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カイチョウの夏2006

名古屋〜京都ライブ観覧の旅

2006年7月10日
いざ名古屋。



ひとりライブ観覧の旅はまったく実感のないまま始まった。

道中の足はリーズナブルな高速バス。
“お客様の声”で評判のこのコース。その通りの好印象。
バスは三列シートタイプで快適なうえに、真ん中の列は全て空いている。

平日ってサイコー。

トウキョウまでの電車が満員でなければもっと快適だったろう。
平日って・・・

これまで京都や名古屋で晶君ライブがあると告知されたときには、
その都度、ひそかに行ってみたいと思っていたものだったが、
実際、行くというところまでには気持ちが至らなかった。

今回この思い切った行動に出た理由は
自分でもよく分からない。


   ●


060710 最初の休憩は足柄サービスエリア。
二度目は上郷サービスエリア。

上郷のすこし手前で見たこともない気象現象に遭遇。

どんよりしていた空が、気付いたらあかるくなって陽が射していて、
あたり一面が薄い曇におおわれているような中で、
なんだか虹みたいな色の短い横筋が見えるなーと思って良く見たら、
真上に巨大な丸い虹(のようなもの)が。
最初目にしたのは二重になっている外側の方だった。
肉眼では太陽が眩しくてはっきり捕えられなかったけど・・・


今回の旅の友は、自分の持っている晶君の曲全部と、
ネギィくんから借りた神林長平の『言壺』と、
そして、スケッチブック。


   ●


さて。
トウキョウから約5時間、バスは名古屋駅前に到着。
人生初のナゴヤは蒸し暑かった・・・

見上げればうっかり日焼けを促進しそうな微妙な曇り空。
ライブまでの間をどう過ごすか・・・
それはどうすればライブまで体力を温存できるかという微妙に切実な問題。
地上の暑さに耐えかね広大な地下街へ潜る。
注文すると一人分ずつ作ってくれる生ジュースで喉を潤す。
選んだ果実はブルーベリー。冷たくておいしい。
さっきまで誰もいなかったはずのカウンターだったが
いつの間にやら人だかり。
退却・・・。
ついで総菜屋でこの日の夕食を買い込む。
通り掛かった帽子屋で眼についた白いクロッシェを衝動買い。
そのまま被って地上へ出ると、どんよりと曇り空。

がっくり。

まあいいや。

ホテルまではウロウロ歩いて行った。その姿は完全なるおのぼりさんだったに相違ない。
チェックインを済ませて晶くんの曲を聴きながらのんびり出かける準備をしていたら

ノンビリし過ぎた。

間に合うか!?

060710  060710

地下鉄鶴舞線『大須観音駅』下車、2番出口より徒歩1分・・・
のはずが、3分近くかかって到着。
開演をちょっと過ぎてしまったが間に合った。良かった良かった。
しかし扉の向こうで何やらすごい音がする。
果たしてステージには・・・
いた。
髪を振り乱して演奏するハードなロックバンドが。
晶君を追い掛けるようになってこの数年、見ることなく済んでいたこのジャンル。
容赦ない音アタック。
ダメージはNO.1。
この広い広いフロアにあるのはテーブルだけ。
ギブミーチェアー・・・

・・・ようやく爆音が通り過ぎた。


次は晶君の出番だ。

だが耳も身体もまだダメージから抜け切れないでいる。
今日こそもうスケッチは無理だろうかと弱気さが首をもたげる。
そこへのそりと晶君登場。
ギターが爪弾かれ始めると弱気な首は静かに沈んでいった。

会場は流れる豊かな音色で満たされていく・・・

ホッとした。

そう。この音が聴きたかった。
そのためにここに来たのだ。


   ●


2006年7月10日(月) 名古屋 ell Fit's All

 1. 陽ハ出ズル
 2. 風の街
 3. ちゅ〜ぶシュンシュン
 4. ヨダカの星
 5. 黄色い帽子
 6. 呑気放亭


   ●


東京でのライブとは何かが違う気がする。
晶くんは何処か遠くの景色を見ているようだった。
時折何を見つけているのか、ふっと満面の笑みになる。
その笑顔がなんともいえず
姉殺し。

みきさんは可愛らしさを増していた。
これからどんどん変化していくことだろう。
晶君にも眼に見えない変化が続いているのに違いない。
今、この時にも。

全ては流れている。

名古屋のライブはまた格別な面白さだった。
ひとことでは言い切れない楽しさだった。


そして

再び我々は爆音にアタックされたのだった。
3367Pのダメージ、さらに2542Pのダメージ、さらに・・・

後で聞いた話によればここはハードなロック系のライブハウスとのこと。
晶君だけが違っていたのだ。万歳。


   ●


ホテルに戻ってきたのは普段ならまだ電車の中、という時間。
距離が近いって本当に楽だなあ。
しかし旅の夜を満喫するはずが、あっというまに睡魔に襲われ

初日終了。




つづく。
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