◆現在の名称:摂津国分寺
◆住所 :大阪市天王寺区国分町11
◆交通 :JR大阪環状線天王寺駅 車 寺田町駅 徒歩5分
◆宗派 :臨済宗
バス停留所「国分町」の近くの食堂で「国分寺はどこですか?」と聞く。親父さんが「すぐ斜め前」と店の外に出て教えてくれた。確かにお寺のようではある。現在本堂の修理中であり建物の形も良く判らなかった。門にも寺の名前を書いたものが何も見られない。が、ひょいと門の中をのぞき込むと「摂津国分寺跡」という石碑があった。
中に入り寺の人(お坊さん?)に「資料をください。」と頼むと、その人は「特に資料はありません。国分寺の資料でしたら市の教育委員会に行けば有ると思います。」という返事。
さらに聞いた。「ここは発掘されたのですか?」その方いわく「ここは江戸時代からの国分寺でして、ある時、市の教育委員会の人が来て石碑を建てさせてくれというので建てることを了解したのですが、内容については知りませんし、発掘したということもありません。」
その話のとおり他の国分寺跡に見られるような説明の看板、発掘した礎石など、石碑以外は一切見られなかった。
隣近所はすでに街中となっており、これから発掘することはもう無理であろう。現在の寺に名前が残っているだけである。
なお、大阪には梅田近くの浄水場に「国分寺跡」の石碑がもう一つあるという話をその方から聞いたが、そこを訪ねる時間は既に無かった。いつか行ってみようと思う。
1989/11
◆現在の名称:大本山国分寺
◆住所 :大阪市北区国分寺1丁目
◆交通 :地下鉄谷町線 天神橋6丁目 徒歩3分
◆宗派 :真言宗国分寺派