◆現在の名称:信濃国分寺

◆所在地  :長野県上田市国分
◆宗派   :天台宗
◆交通   :JR信越本線上田駅


国道18号線を長野から東京に向かうと18号線は上田市街をさけ、北側を通る。一方松本からの国道143号線は上田駅前を通り東に向かう。この2つの国道の合流するところが「上田市国分」であり、合流点のやや東京より右側に「信濃国分寺史跡公園」がある。

ここ信濃の国では天平の「国分寺」と「国分尼寺」が隣あって建てられており、その跡が発掘され礎石が復元されている。JR信越本線が2寺を斜めに横切っており、JR線をまたぎ、遺構が保存されている状態も珍しい。また、この公園内には立派な資料館があり天平国分寺の構造、発掘の経過がテープと模型を使って説明されており、さらに近くから発掘された縄文時代の土器、石器等が陳列されている。

現在の国分寺は国道18号線の向かい側やや奥にある。信濃国分寺の資料によれば、天平の国分寺が平将門の乱で消失し、源頼朝の発願で室町時代に現在の場所に再建されたとある。現在ある3重の塔はその後の武田氏と村上氏の戦いでも焼け残ったものという。また、本堂の薬師堂は江戸時代に作られたものであり、「八日堂」ともいい、八日堂縁日が昔より有名とのこと。信濃国分寺は「中部49薬師」の第1番札所でもある。

1989/11

関連リンク
   上田市立信濃国分寺資料館    
信濃国分寺跡に設置された資料館
          
http://museum.umic.ueda.nagano.jp/kokubunj