■電車の中のなか卯
今日の通勤電車。乗った瞬間にいつもとは違う空気を感じた。 どうもおじさん率が高い。
それ自体はまぁ普通なのだが、会話から察するにそのおじさんたち(少なくとも7名以上)は会社の同僚なのだ。そこはかとなく漂う違和感はそこにあった。
彼らは迷惑にもドア付近で群れていたので、乗車した私は彼らに囲まれる形になってしまった。四面楚歌どころか、七面おじさんだ。
「なんだっけ、うどんも食べられるどんぶりの〜」
「なか卯です。」と答えてしまいたかった。入ったこともないのに。 するとちょっと若いのが「なか卯ですね」と答えた。ナイスだ、若造。
名前がわかってからというもの、なか卯トリビアのオンパレードだ。 「なか卯の親子丼はうまいよ。」 「でも高いっすよね」 「…高いったって、500円くらいだろう」 「いつもうどんとセットにしちゃうから1000円いっちゃうのか」 「オレは人形町の有名な「玉ひで」よりもなか卯のがいい」 「あのよく並んでる?」 「1600円の親子丼食うくらいなら、なか卯で充分」
「ランチは600円ですよ」 人形町で働いていたことのある私はまたもや答えてしまいそうだった。 でも調べてみたら800円に値上がりしていた(平成14年1月頃)。
「オレは吉野家よりもなか卯の朝定のが断然いい。」
「朝くらい、家で食べてくださいよ〜」すっかり私も一員気分。つっこみスパンが短くなっている。もちろん口にはしていないが。
すごいな、なか卯。なか卯の話題だけで4駅だ。OLよりもつつましやかで気取りがなくて、なんか良い。マック派かモス派かで談義している高校生みたい。
(2005-05-13/C)
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