「…五年、か」 再会を待ってはいなかった。 積極的に会う理由などなかったし、毎日は忙しかったし、いつかはまた出会うと思っていたし、それに嫌いではないが好きとも言い難い相手だったから。 けれども、今、こんなに嬉しいのは何故なのか。 手の中のコップを洗ってケースにしまっておこうかとも考えたが、すぐにそれを打ち消してゴミ箱に放った。 そんなの俺のスタンスじゃねぇし。 少なくともカッコつけるだけの余裕は、まだある。 ← →補足