ザルツブルグスキー
 
2002年2月27日〜3月6日の日程
で、ザルツブルグを訪れた。
 ザルツブルグのパノラマツアーという
旅行会社が日替わりでザルツブルグ州
のいろいろなスキー場にツアーバスを
出している。私たち(6人)はこのバスを
利用して、6日間スキーを楽しんだ。
 オーストリアのスキーというと、チロル
のサンアントンやキッツビューエルが
有名で、ザルツブルグ州のスキー場は
大したことはないだろうと思っていた。
 ところがどうして、どのスキー場も日本
のスキー場と比較するとはるかに規模
の大きなものばかり。
 右の地図にあるように、スキー場は
いずれも、ザルツブルグの南に位置して
おりバドガシュタインとツェルアムゼーが
1番遠くてバスで1時間半くらいかかる。
時間的に1番早いのが、高速道路を
降りて直ぐのフラッハウで1時間弱。
 これらのスキー場の情報は日本では
ほとんど得られないので、ひとつずつ
紹介していきます。


2月28日ツェルアムゼー
 夏保養地として有名なツェルアムゼー
は1番期待していたスキー場だったが、
ザルツブルグを出る時が雨、スキー場に
着いたらご覧のような激しい雪でコンディ
ションは最悪。
 晴れてさえいれば、一昨年11月地下
ケーブルの火災事故のあったキッツシュ
タインホルン(3203m)も目の前に見え
る筈なのに。
 それでも初日ということもあって、つい
張り切りすぎて、雪の中を1日中滑った。
ゴンドラが10箇所以上かかっており、
標高差1200m以上の長い長いコース
もある。

3月1日フラッハウウィンクル
 
高速道路を降りて直ぐの1番近い、
スキー場。ザルツブルグから40分位。
 東西両側の山にリフトやゴンドラが
かかっているが、この間が少し離れて
おり、右の写真のようなトラクターを
改造した乗り物で移動するように
なっている。面白い乗り物ではあるが
かなり時間を取られるので、その分
滑る時間が短くなる
 午前は東側の山を越えて、ザウヘン
ゼーへ、午後は西側のフラッハウで
滑った。天候は昨日に比べると大分
好くなった。
                 

3月2日レオガング
 レオガングはあまり知られていない
が、ザールバッハ・ヒンターグレムとい
うザルツブルグでは有名なスキー場
へのスキーサーカスのコースがある。
 スキーサーカスといっても、山をいく
つも越す訳ではなく、斜面につけられた
リフトやゴンドラを使って、横へ横へと
行けば、ザールバッハに行ける。
 この日もガスがしばしば出て、視界は
良くなく、ヒンターグレムまでは行かな
かった。



3月3日マリアアルム
 
マリアアルムは休みにしようという案
もあったが、山を5つ越す長いスキー
サーカスのコースがあるというので
行くことにする。スキーサーカスに行った
のは右の4人。ただし、この日も天候は
好くなくて、写真は晴れた翌日のもの。
 最初1ケ所だけバスで移動するところ
があるが、ここも帰りは滑れる。途中の
スキー場はローカル色に溢れており、
ほとんど人がいなくて、Tバーリフトが
カラカラ寂しげに回っている所もあった。
 終点のムールバッハ往復5時間と
聞いていたが、特にのんびりした訳では
ないのに昼食込みで6時間かかってしま
った。長いスキーサーカスの1日だった。

3月4日フラッハウ
 オーストリアへ来てから、4日間は
あまり天気も好くなかったが、遂に
5日目に晴れ上った。
 フラッハウは長野五輪で2つの金メダル
を取ったオーストリアアルペンスキーの
ヘルマンマイヤーのホームゲレンデで
ある。しかし昨年交通事故で負傷しソルト
レイクオリンピックには出場していない。
 フラッハウのゴンドラ乗場には、若きマイ
ヤーの銅像がある。この銅像の右足には
包帯が巻きつけられていた。
 フラッハウはゴンドラで登った所は
初級向であるが、反対側に2本すばら
しい中級向の好斜面がある。

3月5日バドガシュタイン
 
バドガシュタインはイタリア国境に近い
温泉地として有名な所だが、スキー場も
W杯も行われるビッグゲレンデである。
 観光バスは隣のバドホフガシュタイン
までだったので、フニクラとロープウェイ
を乗り継いで、上に登り、ここから一旦
谷底まで滑り降り、今度はいくつもリフト
を利用して、トラバース気味にバド
ガシュタインのスキー場へ行く。
 最後バドガシュタイン駅前の温泉に入
浴して、列車でザルツブルグへ。今夜の
フライトで帰国の途につくのでバスでは
間に合わず、列車に乗ったものです。
『イタリア・ドロミテのスキーサーカス』へ