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雑音に敏感であることの美徳


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4月20日
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 2006




 2005

■ダウジング

潮干狩りに行きたい。

青い空と見分けがつかない水平線。ジーンズの裾をまくり、ふくらはぎまで海に浸かる。凪いでいる水面には、心地よい潮風が吹いていて、汗ばんできた体にひとときの清涼をもたらしてくれる……そして遠くから聞こえてくる掛け声……

「おい、そっちの辺だよ。 ほらほら。 そうそう、そっちだよ。」

朝、有明海から届いた「あさり」を海にばら撒いたおじさんが、埋蔵ポイントを教えてくれるという、あの潮干狩りへ。

(2005-04-20/K)



 2004

■ブックレビュー

何の気なしに歌い始めた鼻歌を、最後まで歌いきってしまった。そんな経験はおありでしょうか?

自分でも驚きました…その曲が「暴れん坊将軍」のテーマだったんですから。その日から“時代劇好きの自分”を認め、時代劇のドラマを見たり、本を読んだり。そんな時間の中で出会ったのが「岡本綺堂」という作家でした。

綺堂の作品のひとつ「半七捕物帳」を紹介します。読書家ではないのでどう表現するのか分かりませんが、“時代推理小説”とでもいったら良いのでしょうか。「私」という青年がふとしたことで出会った半七という隠居風の老人。青年は、ことあるごとに半七老人を訪ね、半七親分の捕物話に耳を傾けるのです。

それらの昔話とは、怪奇・超常現象の描写で始まります。しかし怪談ではなく、あくまで推理小説です。どんな不思議な出来事であっても、そのウラには人の情や狂気、浅はかさが隠れている。そのひとつひとつをひも解いてゆく半七親分。

作品の中で、半七老人が江戸のさまざまな風俗を青年に説明する。このとき、青年は半七親分に出会い、“現代の私”は親分と老人、どちらの半七にも出会ったような気になるのです。

(EC)おすすめの1冊

 『半七捕物帳』 (岡本綺堂)…amazon.com


多数の出版社から文庫など出てますが、おすすめは装画・挿画が綺麗な筑摩書房のもの(箱カバー入/21cm)。半七親分の歩いた現場周辺地図も載ってるのも嬉しい。


★4月23日は、サンジョルディの日です。


(2004-04-20/EC)


2006年のマイNo.1BOOK「いつか王子駅で」(堀江敏幸 新潮文庫)の中に、この本のことが引用されていました。とてもよい本です。ぜひこちらも。(2007-02-17-SAT/K)




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