■良心の線引き
先日、家族が勤めているスーパーで、財布を落として困っているおばあさんがいたそうな。おばあさんはソワソワと、何度も自分の歩いたルートを思い返すように歩き回っていた。落し物の届けは来ていないかを尋ね、確認してみたがやっぱり届けられていない。それでも諦めきれずに、不安そうに店内を歩き回っていた。
なんとお財布には、銀行から引き出したばかりのジュ、10万円が入っていたのです!
そりゃ不安です。私なら血がサーッと引き、確実に泣く。家族は協力して一緒に探し回ったものの、やはりどうしても見つからない。あそこでもない、ここでもない、と探すこと数十分。待ち人来たり。
財布の中には、10万円もカード類も全部入ったままだったようだ。親切な方に拾われて良かったです。
私も財布落とし経験が2度ばかし。1度目は映画館でバタンと上がってしまう座席の隙間に落としてしまったものの、掃除のおばさんに助けられ無事保護。2度目は両国図書館の向かいの公園。受験勉強の息抜きに公園で遊んでいたら落としてしまった。そして、それも親切な子連れママに保護され、無傷の帰還。あの時のご恩は忘れません。
そして、その事件を基に「落し物、どこまで届けてどこからもらってしまうか」という話に移行した。
★証言1……自転車に乗っていたら、視線の先に千円札が落ちていた。自転車から降りて拾った。
★証言2……自転車に乗っていたら、視線の先に千円札が落ちていた。後ろ髪は引かれたが拾えなかった。
★証言3……スーパー銭湯で100円玉が積み上げられたままになっていた。お客は他に自分たちしかいない。後ろ髪は引かれたがもらえなかった。
★証言4……空からお札が降って来た。一万円札と千円札が数枚。交番に届けた後、いただいた。
★証言5……高校生の頃、切符券売機に取り忘れた千円札が4枚。サッといただきその後友達と豪遊した。
その他、逆証言としては「2万円入れた財布を落とし、財布すら帰って来なかった。鍵も入れっぱなしだったので、今も恐い」だとか、「まだプールでの置き引きが少なかった頃、としまえんでタオルやお菓子の下に皆でお財布を隠しておいた。見事、全員分盗まれた。中学生の5千円は大きかった」など数々のエピソードが。
その時々のキモチは雲泥の差ですが、拾ったものと失くしたものを計算すれば、+-0ってとこでしょうか。人生うまくできている。のかな?
皆さんの、落し物・拾い物に関する思い出深いエピソードがあれば、教えてください。
ちなみに私は偶然並んだ切符券売機で、小銭が待っていてくれることが多い。かなり頻繁に。さらに公衆電話でもテレホンカードが刺さったまま待っていてくれることも(今はあまり使わないけれど)。ちょっとした特技だと思っています。
(2004-07-03/C)