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雑音に敏感であることの美徳


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7月23日
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■夏の風物詩

39.5℃と人間の高熱レベルまで到達してしまった都心の気温。アツくなるのは気温ばかりではありません。夏といえば甲子園。と、有り体のことを言ってみたものの、まったく観ないのですが。


甲子園ポスターが街中を彩り始めた。2004年キャラクターである鈴木杏ちゃんがセーラー服でバットをかまえる。キャッチコピーは「めざせ、甲子園!」

おっと、どこかで聞いたそのフレーズ。そう、浅倉南(あだち充氏著『タッチ』)がカッちゃんに贈った色紙とほぼ同じ。「めざせ、甲子園!」が過去85回使われているコピーなのかまでは知らないが、ちょっと迂闊です。どちらがパクったのか?鈴木杏まで南に見えて来た。あの色紙をもらったからカッちゃんは頑張れた。このポスターがあれば、あなたの高校のカッちゃん・タッちゃんも頑張れる。はず。

夏休みの定番アニメ『タッチ』。かつて友達間でかなりの論争を巻き起こしたのですが、あの再放送は夏休み終了と同時に打ち切られてしまうのです。だから何度となく「キレイな顔してるだろ…死んでるんだぜ…」のセリフを聞いたことはあっても、実は結末を知らないちびっこが多いのでは?と。

そして万人からアイドル視され、ニュース内にあなたの学校の「南ちゃんをさがせ!」みたいなコーナーまで設けられ、マンガキャラで初めてスタイリストが付いていたという浅倉南ですが、随分と身勝手な娘だということも大人になって初めてわかりました。「ハナっからいけすかない女だと思ってた。」と見透かしていた友人に感服です。かつて南に憧れタッちゃん派であった私ですが、実家に帰って全26巻読み直した末にカッちゃんの眩しさと南の恐ろしさに気付かされました。

過去に読んだ本も大人になって読み返すとまた違った真理にぶちあたるもの。皆さんも今年の夏休みの課題図書は『タッチ』にして、感想文はshink-tank webまで。

(2004-07-23 /C)




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