◆現在の名称:和泉国分寺

◆住所   :大阪府和泉市国分町
◆宗派   :高野山真言宗
◆交通   :JR阪和線 和泉府中 車

 
「和泉府中」駅から車で「河内長野」に通じる県道を走る。10Km程もあろうか、バス停「殿原」の少し手前に「和泉国分寺」の案内板が出ていた。近辺は県道沿いの住宅地である。その看板に沿って車1台がようやく通れる小さな道、住宅にはさまれた小路に入り突き当たったところに「和泉国分寺」があった。地方の小さな寺である。回りは家に囲まれ、「史跡」らしいものは何も見つけられない。

寺の資料によれば、和泉国は河内国の一部であったが分割され、ここに国分寺ができたものとあった。ここも摂津国分寺同様今後の発掘も難しいところであろう。

現国分寺は高野山真言宗で泉州33所の第3番札所となっている。どうやら真言宗の寺で古いのは巡礼をする場所のようである。四国、西国、中部、などの広域の巡礼場他にも、ここのような国単位の巡礼場もあるのだろうか。(国分寺を訪ねて知った新発見である。)
ここの車の運転手さんは国分寺がどこにあるか知らず、無線を使い知っている人を呼び出し場所を聞いていた。歴史的に有名な国分寺にしても、場所によって、関係者の取組姿勢によって残されて行く場合と埋もれて行く場合がある。その例をここまでいくつかの国分寺を訪ねて知った。

まだまだ「国分寺を訪ねる」「旅」は続けよう。

1989/11