキャラじゃないので歌わないが)、ほとんど誘われる機会がない。

尊敬という感情で、一種普通の中学生生活から隔離されている。
しかし、本人はごく普通の悩める中学生のつもり。

最近の悩みは友人がいないことである。
大石は友達なのだが、彼は菊丸との方が親しい。
あの二人を見ていると嫉妬する気も失せる。(でもちょっと悔しい)

大石の手塚に対する感情と菊丸に対する感情は、質の違いであるわけだが、手塚はそれを量的な違いだと勘違いしている。
不二は手塚の誤解に気が付いているのだが、手塚に対してはコンプレックスを抱いているので、敢えて口出しはしない。
手塚本人も、人間関係に関してはかなり諦めが早いほうで、自分から相手に見切りを付けてしまうタイプ
(「あぁ、ダメだな。これ以上は踏み込めない」と勝手に結論を出す。試す前に。敢えて手出しして嫌われるのが怖いからでもある)。

家族にもですます調で話す人。
家族相手でもガードが固いというか、家族だからといって甘えることが出来ない。
自分はこういうキャラだという確信が強く、それに反することをすることには非常に抵抗がある。
(だから手塚は罰ゲームとか凄い嫌いな質です。もし負けて当たっても、できないから。場をしらけさすのがわかっていても、ピンクレディーは歌えません)
(跡部なら出来るかもな)(跡部となら出来るかも…)
基本的に「どこかに連れてって」と両親にねだることはない。
父親にしてみれば寂しい限りである。

孤独に弱い。
人を寄せ付けない雰囲気を発しているが、むしろ集団に埋もれたいと考えている。
部活動は、特に親しくなくても同じ「部員」という属性が集団を形作るので安心していられる場所。
留学を断ったのは、青学を離れたくなかったためであり、青学から離れて自分がやっていけるとは思えなかったため。

環境の激変にも弱い。
左腕の治療先を九州にしたのは、ドイツよりかはまだやっていけそうだったから。
海外なんて行きたくない。日本にいたい。
プロを目指すなら、行かなければならない日が来るからそれまでは。ここにいたい。(←ここらへんの思考が不二にとって物凄く癇に障る)


リョーマが可愛い。
基本的に関係が悪化するのが嫌なため、人と積極的に関わっていかない手塚だが、
リョーマに関してはこれでもかというくらいお節介を焼いている(手塚基準で)。

自分に似ていて、けれど自分より他人との衝突に恐れを抱かず、一人でいることを苦にしないリョーマに無意識で憧れている。
そういう意味では両想いなのだが、ここでお互いに好意に気が付く前に跡部が乱入してくるので仲良くなる暇がない。


後の祭り。
手塚がリョーマと仲良くしたいな〜とぼんやり思うころには、跡部が「てめぇ俺様を差し置いて日曜に後輩とデートするわけか?」と笑顔で脅してくる。
なんだか浮気現場を掴まれた気分になるのだが、別に手塚が悪いわけではない。
なのに罪悪感を感じてしまうあたりに、人間関係構築が滅法苦手という手塚の性質がよく表されている。

ズカズカと懐に入り込まれると、もう相手を追い出せない。
つまり手塚に関しては、完全に早い者勝ち。
ぐずぐずしないで(手塚に嫌われるということを気にもとめないで)、割り込んできた跡部の勝ち。



…で、跡部との関係構築経路(手塚から見た場合)。

ライバル校部長という接点しか持っていなかったのだが、(大石からメルアドが流れて)なんだかよくメールが来る。
普通に部活のこととか(互いに情報操作しつつ)話し合っていたのだが、そのうち実際に会って話をしようということになり、
いつのまにか跡部が家に来るようになり、
その時になって初めて「はて。いつの間に友人になったんだろう」と首を傾げることになった(もう遅い。この時点でもはや手遅れです)。

会話も部活から生活全般に移行し、日常のどうだっていいような話を延々積み重ねていく。
こちらの都合も考えずに一方的に色んな所を引き吊り回されるのは初めてのことで、迷惑であるが、楽しくなかったわけではない。
そのうち、跡部が自分より自分の家人とフレンドリーに接しているのに気付いて愕然とする。感情の種類としては、嫉妬。

ある日深刻な表情で話しかけてみる。

「跡部。ひょっとしたら俺はお前が嫌いなのかもしれない」

そこで笑顔で「だから?」と返され言葉に窮した。
続きなど考えていなかったのである。ただ相談しただけなのに(本人にするな)。
「じゃあまた来週」と普通に別れてしまった。

次の週、

「お前は俺のことが嫌いじゃないのか?」と訊いてみる。

そこで笑顔で「そう思うのか?」と聞かれて、再び沈黙。
それ以上この話題は進まなかった。進めさせなかったのは跡部の実力である。




最終地点兼スタートラインとして。

「不二と越前、ねぇ?」
「…興味があるのか?」
「そりゃあな」
「…………取る気か?」 (それだけは。怖い。跡部ならやりかねない。家族も取られたし ←と、手塚は思っている)

対して跡部がヘッと鼻で笑う。  (←アホかという意味。手塚が興味を持っている対象だから自分も興味があるのである。家族に対しても同様)
しかし手塚には肯定に見えた。

ごく自然に手が出てしまい、その後そして殴った自分に驚く。
その困惑の表情は跡部にとって新鮮だった。

「ひょっとして、初めて?」 (※笑うところ)(跡部の方はかなりの数人を殴った経験がある)(殴られた経験もある)


この時点で塚跡が成立。(まぁ「友人」から「特別」に昇格したという意味で)





ちなみに、塚跡成立後の手塚ですが、

リョーマのために誰かを殴りたいと思うことはあります。
大石のためを考えて、人を殴ることはしません。
跡部のためには何もしません。むしろ跡部を殴ります。

そんな部長s。
関係としては「天敵」に近い。

跡部相手なら手塚は自分のキャラを崩すことが出来ます。
崩したくないんだけど、崩れます。
「不快だ。会いたくない。でも悔しいけれども―――」、とそんな塚跡。




***************

―――最近(2006)の手塚は、むしろ歌も歌っちゃいますし、営業用の笑顔を振りまいてその迫力で跡部を一歩後ずさらせることもできますが。

……どこへ行っちゃったんだ、天然で腹黒くなかった手塚は。
(多分跡部は変わってない。手塚が強くなった分、相対的に弱くなっただけで)
(あと手塚好き度が上がったのが全ての敗因)(戦う前から負けているが、別にそれでもいいと考えるくらい盲目的に手塚好きです)




08 大石秀一郎


こちらも2003年度版。




苦労人副部長。
手塚がいなくなってから、生き生きとしているというか、振り切れてしまったというか。(そんなに手塚が重石だったのか)
以前の胃薬愛用の大石に戻って欲しいところである。

手塚の唯一の友達。

堅実こそが第一だと、行動で示してくれる人。
善意の心で悪意ある人を圧倒する。個人的に、最強キャラ。


菊丸とは黄金ペアの異名をとる。
テニスに限らず菊丸をフォローするというのが大石の役割だが、彼はむしろそれを楽しんでいる。
というより、誰かの世話を焼くのが持って生まれた属性。
ただ、流石に菊丸と手塚は同時にフォローしきれない。ので、彼は菊丸を選ぶ。

手塚は一人でも大丈夫だと彼は思っている。
それは間違ってはいないのだが、手塚自身は自分が「一人でも大丈夫」な人間だとは思っていない。


なんだかんだ苦労しながらも、にぎやかで変なメンバーに囲まれて部活をするのは楽しい。
たとえ胃薬を常用する羽目になっても。
心の底では刺激を求めるタイプである。

ライバル各校の部長と副部長の携帯番号と宅電とメールアドレスを全て控えている。
乾にも出来ない芸当。
彼の人あたりのよさと、誠実さと、抜け目無さの結果である。

かなりの人数とメールをしている。
そのやりとりの中で、密かに中学テニス界の情報操作を裏で行っている。
手塚の故障説をギリギリまで隠し通したのは彼の手腕。
跡部相手にしらを切って見せたのだから凄いものだ。

いったい、一年生の4月から三年の4月の間に彼に何が起こったのか。
そう聞きたくもなる変貌っぷり。
彼は笑って、「二年も経ったからね」と言うだろう。


喰えない。
ある意味手塚よりもよっぽど喰えない。
不二も乾も、大石には敵わないと思う。
というか、勝ちたくない。そう思わせる何かを持っている。



「手塚も親友で菊丸も親友って、ありえないよね? 普通」

とは不二の感想である。




09 閑話>青学テニス部という世界(三年生限定)


青学テニス部は、手塚部長の独壇場である。


…という話について少し考えてみる。

とりあえず、前提として、青学テニス部に所属する人々にとって「強さこそ正義」であり
「レギュラーであるということ」が、それぞれの自己主張を支えている。


「勝てば官軍」という考え方を基礎として持つため、手塚の権力はかなり大きい。
ちょっといざこざがあったんで「全員走らせておけ」ってどこの絶対王政だそれ。って感じである。(それともそれが普通なのかなあ)
だが、意外と皆素直にこの論理に従って動く。
組織というのはルールが必要であり、手塚=ルールである現状、それに従うのは正しい、と考える。

けれど手塚が常に正しいわけではないため、場合によっては周囲との調整が必要になる。
ここで三年レギュラー陣の構造が生きてくるわけだが、その構造はおおそよ下のような感じ。

手塚=命令
大石=手塚サイドのフォロー、補足
菊丸=反論(一般論)
不二=反対(個人的主張、斜に構えた感じ)
河村=積極的中立、調整、調停、緩衝材
乾  =完全中立(事実関係、効率重視)


>ある日の一例(青学の場合)


「全員集合! 今週土曜日、氷帝との練習試合が決定した。場所はここだから、集合は8時。練習は9時開始だ」 <手塚、有無を言わせない口調。ちなみに日曜も部活はある。

「ちょ…。待ってよてづかー。今週は休みのはずじゃん。オレやりたいゲームあるんだからねー」 <菊丸、多くの部員の一般的意見を代表
「そうだね。いきなり予定変更ってのは厳しいよね」 <不二、特に週末に予定はないが、手塚のやり方にやんわりと反発してみる(内心は「またか」)

「…まぁまぁ二人とも。大会も近いことだし、練習試合はとても為になると思うよ。
 急で悪いけどさ。なかなかいい練習相手が見つからなくて、竜崎先生がかなり粘って交渉してくれてたんだよ」 <大石、手塚が言わない部分を言う
「だからってさー」 < 納得は出来ても不満が収まるわけではない

「うーん。試合は勿論したいけど、急なのは確かだね。ねえ、乾。どう思う?」 <河村、双方譲らない雰囲気なのを見越して、話の方向を変えるべく参入
「そうだな…。菊丸、実は来週末の降水確率は80%だ。このままだと、体育館で筋トレになる可能性が高い。すると、今週ゲームを始めて、来週筋トレよりも
 今週練習試合で、来週ゲームをした方が、効率的だと考えられる」 <乾、どっちでもいいので、事実を並べる。部内が険悪なことに対しては特に心配はしていない

「あーつまり、来週休みにする?」 <不二、手塚を含む、全員に対する伺いを立てる、この空気の中でそれができるのは「不二だから」
「…………わかった。そうしよう」 <手塚、本当は来週も練習したいが、まあ休みでも良いかと判断。後ろで大石がホッとする。


ちなみに、手塚は自分の意見が微妙に曲げられたことに対しての感想は特にありません。
だいたい、三年生の会話が尖ったときはいつもこんな感じ。

………あれ? 全然独裁じゃないんですけど。
でも、テニスの王子様界では、皆が皆「自分が王様」なので、意見(主観)を変えません。
その我が侭な連中が、それぞれ意見を変えずとも、なんとなくうまくまわっている青学って実はすごいんじゃないの? と思います。
あと、この場にリョーマがいると会話は全然違うと思う。
みんなリョーマにはいいとこ見せたいから(なにその恋(笑))(でも本当にそうだと思うんです)(お兄さん達は格好つけたいわけです)。

ちなみに氷帝の場合、八割方跡部が青学全員の役割を一人で果たしてしまうので、他のメンバーが必要とされません。
残り一割は跡部のボケと滝、忍足のつっこみ。
もう一割は、指示判断全てを人任せ(丸投げ)にする跡部…とそんな感じ。

………むしろ氷帝が絶対王政なのか?



>ある日の一例(氷帝の場合)


「おら、集まれレギュラー。今週、青学と練習試合することになった。現地集合…は、遅れる奴がいるから(ジロー)、氷帝に8時集合。
 バスは手配しとく。準レギュラー以下はコート好きに使っていいからな。若林、監督への報告は任せた。
 あと、休みなくなっちまったから、来週の部活はなしな。自主練にする。コートは学年問わず先着順だ。以上!」


「あ、はーい。しつもーん」 <滝
「なんだ、滝」 <跡部
「お弁当、いる?」 <滝
「そうだな。用意してこい。でも青学の近くにはコンビニがあるから、まあ親に負担懸けたくない奴は500円玉でも持ってこい」 <跡部
「はいはい。500円じゃ足りません。育ち盛りだからー」 <岳人
「のわりには、あんまし背が伸びないなぁ。岳人は」 <忍足
「ひっでー。侑士。土曜日は弁当の卵焼き分けろよ!」 <岳人
「やだ。梅干しならやるで」 <忍足
「つーか再来週、跡部は自主練来んの?」 <宍戸
「ちょっと片付けたいことがあるから、部室には来るつもりだが?」 <跡部
「やりぃ。ちょい打とうぜ」 <宍戸
「コートは先着順っつったろ。空いてねえよ」 <跡部
「朝早くにくれば大丈夫だろ」 <宍戸
「何人同じ事考えると思ってんだ。こないだ六時に来たら埋まってたぞ。8コート全部」 <跡部
「なんでみんなそんな夜中にテニスしたいんだろーねー」 <ジロー
「お前にとって昼間って何時から何時までなんだよ…」 <宍戸




――――私の理想とする氷帝はちょっと間違っているような気がします。
あ、コートはどの話でも8面あることになってます(AからHコートまで)が、勿論捏造です。


そして、明らかに青学の方が強いと思います。仲が悪い故に最強。
「奴が気に入らないからこそテニスで打ち負かして思う存分自己主張してやるぜ」な世界。
戦力がシングルスに偏るわけですよ。

立海も敵わない不穏な部活動。
手塚は部長として部を強くすることにかけては能力が高いと思います(ただし無自覚)。

なんだかんだうまくまわせなくても、氷帝戦で見せたあの姿(決意)にて万事解決。
仲の悪い菊丸や不二でさえ一生ついて行くよ。

常に借金をふくらませ続け、あるとき一括返済(倍返し)する感じの手塚部長です。<百錬自得

独裁っていうよりカリスマですかね。





10 菊丸英二


>2003年度版

各種名台詞を取りそろえた青学の変幻自在プレイヤー。
岳人よりはイロモノ度を押さえてある(はずだったのだが)(過去形)。


明るさが売り。
ノリの良さで全てが乗り越えられるんじゃないかと、彼を見ていると感動する。

青学の先輩初登場の回、菊丸を見て「なんか怖そう」と思ったことを覚えている。
菊丸腹黒設定もありだと思う(が、難しいな)。
そういえば、初登場時の不穏な印象と違い、青学の三年はみんな自分本位だがいい人だった。
そして思った以上に皆様の仲が良くなかった。素晴らしい。
馴れ合いではなく。青学の良さはそこにあると思う。微妙に仲が悪いから強いんだと。

その中で菊丸は、自分のペースを決して崩さない。崩させない。そして落ち込んでいるときには他人を巻き込む(主に大石)。
その点で無敗。不二の本気モードとは対立する事は有り得ないので無敗。
本人に悪意はない。

青学内のポジション。
一年からは格好いい先輩。
二年からはノリのいい当てに出来る先輩。
三年内では治外法権地域。

大石がいなくても生きていけるのだが、それでも敢えて構ってもらっている。
「その匙加減が重要なのだよ諸君」 (誰だお前は)


気まぐれ。


彼の分裂を見たとき、これははストーリー漫画ではなかった、ということに今更気付いた。
理屈などこねていても、時間の無駄。
無意味に疲れるよりは、思考を停止させて何もかも流してしまった方が、脳に優しい。

……とそこまで考えたのだが、それじゃあ今理屈をこねまくって書いているこれはなんなんだ、ということになる。


こういう時にこそ、菊丸の「残念無念また来週〜」という名科白で、和ませてほしい。



>2006年度版


一見して、非常にわかりやすいお調子者のムードメーカー。
しかし部員からは「つかみ所がない」「猫っぽい気まぐれ」「好き勝手」と言われている。
つまり、「一見」の方が間違っているわけで。

最近の手塚への台詞からして、手塚を苦手としていることはまず間違いない。
基本的に、大石を挟んで手塚と対立している模様。

………しかし、菊丸の本心は「手塚に関わりたくない」であると思われる。

興味ないし、そこまで近付きたくない。
けれど、他に人材がいない。

手塚という部長に対して、部員の「一般的なごく普通の感想」を届ける役割を、自覚的に担っている。
また、「ムードメーカー」も「お調子者」も、半分は素だが、半分は演技。

他にいないからやってるっつーかぁ。
自分がやらないと、この部は重苦しくて仕方がない感じになるので、敢えて手塚をからかったりつっかかってみたり。
そういう意味では、同じ手塚反対派でも本気で手塚嫌いな不二は役に立たないし、他は日和見だし、「もーしょーがないなー」と、三年レギュラー全員を一緒くたにそう見なしているわけで。
多分、社会人になって一番苦労するのはこの人。
目に見えて苦労している大石と、目に見えない苦労をしている菊丸は、完璧な補完関係です。(大石はちょっと菊丸の苦労もわかっている)(ちょっとだけね)

桃城という心強い後輩が出来たので、最近はとても楽。
なので、心おきなく「手塚って苦手ー」と言ってしまえる明るい日々。


「好き勝手」っていうけど、「好き勝手」を演出するのは大変なんだにゃー。

にゃーって言えば菊丸になると思ってます。だって(菊丸は)わざと言ってるから。
でも、あくまで「半分は素」なのが重要。



(加筆修正予定)



11 閑話>不二と手塚考


前提
  :不二は「手塚と自分は仲が悪い」と思っている
  :手塚は「不二は自分のことが嫌いだ」と思っている
  :大石から見た手塚と不二は「あの二人って会話は弾んでるんだけど、楽しそうに見えないんだよな」
  :周囲からは「不二先輩って手塚部長に結構強いこと言うよな。スゲー」と見られている
  :乾「いや、あれはあれで友情の形だよね。まあ微妙にいがみ合ってるけどね」とノートに書いてある。

不二と手塚はよく一緒にいます。特に試合会場とか、二人きりで話していることが多いです。
…で、何をしているかというと、雑談。

不二は、もともと手塚の勝ちにこだわる姿勢が理解できず、しかも自分にその考え方を押しつけてくるところがむかついてます。
そして、手塚のテニスが強いのはわかってるけど、自分もそこそこ強い自覚はあるので「手塚なにするものぞ」と思っています。扱いがぞんざい。
なので、部内では「あの手塚部長に気安く接することができるすごい人」と見られています。
実際は気安いというか、普通に文句を言うというか、手塚が部長モードでない限り、尊重の姿勢をみせない。

手塚は、不二がテニスを楽しみとしか捉えておらず、実力を全然発揮していないところに苛ついています。
とりあえずこれまでは勝ててたから、まあ文句は言いませんが。
時々わざと負けそうで心配。ランキング戦で手塚と当たっても、ボールさばきから何から、傍目には「すごい」とか言われてても、手塚相手に反応を楽しんでいるようにしか見えません。
はっきり言ってむかつくんですが、勝っているうちは何も言えない。
でも思いあまって雨の中で「本当のお前はどこにある」とか言ってしまいましたが、不二には軽くスルーされました。
けれど、不二は手塚を必要最低限しか部長扱いしないので、普段はただの同級生として、非常に楽に会話が出来る。

というわけで、手塚は部長モードを外して適当に話をする相手としては不二が気楽だったり。
不二も、手塚相手だと言いたいこと言えて気楽。二人でリョーマの話とかしているときは、お互いに「あの子可愛いよね」モード全開なので、意外となごやかに話が進みます。
でも、不二は時々手塚に説教をする。

「手塚、最近朝練に来てないよね。いくら学園祭で忙しい時期だからって、大石に全部押しつけるのはどうかと思うよ。大体、朝練の時間早めたの君なんだよ?」
「女の子に手紙もらったら返事くらい書きなよ」
「あのさ。いくら甘い物苦手だからって調理実習のケーキ僕に押しつけないでくれる? しかもこれ砂糖入ってないでしょ実は」

苦情を言いつつも意外と面倒見が良い不二。手塚は文句言われても動じませんので、結構のれんに腕押しです。

例・氷帝のD2で負けた乾と海堂に対して

手塚 「団体戦だと言うことを忘れるな」
不二 「君、他に部長として言うことないの?」



そんなわけで、微妙な友情が続いてきたのですが、転機が訪れたのが氷帝の跡部戦。
腕を犠牲にしてまで勝ちにこだわる手塚を見て、不二の気持ちが少し変わります。
手塚の勝利への執着はまぎれもない本物だと気付いて。(そして(別に性格悪いワケじゃなくて)本当にバカだったんだな…と気付いて)
そして、青学の勝ちにこだわりながら、後ろにいるリョーマに青学の柱としての心意気をみせたことに対して、手塚の変化を感じます。
(…あの自分のことばかりだった手塚が初めて他人のために…)

手塚の意地を見て、すぐにどうこうするわけではなかったのですが、不二の中で何かが変わり始めます。
で、立海戦。赤也との試合で双方高みへと駆け上がりながら、その中で手塚の青学へ掛けた思いを感じ取ります。その瞬間、赤也からの攻撃で視力を失うわけですが。
ここからは不二の内なる自分との戦い。
いままで「自分はこの程度」と思っていた限界。それが不二を「楽しんでテニスが出来ればいい」と思わせていた原因なのではないか。
僕はもっと強くなれる。そう気付いたとき、不二の中で何かが変わります。
自分は手塚の所まではいけない。
だから、無理して前に進むよりも、楽しくテニスをしたい。そう思っていた自分。けれどもし先に行けるなら、手塚よりも先に、もっと上へ行けるのなら。
その可能性に気付いたとき、不二は一つ上の階段へ、いままでずっとそこいあったけれども、不二には見えていなかった一段上へ、足をかけます。
それが、ずっと手塚の望んでいたことでもありました(だからちょっと悔しくもある。まんまとはめられた感じがないでもない)

で、手塚が九州から戻ってきたとき、かつてないほど暖かく迎え入れます。
(でも説教はする)
(そのジャージで飛行機に乗ってきたの…!? 信じられない)
(てゆーか、遅刻した上でクジ引きたいって、君…。子供のわがままじゃないんだからさ)

その後、佐伯・六角が沖縄にひどい目に遭わされた場に立ち会います。
オジイが病院へ行き、一人残るサエさん。
「佐伯…」
「不二。俺は残るよ」
「うん。がんばれ」
「………勝ちたいな」
「―――うん」
幼なじみとのやりとりで、勝ちたい。ただ純粋にそう思います。
結果佐伯は負けたわけですが、翌日の試合でも、不二はそう思います。
負けたくない、でも、懲らしめたい、でもない。「勝ちたい」。
手塚の気持ちが今初めてわかった気がした。これが「勝ちたい」ってこと、か。

それから、氷帝での樺地との戦い。
例え腕をもう一度壊そうと、引こうとしない手塚の一本気加減に感動と同時に、やっぱあいつはバカなんだよな、と感心します。
この時点でかなり手塚のことを見直しています(まあバカだけど、嫌いじゃない類のバカだ)。

そして、(本誌に追いつきまして)四天宝寺・白石戦。
圧倒的な力の白石の前に追い詰められる不二。ここにきても、やっぱり不二はスロースターターです(多分人生そのものが)。
普通にやっていては勝てない。相手は格上。でもやっぱ楽しい。けれど、このままでは負ける。
色々頭の中をぐるぐるするのですが、(負けかけていること自体に抵抗はない)、やっぱり「勝ちたい」。不二はそう思います。
「勝ちたい」と思う。その理由が不二の中で見つかったから。
それが、「このチームを全国に連れていく」
手塚はその決意を聞いて、もの凄く感動したと思います(あの不二が…!)
(でも顔には出ない)
(やっと不二と友達になれる予感)
(でも端から見ると全然最初から友達だったんだけどね)


とりあえず、ここまでで。来週の展開も読んでから組み直したいところです。
ところで、不二の台詞は「このチームを全国で全国優勝を」でよかったでしょうか。叫ぶ不二とかに非常に動揺して、内容がうろ覚えです。
ここまで来ても他人のためなのか…不二。と感動した覚えがあるのでそうだと思うのですが。
個人的な青学三年のキャラ解釈は以下の通りです。

不二    「このチームを全国に連れていく」
青学三年 「このチームで全国に行く!」
手塚    「青学が全国優勝する」(ちなみに青学=オレ)


手塚が…(笑)。結局、今後どうなっても、不二は手塚の無神経なところはやっぱりむかつきますし、手塚は不二の考え方はやっぱり理解できないと愚痴ると思います。
でも、以前と違って心の底では認め合っている。
そして会話は…以前と同じとげとげしいまま。

乾「だって二人とも、結局あの応酬を楽しんでるんだからさ」

要するに、元々仲良しでした(笑)!



というか、ここまで書くともう不二に関して書くことはほとんど残っていないような…。
不二も手塚に飲み込まれた一人でしょうか(勿論、第一人者は跡部)


(続きは手塚からかなあ)