◆現在の名称:−
◆所在地 :愛知県稲沢市矢合
◆宗派 :−
◆交通 :名鉄名古屋本線 国府宮駅 車
織田信長の城で名高い「清洲城跡」から県道を西に12q程はしると南北に通る県道と交差する。この地域は梅須賀というところで、交差点を右に曲がりすぐのところ、川沿いの狭い道に左折してはいると「尾張国分寺跡」に出る。
出るといっても、「国分寺跡」を示すものは何もない。川の南には畑と苗木畑があるだけである。畑作業をしている老人に聞いたところ、「その辺が以前発掘調査されていたのを覚えている」ということであった。
「国府宮(こうのみや)」は古代東海道の「尾張国府」のあったところで、「尾張国分寺」は国府から南西に3.5q程度のところに位置していることになる。「尾張国分寺」は現在の名古屋の地形からみればずいぶん北に位置し、「熱田神宮」から「桑名」にでる旧東海道線からも大きくはずれている様に感じられるが、古代の名古屋は海岸線がずっと北の方に入り込んでいたのではなかろうか。
1991/8