2004年 1月25日   「メフィスト」

先日「メフィスト」について岩元さんと電話で語り合った…先日観たオペラ「ファウスト」は、ほんの一部であったにすぎなかったことがわかった。ゲーテによるものよりもレーナウによる「ファウスト」を選んだリスト。双方の差がどこにあるかがとても大きい。
 最後の最後にメフィストにとって思いもよらぬ展開となる物語…全体を知ると、とても興味深い。無論、「メフィスト・ワルツ」は物語の一過程であるので、最後にはしてやられるメフィストであったにせよ、「居酒屋での踊り」にてファウストの人間としての欲望を引き出し、思いのままに操るという上で、メフィストに主導権を与えなければならないと思っている。
 いろいろな文献を読む価値がありそうだ。

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