天台宗   東叡山    浄名院
  
      とうえいさん     じょうみょういん

住所:台東区上野桜木   最寄り駅:JR上野駅
銅造地蔵菩薩坐像
江戸六地蔵六番を示す
江戸六地蔵第六番
本堂に向かって左側正面にあるのが、江戸六地蔵の第六番目に当たるお地蔵さんだ。この地蔵は高さが3m(台座とも)あるだろうか、青銅造りの立派なものである。明治維新の際に六番目の深川の永代寺が廃寺になったので、日清、日露戦争の戦没者慰霊のために六番目を復活したのがこの地蔵で、明治39年の建立である。
浄名院の開基は寛文6年(1666)。もとは寛永寺36坊の一つに数えられ、浄円院といっていたが、享保8年(1723)に浄名院と名をかえ、独立している。但し寺の山号は今でも「東叡山」をつかっている。
この寺は八万四千体地蔵の名の通り石の地蔵さんが、境内いっぱいに並んでいて全く見事である。
下谷・浅草 史跡を訪ねて
東京都台東区

この寺の境内に明治の中ごろからの悲願による数千基の石地蔵を安置する。寺には台本が備えてあって、日本全国津々浦々の寺にある他の地蔵も、妙運と光輪二導師の開眼により地蔵尊番号がもれなく記帳してある。
正元上人が奉納した江戸六地蔵のうちの一体の代仏がある。
この内部に大勢の地蔵さんがある
浄名院は「浄名律院」として記入されている。36坊の1つ「大慈院」の跡地に現在の「寛永寺」がある。
2003/10
浄名院の銅造地蔵菩薩坐像が永代寺の六地蔵第六番にかわるものであるということは、江戸六地蔵の寺からは何の紹介もない。台東区が広報誌で紹介しているのだから区としては認定しているのであろう。
像は明治の作であるが江戸時代の作品の代替という意味でホームページに収めた。