上の写真はメンヒ山頂からのユングフラウ

 前日前日3650mのメンヒスヨッホ小屋に
泊り、翌朝午前4時半に出発。ユング
フラウヨッホまで戻り、ここでガイドとアン
ザイレンして、150mほど下る。
 この後緩やかな雪の斜面を登って行く
うちに明るくなってくる。やや急な斜面を
トラバースすると岩場になる。最初の垂
直に近い壁はガイドが先に登って確保
してくれる。細かいがホールドスタンスが
あり、見た目より楽に登ることが出来た。
後は易しい岩場を登り切ると雪の斜面に
出る。ほとんどのパーティーはここでアイ
ゼンをつけるが、私のガイドはまだ大丈
夫というのでアイゼンなしで登って行く。
 ロットタールザッテル手前のトラバース
(写真右)には雪崩の跡もあり緊張する
 7時半、ロットタールザッテル着。ここで大休止。アイゼン
をつける。
 見上げると、雪の急斜面の上にユングフラウの頂上が
望まれる。左の写真では、仰角で撮っているので、あまり
急斜面には見えないが、実際はかなり急である。
 最後ロットタールザッテルに登る所に、幅1mほどの
ベルクシュルンドがあり、8月も終わりになると越すのが
大変になるとのこと。
 雪の急斜面を避けて左の岩場へトラバース(写真で数人
のパーティーが歩いている所)する。ユングフラウで最も
事故の多いという急斜面のトラバースだが、登山者が多く
大きな踏み跡があり、特に問題はなかった。
 岩場を登るとまた雪の急斜面。ピッケルをアックス代りに
して、12本爪のアイゼンの前爪を利かせて登る。頑張り
過ぎたのか、この登りですっかり息があがってしまった。
ここ ここまで来れば頂上はすぐ。今までよりも緩やかな
斜面が山頂まで続いている。8時45分頂上着。右の
写真はバックのメンヒと重なってしまって、あまり頂上
らしくないが、正真正銘のユングフラウ山頂である。
 ユングフラウは技術的に少々難しいことは覚悟して
いたが、体力的にはユングフラウヨッホに近いことも
あり、大したことはないと思っていたが、大間違い。
 高度差にしても登り1000m、下り1200mもある。
体力的にかなり参ってしまった。時差ぼけ4000mと
いう高度の影響などいろいろあると思うが、ちょっと
速すぎたことも大きな原因ではないかと思っている。
 ガイド組合で作っているパンフには、登り5時間と
あるのに、60代の私が4時間15分ではバテルのも
無理はないかと自らを納得させている。
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ユングフラウ(4158m)