夜が明ける前に<後編>
気分は、どうだい?ジタン
…そう。僕もだよ。よく、分からない。
生き延びる事が出来た事は、嬉しいはずなのにね。
この子の前にいたら、何だか分からなくなってきてしまったよ。
僕らは、イーファの樹の中で、石化していたらしいね。
君は知っているかい?イーファの樹がどうやって、選り分けたガイアの魂を澱ませ、“霧”にしていたか。
絶望をね。魂に、植え付けるのさ。転生への希望を失わせて地上に縛り付け、クリスタルに還れぬようにする。“霧”の中にいると精神に異常をきたすのは、植え付けられた絶望にすすり泣く魂の声が、知らず知らずのうちに心の中に染み込むからさ。
イーファの樹は、侵入者に対しても同じ事をする。石化させた生き物の心に、絶望を植え付けて、その体を空け渡し、大人しく養分を吸わせるようになるのを待つ…。
僕らも、それに捕まっていたのさ。そんな状態で半年。何で僕らが今、こうして正気でいられると思う?
ああ。僕も…イーファの樹の中で、この子と会ったんだ。
その時この子は、2本の短剣を、持っていたよ。
「静かね…」
船着場で揺らめく水面を眺めながら、ダガーが言った。
時折、迎賓室の方から聞こえてくる笑い声や歓声も、水面で魚がはねた音ほどにしか聞こえない。さっきまであの迎賓室の喧騒の中にいた事を思えば、穏やかなものだ。
「予想はしてたけど、えらい騒ぎだったもんな」
「騒ぎを起こした張本人は、あなたじゃない」
ダガーの指摘に、ジタンが悪戯っぽく笑う。
「そういうダガーだって、張本人の一人だろ」
その言葉に、ダガーが頬を赤らめる。
劇が終わった後の事。
予想外の終幕で劇が終わった直後の迎賓室は、城に集まって芝居に注目していた人々を、一人残らず驚かした犯人達の話題で終始していた。ついさっきまで2人は、エーコや貴族達の質問攻めにあっていたのである。
そこで、ジタンがベアトリクスと打ち合わせて、辟易していたダガーを皆が楽隊の演奏に気を取られている間に連れ出したのだ。
「いないのがバレたら、騒ぎになってしまわないかしら?」
「大丈夫さ。ベアトリクスが適当にごまかしてくれてる。いつもなら一番騒ぎ立てるおっさんも、今は一枚かんでるしな」
現に今、迎賓室で騒ぎが起きている気配はない。
そして、船着場に警備兵がいないのは、スタイナーが手を回した為だ。あの朴念仁にしては上出来すぎるが、ベアトリクスの入れ知恵だろう。
「…そうみたいね」
ふ、と笑うダガー。旅を始めた頃に比べれば、彼女も随分融通が効くようになったものだと、ジタンは思う。
けれど。確かに変わらないところもある。
ゆっくりと水辺を歩きながら、何か笑える話題でもとジタンは口を開きかけた。しかし、そんなジタンを、ダガーの声が遮る。
「それで、話って、何?」
真剣な声に、思わずジタンは立ち止まる。
楽しいお喋りに興じようという時に、そんな真面目にされちゃ、やりにくいよ。とでも言ってやるつもりで向き直った瞬間、ダガーのそのまっすぐな瞳に捕まってしまう。
「ジタン」
答えを促す、声。
本当に話したい、けれどどう話して良いのか分からない話題を、後回しにしようとしていることを、完全に悟られている。そして、こうなると彼女は、ジタンがふざけてごまかそうとすることを、絶対に許さない。こう言うところは、旅を始めた頃から本当に変わらない。
ジタンは、諦めたように髪を掻き回してため息をついた。
「大体、予想はついてるんだろ?」
そう訊くと、ダガーは突きつけるような視線をちょっと緩めた。
「ビビの、事?」
「…うん」
ジタンは素直に頷く。
気付かれていないはずがない。ダガーと二人きりでゆっくり話せるようになるまで、その話題に触れたくなくて、迎賓室にいる間中その話題から逃げ回っていたから。
へらへらと笑いながら、のらりくらりと話題を変えるジタンに苛立ったのだろう、エーコやフライヤに何度も睨まれた。けれど、それでも。
何を訊かれても、きちんと答えられる自信が、ジタンにはなかった。
頭の中が、真っ白になってしまうから。
ビビに助けられたあの日から、ビビの事を考えようとすると、頭の回路がどこかでつっかえてしまっているかのように、思考が途中で止まってしまう。
思考が止まってしまうのに、考える事を止められない。傷ついたレコードの針が飛ぶように、何度も同じ事を繰り返し、繰り返し。
このままではいけない。
そう思って、ビビの事を話すためにダガーを連れ出したはずなのに、いつの間にかその話題から逃げようとしている自分がいた。
「何から話せばいいのか、分からなくて。つい、さ…」
今ダガーが突っ込んでくれなかったら、延々ビビの話題から逃げ続けて、また頭の中の同道巡りを続ける事になっていただろう。
けれど今だって、何をどう説明しようか迷い続けている。
途方にくれながらジタンは、情けない笑顔でダガーの様子を伺った。
そんなジタンに、ダガーは事も無げに答えた。
「なら、始めから話して」
「え」
「全部よ。あなた、ビビに助けられたんだって言ってたわね。どう助けられたのか、私まだちゃんと聞いてないわ。そこから、全部話して」
「…長くなるぜ?」
「かまわないわ。このまま誤魔化され続けるのはまっぴらよ」
どうやら、迎賓室でのジタンの態度に腹を立てているのは、エーコやフライヤだけではなかったらしい。
さあ話せと迫らんばかりにじぃっと見つめるダガーに、ジタンは降参の意を込めて両手を軽く上げた。
「了解」
確かに、考えがまとまらないなら全部話してみるしかない。
しかし、手厳しいところは、本当に相変わらずだ。
そう思いながら、ふと気付く。
…そこで手を緩めない人だからこそ、彼女に話を聞いて欲しかったのか。
そんな事を今更自覚して、ジタンは苦笑した。
「何がおかしいの?」
「いや。何でもない」
ジタンは首を振って、再び歩き始めた。
調子を合わせて歩き出すダガーを確かめてから、ぽつりぽつりと話し始めた。
ビビが、どんな経緯で、イーファの樹の中で石化したジタン達を見つけたのかを、ジタン自身は知らない。詳しい経緯も、聞いていない。ミコトが断片的なことを話してくれただけだ。
『あなたが歌っていた、歌を頼りに探し出したの』
正直、ジェノム達はその歌声がジタンのものだとは信じられなかった。彼らはイーファの樹の能力を、知っているから。イーファの樹に獲り込まれているなら、とうに石化してしまっているはずだ。そんな状態で、歌えるわけない。まして、既に正気を失ってしまっているかもしれないのに。そのことはビビに面と向かっては、誰も言えなかったけれど。
出来る事なら諦めさせたかったと、ミコトは言った。正気を失ってしまっていれば、石化は解けない。もう息を吹き返さない石像と対面させるくらいなら。けれどビビは引かなかった。
『二人とも、絶対生きてる。早く助け出さないと』
“二人とも”。その言葉に黒魔道士達が戸惑った。クジャも助けるつもりかと言う問いに、ビビは頷いた。
『彼にも言いたいことがあるんだ』
そう言って、耳を澄ませて歌を追い、木の根を焼き払い、ツタを切り開いて、一心に探し続けた。
ジェノム達も黒魔道士達も、ビビを手伝わずにいられなかった。
けれど。
石化したジタン達を見つけた瞬間、ビビは倒れた。
そしてそれきり、目を覚まさなかった。
だから、ミコトは自分を責めた。諦めさせようと思わなければ、もう少し早く発見できたかもしれない、間に合ったかもしれない。そう思って。
「でも、違うんだ」
ビビが、存外に底力のあるあの子供が、そこまでやると言い張った事をやり遂げずに済ませられた訳がない。
『僕も…イーファの樹の中で、この子と会ったんだ』
『その時この子は、2本の短剣を、持っていたよ』
クジャの話を聞いた時、ジタンは確信した。あの夢は、夢ではなかったと。
ジタンを、植え付けられた絶望から、救いに来たビビ。
それが、己の記憶から作り出した都合の良い幻想ではないことを、確かめる術はないけれど。
あんな風に良く笑うビビを、ジタンは知らない。見知らぬ笑顔は、会えなかった半年のうちに、ビビが勝ち得たものに違いない。
あの子供は。確かに2本の短剣を携えて、ジタンに会いに来たのだ。
「だから…だから別に、ミコトが気に病むことじゃないんだ。ビビはちゃんとオレ達に会いに来て、満足したはずなんだ。やりたい事を、あいつはきっちり貫いたんだから」
クジャは、ビビからミコトへ伝言を預かったと言っていた。
『ボクのわがままに付き合わせて、ごめんね。ありがとう』と。
だから、泣く事はないのだ。ミコトは、ちゃんとビビの願いを叶える手助けを、してやる事が出来たのだから。自分を責める必要なんか、ないのだから。
なのに、どうしてあの時彼女はあんなに泣いたのだろう?
どうして、自分はあの涙を止めてやる事が出来なかったんだろう?
「ただ…抱きしめてやる事しか、出来なかったんだ」
話しながら、ジタンとダガーは物見塔辿りつき、特に申し合わせたわけでもなく、階段を登り始めていた。
一段一段階段を登る足元を、ジタンはじっと見つめている。
そこへ、それまで黙って聞き役に徹していたダガーが、静かに言葉を挟んだ。
「それで、ミコトに胸を貸してあげたって訳?」
その言葉に、ジタンは少しぎくりとしたように付け足した。
「……悪かったよ、いつでも胸貸してやるって言ったのに、肝心な時にそばにいなかった」
頭を掻きながら、決まり悪げに謝る。
ふと気付けば、ダガーは立ち止まって、そんなジタンをじっと見つめていた。
「あ…やっぱ怒ってる?」
つられて一段上で立ち止まり、ジタンがごまかし笑いを浮かべると、ダガーは首を振った。
「違うわ。私は、エーコと二人で泣いたもの」
ミコトからの手紙でビビの事を知った時、すぐにエーコが飛んできてくれたから。
ダガーが問いたいのは、その時どうしてそばにいてくれなかったのかと言う事より。
「ジタン。あなたは、ちゃんと泣いたの?」
「え…」
「自分はミコトに胸を貸してあげて、じゃあジタン。あなたはどこで泣いたの?」
たたみ掛けるダガーに、ジタンは当惑したように、後退って壁際に逃げる。
「い、いやほら、男が泣いちゃカッコ悪…」
「ジタン」
おどけて返そうとするジタンを遮り、一段下から、じっと見上げる、目。
ごまかせない。身動きが取れない。竦んだようになった体の、心臓のあたりをぐっと掴んで、ジタンは呟いた。
「…オレは…いいんだ、泣かなくて」
「何故?」
「だって…」
だって。ビビは言ったんだ。
『みんなが、ずっと幸せだといいなあって。泣いたり、苦しんだりしないといいな』
“みんな”。最初、その“みんな”と言うのは、単に仲間達や、黒魔道士の村の連中の事を言っているのだと思った。
けれど。ジタンは、その言葉を聞いた時には、ビビの言おうとしていた事の半分も分かっていなかったのだと言う事を、クジャの話から知ったのだ。
『君も、この子も、お人よしが過ぎるよ』
クジャは、横たわるビビを静かに見つめて、イーファの樹の中でビビに会った時のことを呟くように話した。
『この子、…僕になんて言ったと思う…?』
ビビが、クジャに何を言ったのか?
この後に及んで、恨み言が言いたかったなどとは思わない。けれど、だからと言って、何を言ったというのだろう?何か訊きたい事でもあったのだろうか。それとも、何か頼み事でもあったのだろうか?…いづれにしても、これと思えるものは何も思いつかなかった。
ジタンが首を振ると、クジャはやっと聞き取れるような、微かに震える声で、囁いた。
『「ボクにいのちをくれて、ありがとう」だってさ…』
言葉の意味を理解するまで、やや時間がかかった。そして理解した瞬間、心臓がずきんと鳴った。
感謝の、言葉?
ジタンの呟きに、クジャは自嘲するような笑いを、ほんの少しもらした。
ジタンと同じく、クジャもイーファの樹に、絶望を植え付けられたはずだ。
その絶望が、どんなものであったのかを、ジタンは知らないけれど。
ただ、クジャは、ビビの事を『人形』とは呼ばなくなった。
『ジタンや、おねえちゃんや、みんなのおかげだよ』
“みんな”と言うのは、本当に“みんな”のことだったのだ。
『ジタンがいなかったら、ボク今こんなに幸せじゃなかったと思うよ』
ビビは、本当に幸せだったのだ。
あんなに憎んでいたクジャにすら感謝するほどに、生まれて来れて、幸せだったと。生きることが出来て、幸せだったと。
だから、“みんな”に幸せになって欲しいのだと。
それを伝える為にビビは、あの暗闇の中へ、ジタンに会いに来たのだ。
『ありがとう』
『幸せになってね』
この二つを、ジタンに言う為に。
その為に、ジタンの暗闇を丁寧に溶かして、光を導き出してくれたのだ。
夢の中で、光に向かって歩いていくジタンの手を、そっと離したビビ。
ジタンなら、もう迷わないと信じていたのだろう。
ならば、ビビの願いを、叶えてやらねばならない。
「…オレは幸せにならなくちゃいけないと思ったんだ」
服が引き千切れそうなほどに、胸元を握り締めたまま、ジタンは呟いた。
瞬き一つせず、ダガーを見つめて。
幸せにならなくてはならない。
それがビビの願いだったのだから。
「だから、泣けないの?」
ダガーは、そんなジタンの視線をじっと受け止めて訊いた。
「それで、どうやって幸せになるの?」
その言葉に、ジタンは大きくたじろぐ。逃げようと浮いた足が、階段の段差にぶつかって、それを登れないままに降ろされた。
その質問に、ジタンは答えを持っていなかったから。
いつも思考はここで止まっていた。
ビビの願いを、叶えたい。
幸せにならなくてはならない。
では、どうやって?
頭では分かってる。今目の前にいるこの人と生きていく事が、その一つだと。だからこうして、ダガーに会いに来た。
けれど、その幸せを具体的に思い浮かべる事が出来ない。
そこへ踏み込もうとすると、見えない壁にやんわり押し戻される。
心の中が真っ白になって、身動きが取れなくなる。
どうして、こんなに何もかもが重く感じられるんだろう?
「分からないんだ」
困惑したように首を振るジタン。
けれど、ジタンがどうして身動きが取れなくなってしまっているのか、その原因が、本当はひどく単純なものであることを、ダガーは気付いていた。
いつものジタンなら、迷いもせずに辿りつけるくらい、簡単な答えなのに。
思いながらダガーは、ジタンの頬を捕まえて覗き込み、諭すように言った。
「それは、悲しいからよ」
するとジタンは、困ったように首を振る。
「でも、悲しむ理由がないじゃないか。ビビは幸せだったんだ。自分は幸せだったんだって言ってたんだ。あいつは可哀相じゃなかったのに…」
ダガーは小さくため息をついた。
「そんな事も分からなくなるほど、悲しかったのね」
見つめられて、胸元を握り締めたジタンの手が震える。
そう、ビビは可哀相なんかじゃない。それは間違いないから、あの子を哀れむ必要などないのだ。可哀相なのは、ビビではない。
悲しくなるのは、ビビが可哀相だからではなくて。
「悲しいのは、…可哀相なのは、もうビビに会えない私達の方でしょう?」
ぴくりと、ジタンが震えた。
「記憶の中にビビがいるとしても、そのビビがどんな優しい言葉をかけてくれるとしても、悲しくなるのは、止められないわ。…思い出は、触れないもの」
記憶の中に、優しかったあの子のいた過去があるからこそ、悲しくなるのだ。例えこれからどんなに幸せになろうとも、その幸せの中に、手で触れて温度を感じる事が出来るビビはもういないということが、悲しくなるのだ。
ただ、あの優しかった影だけが、これから何度も自分達の中に現れるだろう。『もし今あの子がいたら』と、ビビが言ってくれたかもしれない言葉を、探してしまうだろう。そしてその探し物の答えを確かめることはもう出来ないのだ。
その度に、涙をこらえなくてはならないのに。そんな瞬間が、これから幾度もやってくるのに。どうして幸せな未来など思い描く事が出来るのだろう?
「ちゃんと泣いておかないと、涙が重くて歩けなくなってしまうわ」
胸元を掴んでいたジタンの手が、するりとほどけて落ちた。
「……泣いてしまったら、泣き止めない気がしたんだ。そしたら、どうやってあいつの願いを叶えてやればいいんだろうって…」
「どうやってビビの願いを叶えるかは、泣き止んでから、二人で考えましょう。本当に“みんな”が幸せになんて、難しくて泣きながらじゃ考えられないわ」
「泣き止めるかな」
「手伝うわ。ジタンが自分で言ったんじゃない。泣きたくなったら私の胸を借りるって。貸してあげるわよ、いくらでも」
「…じゃ、ありがた…」
おどけようとした言葉は、途中で小さくなって消えた。
音も無く、階段に雫が落ちた。
二つ、三つ、四つ。次々と増えていく。
7つ目が落ちる前に、ダガーは階段を2段上って、ジタンの1段上から、彼の頭を抱きしめ、自らの胸に押し付けた。
ゆっくりと、二人で階段の途中に座り込む。
ジタン自身、こうしてミコトに胸を貸してやったのだろう。そして、ダガーに胸を貸してやれなかった事を済まないと言った。
そのくせ、自分のことになるとてんで不器用になってしまうほど、…それほど、あの子を失いたくなかったのだ。
せめて、あの子の思いだけでも、失うまいと。
その気持ちは、ダガーも一緒だった。
だからこそ、今は泣かなくてはならない。
涙を堪えながらでは、本当にあの子の願いまで見失ってしまうから。
それだけは、絶対にしたくないから。
今ならこうして、優しかったあの子からあなたの涙を隠していてあげるから。涙の代わりに、暖かい優しさを思い出せるようになるまで、待っていてあげるから。
今は階段の途中。
これを登れば、夜空の下に劇場艇が見える。
あの子に出会った日と、そっくりの光景で。
泣き止んだら、見に行きましょう。
あの子の願いを、探す為に。
こめんと
終わった…のか?何か書き終わったって気がしないのは山月が未熟者のせいですな。
えーと、まず最初に、この話ではジタンが一貫して女々しいのですが、それは単にジタンに山月が憑依しているせいであって、本来山月の中におけるジタン像はもう少しかっこいいです。ただ、山月にとって彼は共犯者でもあるので、かっこよく書くのは少し辛いようです。
次に。…空の欠片以上に難航したぞ、この話。膨大な数のジレンマと激闘を繰り広げながら書いた為に、えらくモノローグの多い話になってしまいました。
具体的にどんなジレンマかっつーと、ただの愚痴なんで控えめに書いときますが、書きたいものを書く為には書きたくない話も書かなくちゃならなくて、書きたくないものを書いているうちに嫌気はさしてくるんだけど、だからと言って書くのを止めちゃえるほど書きたい気持ちは弱くなくてぐちゃぐちゃぐちゃ・・・具体的にはジタンとお姫がデートしてるところがえらい辛かったなあ…という(すっ飛ばし奨励)。
むむむ…これでいいのかのう…もしかしたら後で書きなおすかもしれないけど、今はこれが精一杯。泥棒は空を飛べません…。
でも、書き終われて良かったー。なんか異様に長いラブレターを書き終えたような気がします。うは、恥ずかしい例えだな、ええ、おい!?