■4月23日は、サンジョルディの日。
女性は男性へ、知識の象徴である本を、男性は女性に、美の象徴である赤いバラを贈る日とされています。
本場・スペインでは日本のバレンタインデーのように恒例。スペイン・カタルーニャ地方の伝説に由来するのですが、ドラゴンを退治した守護聖人ゲオルギウスの命日には、ドラゴンの流した血を赤いバラとし、当時スペイン語を使用を義務付けられつつあったカタルーニャにおいて、母国語を忘れんとして本を贈る、という習慣が根付いたそうな。
日本ではあまり定着していません。“赤いバラ”というのが買う方にも受け取る側にもちょっぴり気恥ずかしく、“本”は少々押し付けがましいからでしょうか。
偶然にも4月23日は、『ドン・キホーテ』の作者であるスペインの文豪セルバンテスの命日でもあることから、「世界
本の日」としてユネスコ協会が認定。後付け感がありますが、どうにもスペインに関連する1日なようであります。
近畿屈指のリゾート施設・志摩スペイン村がオープンしたのは1994年4月22日(金)。サンジョルディ・イヴにオープンというところが、逆に怪しい。どうせなら1日ずらして来園者には女性ならバラを、男性なら本を贈って欲しかったところだ。
余談ですが、サンジョルディのあれこれを調べているうちに、西村知美さんが『サンジョルディの日に抱きしめて』(1993.4.21発売)というシングルをリリースしていたという事実まで拾ってしまいました。すでにその頃聖人、いや、成人していたはずなのに、まったく記憶に残っていませんが。きっと彼女なら『うる星やつら』をプレゼントしたことでしょう。
★4月23日は、サンジョルディの日でした。
(2004-04-24/C)
W・シェークスピアの誕生日でもあるらしい。(K)