◆現在の名称:筑前国分密寺
◆所在地 :福岡県太宰府市国分町
◆宗派 :高野山真言宗
◆交通 :西鉄線 太宰府駅
所在地は太宰府政庁(都府楼)跡から北西少しのところ。現国分寺に通じる道を車で行くと正面に現国分寺の白壁と立派な門が見えてくる。そして、門にかかる看板に今までには出会ったことの無い名称の「筑前 国分密寺」と書いてある。宗教知識のない私には「密寺」と「寺」の違いがわからないが、現国分寺の意義にはこだわらない。
その脇に「筑前国分寺跡」が整備され保存されていた。全貌ではなく、講堂跡と塔跡だけである。
講堂跡を説明する表示板があり、それに「・・・礎石は大部分紛失しているため一応(発見した)3個だけ配している。」とある。塔跡を見ると礎石17個のうち、3個(たまたま講堂跡と数が同じだけ)が発掘されたものであり、その他は現代の石で礎石を形作り塔礎石を復元している。この数少ない発掘された礎石を基に復元し、今の人に何とか理解してもらおうというその気持ちがうれしい。
ところで、国分寺からはそれるが、都府楼はAC660年ころの建築であり古代の「国府政庁(こくが)」の跡に再建されたもので、「国衙(こくが)跡」はまだ発掘されていないようである。でも、私にとってはまあ、「都府楼」という古代の都市に人々の足音を思い起すことで十分満足である。
1992/6
関連リンク
ゆうこさんの大宰府案内 桜井さんが大宰府を案内してくれます
http://www1.linkclub.or.jp/~yukos/dazaifu/d1bkoku.htm
大宰府博物館
http://dazaifu.mma.co.jp/info/info.html