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雑音に敏感であることの美徳


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10月12日
2005 2004
 2005

■鏡の中の自分

レモンを食べている人を見ると、自分にもつばが出てくる。
恋する人の話しを聞くと、こちらも甘酸っぱい気になる。

自分は体験していないことでも、他人の行動によりあたかも実際に体験した時の反応が出てしまうことがある。これは脳の神経の中にあるミラー・ニューロンというものが反応するためらしい。

他人の喜怒哀楽を我がことのように対応してしまう脳があるおかげで、映画を観ていて主人公の気持ちになれるのだろうし、その興奮なりを感じ取れるのだろう。

これは未体験なコトについても同様なのだろうか?

自分の過去にはそのような経験が無いとしても同じように反応するとしたら、悲しい人に面と向かった時には鏡のように自分も涙し、楽しい人を見れば腹を抱えて笑うのだろうか。

だとすれば、これは未来の自分の予行演習ということになる。自分のこれまでの経験とは質の違うことを他人の体験を通して、仮想ながら事前に訓練しておくというわけか。多分そうなのだろうと思う。そのような「脳力」がなければ、とても世界を生き抜いていくことはできないようにも思われる。

(2005-10-12 WED/K)



 2004





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