■ぎょうさん使てるの
今年は、まだ出席していない。
だが、秋は結婚のシーズンだ。(#T)らは一昨年の今頃、台風が吹き荒れる中、九州で式を挙げた。ぼくらはもう5年も前に神田で挙げた。
知り合いに結婚した人が現れると、贈り物をするのが人の道じゃ。ぼくらはイチイチ考えるとこだわって結局時機を逸するので、お祝いとして何をプレゼントするかを予め決めてある。
われわれが決めたプレゼントが「トング」なのである。
結婚というと、共同生活のはじまり。象徴的な事象が、ふたりで摂る食事だ。それまで独身生活者だった者なら、多くは独りで食べていたであろう食事の時間が、相手が一緒に居る食事となるだけで、それは全く違うテーブルとなる。サラダや煮物、ローストビーフやゴーヤチャンプルーを相手のために取り分けること、は独りではできない(独身の貴族たちよ、ゴメン!)。
だので、トングなのだ。
※無論これは義務だとは思っていない。頼りにしている友人達に勝手に贈るものであり、これを読んで「実は去年結婚したよ」というメールをもらっても、あげるかどうかはわからない。(しかし、まだあげていない夫婦が居るのも事実で、その証拠にうちには渡しそびれているプレゼント・トングたちが袋の中で眠っている。)
※最近は、知り合いたちも徐々に次のフェーズに進んでいる、思案中なのは子どもが誕生した時の贈り物である。近々決定予定。
(2004-09-10/K)