◆現在の名称   :日色山国分寺

◆所在地    :千葉県館山市国分
◆宗派     :真言宗智山派
◆交通     :JR内房線館山駅 車


東京から館山自動車道で終点千葉県木更津南インターへ。そこから国道127号線を南下する。金谷までくると有料道路があったのでこれを使ってみることにしたが、驚き。鋸山の崖に向かっていく。鋸山の下をくぐりショートカットする道なのだ。ただ、まだ途中までの開通で距離は短い。そのせいか、多くの車が従来の国道を走っていく。さらに127号に出、館山を目指す。
手持ちのスーパーマップルには「府中」、「国分」の文字はあるが「国分寺」は出ていない。「国分」の少し手前に館山市役所があるので、そこで尋ねることにした。
市役所の中の教育委員会で「国分寺はありますか」と聞くと地図で教えてくれた。さらに「古代国分寺跡はありますか」と聞くと「以前調査し遺構は確認しました。ただし、それが僧寺か尼寺か確認できませんでした。そこで取りあえず国分寺跡としています。現国分寺の中にあります。」ということであった。実に学術的回答である。
127号線は市役所の少し先で終わり、そこから国道128号線として鴨川方面に向かう。この128号線に乗り換えておよそ1Kmほど北、道路が大きく左にカーブするところに案内板があり、「日色山国分寺」があった。

「現国分寺」は田舎の小さなお寺という感じ(失礼)。「古代国分寺跡」を示すものは寺の入り口にある木杭に書いた「史跡安房国分寺跡」という文字(但しもう古く読みずらくなっている)と本堂の左にちょっと土盛りして「基壇跡」風にししたもの、それと説明の看板だけだった。
近くはまだ畑であり、何とかできないものであろうかと思った。


2001/1
現国分寺
基壇の復元