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雑音に敏感であることの美徳


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8月2日
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 2007

■ぼんやり待つ、ということ

ようやく梅雨が明けた。ずっと思っていることのひとつに、なんだか最近は「待つ」ということをしなくなったなぁ、という思いがある。

ケータイの進化が一番大きいのだろう。実際は待っている時であっても、待ちぼうけ状態のあなたにピッタリのコンテンツあります!とケータイが言ってくれるし、もっと言えばケータイで連絡が取れるので「待ち合わせ場所」を確定しなくても良くなっている。

ぼくが妻と付き合い始めた頃は、まだケータイなんて持っていなくて、「じゃぁ渋谷のタワーレコードの洋書売り場で待ち合わせね」なんて気障なことをやっていた。

待つ、という行為には、ぼんやりとするというオプション機能がある。次の一歩を踏み出すために積極的にぼんやりとする貴重な貴重な一瞬でもある。

低気圧がうっとうしいくて、梅雨明けを心待ちにしていたが、晴れて昨日晴れた。

実は、この文章を仕事場で書いており、デザイナーがぼくのチェックを待っている。今夜はタクシーで帰ってやろうと思っている。あ、待たせてゴメンね。

(2007-08-02-THU/K)



 2005

■冒険野郎

義妹が「アバンチュールの意味、もしくはつづりを教えて知るぶぷれ」
というメールを送って来た。最後の“知るぶぷれ”は、「アバンチュール」がフランス語だとわかってのことなのだろうか。

アバンチュール (仏)aventure
冒険の意。冒険味をおびた恋愛。恋の火遊び。(「広辞苑」参照)

英語だと何のことは無い、アドベンチャー adventureだ。

前者の持つ、どことなくエロティックな響きは何だろう。「アドベンチャー」には、そういった淫靡な風情は感じられない。どちらかと言うと、秘宝や失われたアークとか探しているうちに、大きな玉とかイガイガに遭遇してうまいこと交わしていく考古学者だとか、科学的に危機を脱して行く海外ドラマの主人公のイメージばかりが先行してしまう。あと(c)Disneyとか。“d”ひとつで痛快活劇なイメージがプラスされてしまう。インディーのd、DisneyのDか。

対して「アバンチュール」。セーヌ川のほとりで運命的に出会った男女が突然ランデブーとか、ポンヌフ橋で愛を語ったりとか、エッフェル塔を手に乗せてみたりとか、そんなイメージ。

もしくは「ウェディングベル」が大ヒットしたシュガーという女の子3人組の、あまりヒットしなかった「アバンチュールはルックスしだい」という歌のイメージ。

やはり冒険味をおびた恋には、危険はつきものだということだろうか。小さなことからコツコツと((c)きよし師匠)ということだろうか。

でも、「冒険しちゃった(ハート)」とかいうフレーズからは、ちょっぴりエロをにおわせる。

夏ですし、軽くアバンチュールあるいはアドベンチャーの季節です。みなさんのアバンチュール・アドベンチャー体験談、お待ちしております。

(2005-08-02/C)



 2004





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