◆現在の名称:常陸国分寺
◆所在地 :茨城県石岡市府中
◆宗派 :新義真言宗
◆交通 :JR常磐線石岡駅 歩
JR常磐線石岡駅から北北西に歩いて約10分程のところに「常陸国分寺」がある。石岡市では大きな交差点毎に案内板があり、それをたどればいい。
現在の本堂は国分寺跡に明治43年に筑波から移設したもの。聖武天皇の命により建設された国分寺は戦国時代に府中城が佐竹氏に攻められその時消失した。元禄時代になり本堂が再建されたが、これも明治41年の大火で失われた。その後建てられたものが現在の「常陸国分寺」である。
ここの墓地には都々一節の創始者として知られている「都々一坊扇歌」が埋葬されており、扇歌をまつる「扇歌堂」がある。扇歌は江戸で人気を得たが、政治を批判する都々一を歌ったため追放され、姉の嫁ぎ先の石岡市に身を寄せ、51歳でなくなったという。
扇歌の代表作
○ 汐時やいつかと千鳥に聞けば わたしゃ立つ鳥波に聞け
○ 菊は栄えて葵は枯れる 西に轡の音がする
1989/9