■眼鏡は身体の一部です
京王井の頭線の「駒場東大前」という駅は、眼鏡人口が高い。
と、同駅に勤務先がある友人が言っていた。
驚きつつも「そんなわけないよ」とつっこもうかと思ったら
「あーそうそう、多いよね。」とすかさず別の友人が同意したのにはさらに驚いた。
どうやら小学校から大学まで名門校が揃っているというのがその理由らしいが、街の印象になってしまうほどって。他に特色はないのかいな。
「しかも車内でアタマの良さそうなメガネたちがじゃれあってんの。」
名門校に通う天才少年にも、思春期は訪れる。オシャレにも目覚める。
でも、そんな彼らが選ぶのは、流行りのカラフルなセルフレームではなく、10年ほど前に竹之内豊が丸井のCMで一気に流行らせたに違いないフチなし(リムレス)。らしい。なのに超分厚い。電車も揺れる、眼鏡も揺れる。
渋谷駅から2駅という最高のロケーション。それなのに眼鏡タウンみたいな言い方されて、ちょっぴり気の毒。住民は心外だろうしその事実に気付いていないかもしれない。
ふーんそうなんだぁ、と終始聞いていた私も、“メガネたち”の1人だ。
(2005-01-21/C)