上方浪曲ニュース最新号
2003.3
京都芸術センターで公演
口演とワークショップ

 京都市が運営する京都芸術センターで、4月13日「伝統芸能・継ぐこと伝えること〜浪曲〜」と題して、浪曲公演が開かれる。この催しはさまざまなジャンルの芸能が、伝統の継承と新しい試みにどうチャレンジしているかをテーマにシリーズで行っているもので、日頃聞く機会の無い人にも浪曲を理解してもらえるよう構成されている。第一部は芦川淳平の「浪曲トーク」で浪曲の特質や歴史を実演を交えながら語る。第二部は松浦四郎若が「太閤記」を語り、観客のも参加してもらって、浪曲の発声や節使いを簡単に伝授する「浪曲ワークショップ」。最後に春野百合子が「おさん茂兵衛」を一席たっぷり語る。
 会場は、四条烏丸の一筋西の通りを北へ上がったところで、旧明倫小学校の講堂を利用したホール。午後7時開演で入場料は当日2000円・前売1800円・高校生以下500円(チケットぴあなどで前売り中)

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国立演芸特選会に浪曲二題
真山一郎は忠臣蔵連続読み


 3月五日から9日までの五日間、国立文楽劇場小ホールで演芸特選会が開かれ、親友協会から真山一郎会長と幸いってんが出演した。真山一郎は、五日間にわたって「刃傷松の廊下」から忠臣蔵を連続で口演、幸いってんは持ちネタの「小政の生い立ち」などを練り上げた。ほかに、落語の林家染丸、漫才のタンゴひとみ、三味線漫談の花井愛子らが出演した。昨年五月から始まった演芸特選会は、十四年度の成績が好調だったことから、十五年度は奇数月にそれぞれ五日間開催されることになった。

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